万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

ルーク・デュレットさんへのメッセージ

2008-04-10 21:40:12 | 万華鏡ブログ
万華鏡の映像を見ていると気持ちが明るくなったり幸せな気分になれるからでしょうか、お見舞いに万華鏡を選ぶことがよくあります。その際に気をつけるのは体力の落ちている方があまり疲れないように覗ける万華鏡であること。軽くて持ちやすくて、映像がきれいな万華鏡が良いですね。そんな時、必ず候補に挙がるのが、ルーク&サリー・デュレット夫妻の万華鏡です。
この写真は「ラプソディーインブルー」という万華鏡の映像ですが、発光するようなビーズが華やかな明るさを演出しています。元気になれそうな素敵な映像が展開します。
作家のルークさんは、最近心臓のバイパス手術を受けられて、現在静養中だそうです。どうか一日も早く回復なさって、また人を幸せにする万華鏡を創ってくださるよう祈りながら、その日を楽しみにしています。
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木蓮の万華鏡

2008-04-08 21:34:32 | 万華鏡ブログ
春の明るい青空に向かって咲く白木蓮の花を見るのが毎年の楽しみです。そんな花を描いた万華鏡を溝口好晴さんの万華鏡展で見つけて嬉しくなりました。金箔を貼った地に大きな花が一つ、凛とした表情です。
溝口さんの万華鏡は素材のひとつひとつ凝っていて、細部にまで美を追求していらっしゃるところが独創的です。例えば、万華鏡を覗くところ(アイピースと言います)の素材をとってみても、象牙、マンモス牙、アワビ、紫檀などデザインにより使い分け、万華鏡のボディーの印象を高め、さらにアイピースを覆う蓋までもデザインされているものもあります。小さくても万華鏡を置いたその空間が、何か独特の雰囲気を醸し出すような、床の間や違い棚にひとつ堂々と置いて素敵だなと思われる作品だと思いました。
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溝口好晴さんの桜

2008-04-05 06:52:26 | 万華鏡ブログ
今日ご紹介するのは今の季節にぴったりの木製の万華鏡です。木をくり抜いた筒に桜の枝が飾られています。淡いピンクの桜は、前には花が、後ろにはつぼみがデザインされていますが、何と鮑貝を削りだして造形したものだそうです。きれいな色ですね。ぴったりと合うように木材のカーブに合わせて削られています。枝の部分は銀細工です。異なった素材を組み合わせて使うのは結構大変なことですが、見えないところまで配慮してきれいに創り上げていらっしゃいます。
アイピースを覆う蓋にも桜の花びらが一片。オブジェクトセルには竹ひごを使ったデザイン、木の色合いも形もバランスがよく、姿の美しい万華鏡です。
そして内部映像は2ミラー5ポイントの桜の花が! その表情もいろいろに変化して、まさに春爛漫の万華鏡です。
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万華鏡を飾る貝殻の輝き

2008-04-04 15:44:30 | 万華鏡ブログ
日本古来の伝統技法を用いた「和の万華鏡」を創作なさっている溝口好晴さんの万華鏡展に伺いました。神奈川県川崎市高津区のフィオーレの森 星のミュージアムという小さなギャラリーです。さまざまな意匠を凝らした作品がゆったりとした空間の中でそれぞれの個性を主張しながら、ひとつの大きなまとまりを見せていて、溝口さんのアートを堪能できる場所となっていました。4月8日まで開催中です。
この「なつめ」という作品は、ご覧のとおり、手の込んだ螺鈿細工が素晴らしい工芸作品です。この見事な「なつめ」が実は万華鏡なのです。茶入れと同じように蓋を取ると、万華鏡の覗き口が現れます。オブジェクトセルは底に組み込まれています。
貝殻のかけら自体は最初、白っぽくみえるのだそうです。それををひとつひとつ並べて漆を塗り、磨いてこのような色が現れてくると説明していただきました。そのお話を伺って想像するだけでも「信じられないほどすごい!」と思うほど細かい、手の込んだ作業です。
ひとつひとつの貝のかけらがピンクや青や緑や紫などの光沢となり、光の当たる方向によってもその趣が変わるところは、薄い金属の膜をガラスに蒸着させた現代のダイクロイックガラスと共通項があるのですが、きっとそのガラスの原点は貝殻の真珠光沢にあるのではないでしょうか? 自然の作り出すとんでもない美しさ、それを工芸に取り入れる伝統に改めて感動しました。
溝口さんはこの螺鈿に使う貝を万華鏡の装飾だけでなく、オブジェクトにも使っています。オブジェクトセルに光を当てると妖しい輝きが生まれ、幻想的です。
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6ポイントの華

2008-04-01 22:18:09 | 万華鏡ブログ
前回スティーブ&ペギー・キテルソンさんの「スパンキー(ブルー/パープル)」の11ポイント映像でしたので、今回は6ポイントの映像をご紹介します。
ポイント数が少ないということは、2枚の鏡を組み合わせる角度が広くなり、オブジェクトの映りこむ部分が大きくなるわけですが、ずいぶんと映像の印象が違うように感じます。
ポイント数にも人それぞれ好みがあるかもしれませんが、単純に数だけの問題ではなさそうです。オブジェクトの質感や色や形のバランスと、ミラーを組む角度との組み合わせで、自分の感覚に訴えるものが、好みの万華鏡ということになるのです。
キテルソンさんの作品では圧倒的に2ミラーが多く、ポイント数は3,5,6,7,8,10,11,12、17とありますが、どのタイプがお気に入りでしょうか?
この写真は「スパンキー(ピンク)」の映像です。ローズ色の濃淡とターコイズが重なっているところがきれいなので選んでみました。
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