Reflections

時のかけらたち

ちょっと燃え尽き症候群?  ・・・ A little burnout?

2024-09-24 23:53:15 | thoughts

9月23日

日常を離れ、紀伊半島の中、熊野古道伊勢路を歩き、戻ってからボビンレースとベルカントにスィッチを切り替え
集中していました。
その間、北村朋幹と歌舞伎公演があり・・  ボビンレースは作品展、ベルカントはコーラスフェスティバルという
目標がもう間近です。
図書館から借りている本もたくさんあり、映画のDVDもまだ見ていません。今回借りたのはカズオ・イシグロの原作の
「私を離さないで」と最近話題になっていた「落下の解剖学」。10月になれば運転免許更新の実技に向けての練習もあり。
昨日は娘と感動の築地の江戸前を食べに行きました。
今日はほとんどボビンレースに集中して、午後図書館に本の返却に。今まで本を読まなかった娘も図書館に行ってくると
新しい職場で議事録も書いたりしているので、本も読まないといけないと思ったみたい。本当に父が娘が赤ちゃんの頃
大器晩成型だねと言ったけど、晩成してないけど・・ そんな感じ。

なんだか膀胱炎ぽくなってきて、家にあった前回かかった時にもらった漢方薬を飲んで何とか気持ち悪さは収まってきましたが
やはり病院に行って、抗生剤をもらわないと治らないみたいです。
ちょっと疲れたかなと思う今日この頃です。無理はしないタイプですが、やりたいことがありすぎて・・

 


ヨシタケシンスケの本から

私の人生も時間切れになっちゃうのかな・・

 


ボビンレースも最近は間違えに早く気が付くようになって、ロスタイムが少なくなりました。
襟なのでもう一つ作らなければなりません。

 

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ヴィクトール・フランクル -1 ・・・ Viktor Emil Frankl -1

2024-08-30 23:59:28 | thoughts

 

 

NHK Eテレ「こころの時代~宗教・人生~ ヴィクトール・フランクル それでも人生には意味がある」
2024年4月から9月まで全6回で放送

若いころから何度も読もうとしては先に進めなかった本、「夜と霧」。
この番組があると知ってとても興味深く、読めなかった本の入門になればと思っていました。
ところが始まってから見逃してしまい見たのは3回から5回までであと6回を残すのみになっていました。

やっと時間ができた8月の終わりに録画してあった第4回を見て、そのあとNHKプラスで第5回を見ることができました。
NHKプラスの「こころの時代」のページでなんと1回から4回までのテープ起こしがあり、助かりました。見ていなかった
ホロコーストの時代の1回と2回を文字で知ることができました。NHKの粋な計らいです。

今回は久しぶりに見たフランクルの番組第4回から心に残った部分を載せておきます。勝田さん、小野さんの説明に
とても深いものがあり、ひとつひとつ新たな発見もしながら「夜と霧」の経験を経てさらに発展させてフランクルが
たどり着いた地点を知ることができました。

絶望の淵に立たされたとき、生きる意味をどう見いだせばよいのか?ホロコーストを生き延びた「夜と霧」の著者
精神科医ヴィクトール・フランクルの人生と思想から紐解きます。

「夜と霧」の著者の人生と思想から探る(4)人生という「砂時計」

講師/勝田茅生 (日本ロゴセラピスト協会 会長)
聞き手/小野正嗣(作家)
朗読/井上二郎(NHKアナウンサー)

「死ぬのは怖いですか?」「怖くはありません。本当に怖いのは『生きなかった』ことです。つまり、大きな意味で
正しいことや大切なことをする機会を十分に生かさなかったとしたら、深い悲しみを感じると思います。しかし、
自分に対して『多くのことを成し遂げることができた』と思えるのなら、これほど素晴らしいことはありません。」
(晩年のインタビュー)

勝田 やっぱり人間は、どういう態度で一日を過ごす、過ごしたかっていうことでずいぶん違うと思うんです。
それによってやっぱり(砂時計を)落ちていく砂の質も違ってくるような気がするんですね。

そういう、自分の時間の使い方、人生の使い方っていうのが、少し深まっていくっていうか、感謝して受け取るって
いうことによって、一日の使い方が違ってくるっていうような気がするんです。

