写真家の木村伊兵衛にこっております すべての撮影に小型カメラのライカひとつでのぞんだ名手です そのスナップは居合の技と言われ 出合い頭にすうっとカメラを構えてパチリ 深追いなしのワンショット この人が歩くと まるで呼び寄せるかのように 絶妙のシャッターチャンスが訪れたという伝説になっているそうです
写真とは 物事を写すことにより自己を表現するものです デジタルカメラはすべてを明るく写し 被写体を写真の中に閉じ込め“モノ”を中心として表現することに優れています 一方 写りすぎないフィルム式小型カメラは“闇”を引き出し 被写体に入り込みすぎない謙虚さがあります 木村伊兵衛の写真は“決定的瞬間”ではなく“間”であり その写真の前後を想像させられます “コト”を表現の軸にしていたと言われています
「これからの営業はモノ・単独商品を売るのではなくコト・コーディネイト販売へ変わらなければならない」と言い続けてきました “売る”のではなく共感を生み“関係を構築する”ことが営業である と信じています
なにげない日常を見つめる そこにこそ大切なコトがある 写真にもビジネスにもあてはまることを木村伊兵衛は教えてくれています
木村伊兵衛の口癖は「粋なもんです」 ライカは高価なので 日本が誇るオンリーワン商品 ハーフ版一眼レフのオリンパス・ペンFTで空気まで粋に写したいものです そしてもちろんビジネスも粋に LS HAGAKI Vol.66 ≪粋なもんです≫