万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

蜻蛉のアイホール

2008-04-26 17:50:52 | 万華鏡ブログ
昨日ご紹介の「縄文の夢」という万華鏡のもうひとつのテーマは「蜻蛉」です。小川文齋さんの作品に使われる「蜻蛉文」に作家さんの特別の思い入れがあることを知り、そのお話に強い印象を受けた中里さんは、万華鏡のテーマに「蜻蛉」を選んだそうです。打ち出しの真鍮の板と蜻蛉をあしらい、ガラスナゲットをアクセントにした万華鏡の覗き口は、花器の大きな開口部に見事に収まり、花器の趣を壊すことなく、また、土との相性もよくデザインされています。中里さんは日ごろからガラスだけでなく、金属素材をデザインに取り入れた作品をよく作られていますが、真鍮という素材も好きな素材だとおっしゃっていました。大変素敵なデザインであると同時に、チラッと見える輝きに大きな期待を抱きます。
というのは、この蜻蛉の羽と頭から胸に当たる部分がくり抜かれて、それぞれ異なる覗き口になっており、内部には2種類のミラーシステムが組み込まれているのです。内部に光源を持ち、この万華鏡は外観からは想像できない深みのある美しい映像を見せています。
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