今日は都内の建物外壁が壊れて落下する事故等が2件発生しました。
幸い人身事故にはならず 運が良かったと思います。
これからも築50年以上たったコンクリート構造物等インフラが
今回の様な事故になる可能性がますます高まります。
日本は外壁材としてタイル貼りが多く 築50年以上の建物では
外壁直下の歩道は不安を感じます。
タイル1枚でも20メートルくらい落下すればその破壊力は大きく
生身の人間の頭では 髪の毛が有ろうが無かろうが関係なく重大
人身事故となります。
マンション等では管理組合の委託を受けて比較的外壁点検が行われ
ますが 事業用ビルでは経済性重視で外壁点検が軽視される心配が
有ります。
先日の新聞では 「高速道路をまたぐ跨道橋383橋が未点検」 との
記事が載っていました。
以前 跨道橋から高速で走る車に向かって自転車やブロックが投げ
込まれる悪質な悪戯が有りましたが 未点検の跨道橋で長年の劣化
からコンクリート片が落ちることが有れば重大事故につながります。
トンネル天井材崩落事故の記憶がやや薄れてきましたが 未点検
跨道橋の多さには不安を感じます。
多くは点検義務のない小規模な橋で 管理する自治体などが予算や
人員の制約から後回しにしていることが原因とのことです。
ひとたび重大事故が発生すれば責任のなすりあいになる世界ですが
何とか予算化して長期修繕計画を具体化して頂きたいものです。