小野 一日一日を、一瞬一瞬を大切に生きて、自分の心をすごく、ある種、こう、楽しく明るいものにしていこう
っていうことの一つの実践というか、そういう生き方の例として「日めくりカレンダー」があるっていうことですか。

勝田 そうです。ことに、たとえば高齢の方なんかは、「私なんか、もうこんな年取って、人の世話にならなくちゃ
生きられないから生きていてもしょうがない。もうできれば早く死にたい」なんて言う人がかなりいるんです。
そういう方にも、「一日のうちに良かった、ありがたいと思ったことを5つ、寝る前に考えて書き留めてください」
って言うのね。そうすると、「ちっとも何もいいことないですよ」なんて言いながら、だんだんだんだん、何か月も
経つと、そういう人たちも少しずつ練習ができてくるんですよね。そういう眼差しの練習というか。

小野 眼差しの練習。

小野 やっぱり、ご高齢になっても、その一瞬一瞬を大切にすることによって、その収穫が豊かになっていくっていう。
常に一瞬一瞬を。その一瞬は、すぐに過去になるわけですから。

勝田 何に価値を見出せるか、何に自分が感謝できるかっていうこと。

 「今ここで」っていうのは、仏教的な考え方、たとえば禅なんかでもものすごく強調する考え方だと思います。物事には
限りがある。それは儚いものだっていうふうな考え方っていうのは、やっぱり「今」「この時間」というものをすごく大事に
する、そこにつながるような気がするんですね、ロゴセラピーだけではなくて。

小野 そういう意味では、本当に「砂時計」のイメージはとても納得いく。

やっぱり上にある砂は有限ですよね。その限られた一粒ひと粒が落ちていけば、一瞬一瞬が大切にされて下に落ちて。でも、
だんだん上の砂は少なくなっていくから、この一粒、この一瞬を自分はどう生きるかっていうことが、より貴重で、よりかけがえ
のないものになっていくっていうことになるんですかね。

勝田 そう。だから、あるいは、また別の言葉で言うと、どういう人生を自分が作りたいと思ったか。それが実現できれば一番
いいわけですよね。

その根底として、やっぱりフランクルが言うには、どんな人間でも生まれたときに何かの使命を与えられている。ミッションを
持って生きる。だから、その人が最後までどういうミッションを持って生まれたかはわからないんですけれども、でも、(人生の)
全体を終えたときに、ああ、この人の生きた意味は実現されたというふうな、そういうふうな生き方になれば、それは一番理想的
ですよね。


自分の人生を振り返り、はたして自分はその役割を果たしているのか考えてしまいます。
死ぬときにならないと自分の人生がどうだったかを知りえないですね。

フランクルの死生観で死は新しい世界への扉のようなことが書かれていたのが、何かポジティブで素敵でした。
あのホロコーストの中、自分の使命を神(運命)から受け取り、ロゴセラピーを実践・確立していったフランクルの
強さを感じます。フランクルだけではなくそこで感覚がマヒするような体験をしても乗り越えた人々も同じです。
またそのような人間としての尊厳を傷つけることに巻き込まれてしまう恐ろしさも感じます。

 

シリーズ・フランクルVol.1~4をテキスト化して公開中

 

 

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処暑に思う ・・・thoughts at the end of summer

2024-08-23 23:57:16 | thoughts

8月22日

処暑は​​だんだんと暑さが収まってくるころとされています。夏休みが終了し、新学期を迎える時期です。

実際には残暑厳しい時期とはいえ、暦上はすでに秋に入っている処暑。虫が鳴き始め、朝晩は今までより少し
気温が低くなってきて季節がまた変わり始めます。

夜は小さな音でマリア・カラスを聴く。

シャワーを浴びて寝ようか思っていたところ、去年も見たと思うけれど、TVでやっていたバタフライエフェクトの
アメリカ占領を見てしまいました。

 

財閥解体や農地改革を断行した連合国軍最高司令官・マッカーサーを、日本国民は「民主主義の父」と称え、
GHQ本部にはその姿を一目見ようと人々がつめかけた。そしてマッカーサーはアメリカ大統領への野望を
抱くようになる。しかし、世界で共産主義が拡大すると、アメリカは占領方針を180度転換する。
マッカーサーは日本の再軍備を進め、逆コースに舵を切る。そして突然の解任。マッカーサーの野望と挫折の物語。


日本はやっぱり今だにアメリカに占領されている。日本が敵国をすんなりと受け入れて行った不思議。進駐軍と言う呼び方。
そして昭和天皇がとても人間的に見えてしまう。

アメリカが統治で第一にすることは日本人の軍国主義のマインドコントロールとくこと。そして非軍事化と民主化だった。

アメリカが占領下ですぐ行ったこと。女性の解放(参政権)、労働組合の活動、教育の民主化(軍国主義の一掃)
圧政的諸制度(特高等)の撤廃(政治犯・思想犯の釈放)、財閥(経済機構)の解体。他農地改革(農民が土地を持てるように)等
・・日本は今の中国のような国だったかと想像できるすごく遅れた国だったのがつい半世紀前まで。

天皇制度をどうするかについては戦争が始まってすぐに戦後処理についてアメリカでは検討されていたことに驚く。
日本がまだ国をあげて戦うと団結していた時に。

マッカーサーは昭和天皇と会談し、昭和天皇が全責任は自分にあるという姿勢に感銘を受けたとのちに記録している。
アメリカ内部や世界に対して天皇を裁判にかけないよう努力をして、また国内巡幸を行い国民を励ますようサジェッションして
イメージアップを図っていた。

アメリカが戦争が始まって比較的すぐに戦後の日本をどうするか考えていた。日本が竹槍で訓練をしていた時に。
今でも占領されているような感じもしかたのないような、ふがいないような・・

アメリカは第二の日本の開国を行ったと思っているのだけど、マッカーサーは退任の時、アメリカ議会で感動的な
演説を行っています。

戦後日本国民は近代史に記録された中では最も大きな改革を体験してきました。

日本ほど穏やかで秩序ある勤勉な国を知りません。
また日本ほど将来人類の進歩に貢献することが期待できることも国もないでしょう。

日本国憲法についても、最初は日本政府に案を作成させていたが、保守的で変わりがないので、日本政府では民主的な
物が作れないとGHQ民政局が草案を作成する。

この戦争放棄の9条を全世界に私たち人類が進むべきただ一つ道と発信したい強い思いがあった。

この後、アメリカ政府の共産党への脅威から日本でも組合活動の制限など政策の変更があり、朝鮮戦争により
警察予備隊(自衛隊)が発足して再軍備への道へと逆行していく。

そんな中で朝鮮戦争の決着のために原爆使用を持ち出したためワシントンはマッカーサーを解任。その前にも大統領
選挙に担ぎ出されたりして共和党指名選挙で惨敗し陰りが見えてきていたけれど。

この番組の中で印象的だった言葉は先のマッカーサーのアメリカ議会での「老兵は去り行くのみ・・」に続く演説と
坂口安吾の言葉。

妙な話だが、日本の政治家が日本のためにはかるよりも彼が日本のためにはかる方がおおむね公正無私で日本人に
利益をもたらすものであったことは一考の必要があるでしょう。占領されることが幸運をもたらすという妙な経験を
日本はしたものさ。

マッカーサーが帰った後、昭和27年日本独立。


戦後生まれた私たちは、戦前の軍国主義の世の中を実際には経験していない。ただ民主主義に向かって日本が進んでいると
思ったけど、最近は時代が逆行していることに気が付き危機感を感じています。今のアメリカも自由の国でもなく
何か偉大な田舎という感じですが、それでも民主主義の糸口を与えてくれた国です。全人類のために作った平和憲法も
私たちは守っていく強い意志が必要です。日本が分割統治をまぬがれて間接統治だったこともアメリカのおかげだったのかも
しれません。日本が本当の独立国を目指して、まだまだ長い道のりです。

 

おまけ)
私が子供だった頃はアメリカのTV番組に囲まれていて、どうして私は日本人なんだろうと思ったくらい(笑)
ポピュラーソングもアメリカのものがほとんど・・・ 映画がたくさん公開されるようになったのも
アメリカの政策だったのを知りました。日本にアメリカの暮らしを見せたかったとか・・・

今の私は日本の文化の深さを知るようになりましたが、子供の頃はアメリカの大衆文化がどっと入り、
なんと私は大学では米文学専攻。ヨーロッパにもずっと魅かれていました。

 

 

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空想の宇宙の中で ・・・ in an imaginary universe

2024-08-21 23:59:00 | thoughts

今週は土曜日にベルカントだけがあり、珍しく自由な日々。紫苑さんのブログも久しぶりに見て、変わらず
健康や経済に関する発信をされていて納得の連続。 お金で手に入れることができるのは「時間」と「自由」。確かに。

9月の伊勢路歩きのために行きと帰りのチケットを取って、計画は確定。台風が来ないことだけを祈って。
スケジュールも余裕をもって配分しました。

ずっと迷っていた伊勢路の後で行われる北村朋幹の宗次ホールでのコンサート。プログラムがすごく魅力的で
悩んだあげく、昨日の深夜に残り少なくなっているチケットを予約。名古屋は北村朋幹の出身地でいい小さな
ホールがいくつかあります。シューベルト、武満徹、ヤナーチェク、リストという聴きたくなるようなラインアップ。
伊勢路旅行中は横浜でフォーレがあり、これも魅力的ですが行くことができません。来年のショスタコは妹と
一緒に横浜でのコンサートに行く予定で、10月にはフォルテピアノで弾くシューマンとリストを東京で聴くことに。
現在はサントリーホールで現代音楽の初演をやっていてチケットはsold out。現代曲とロマン派を弾くことができる
北村朋幹のために作曲した曲とか。現代曲はちょっと苦手意識があるけれど北村さんの弾く現代曲は聴きやすいのは
自分のものにしているからだと思う。

北村朋幹に聞くサントリーホール サマーフェスティバルでのアルディッティとの共演、細川俊夫・パレデスの曲への挑戦

 

10月以降私の歌舞伎シーズンがやっと戻り、玉三郎+仁左衛門の舞台を見ることができます。


 

 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * ** 

今日は杉原千畝の映画を録画するために、内臓の予約スペースがぎりぎりなのでたまっていた録画してあった番組を
少し見ることにしました。「こころの時代」のフランクルか「宗教と政治」どちらかにしようかと思い、後者にしました。
他にはランダムにしかとっていなかったのですが、「舟を編む」の第7回。ここまでしか撮っていなかったのですが、言葉に
まつわる面白い番組で映画の方がずっとインパクトの強いキャストですが、時代に合わせ、そして時間が長い分、より丁寧で
おもしろいです。いつか地上波でやってくれないかしら・・・

こころの時代の討論はとても面白かったのですが、アラブの方はやはり歴史が長いので、理解が追いつかないです。とにかく今の紛争の

芽がアラビアのロレンスの時代にまでさかのぼるのですから一筋縄ではいきません。ウクライナの方はわかりやすいけれど。
録画してあったのは8回だけでしたが、キリスト教信者の中村哲のことばが印象に残り、そして初めて知ったルーミーからイスラム文化
への興味が再び湧いてきました。若い頃、勤めていた事務所があった経団連会館の図書館でイスラムの暮らしや文化について、確か
女性の著書だったように記憶しているのですが、面白く読んだことがありました。イスラム教の女性蔑視の感覚は時代遅れとしか
言いようがありませんが、文化レベルの高かった影響力の強い世界でした。その日常生活まで書いてあった本だったように思います。

討論会でルーミーの詩を読んでみたいと思ったのですが、日本ではあまりなく、絶版だったり、超高値でネットに上がっていました。
解説書をブック・オフで予約して、討論会でも参加していた宮田律の「イスラムがヨーロッパ世界を創造した」、友人のお薦めの
井筒俊彦の「イスラム文化」と小野純一の解説書を図書館に予約しました。コーランを訳した井筒俊彦を言う天才が日本にいたのですね。
若き大江健三郎も強い衝撃を受けたとのことです。800年前の詩人ルーミーの本は入手困難なので、「愛の旅人: 詩人ルーミーに魅せられて」
を読むことにしました。昔ジブラーンの「預言者」という詩集に魅せられたことがありましたが、ルーミーはペルシアで最も有名な詩人
と言われています。

小野純一「自由なる思考を求めて『井筒俊彦 世界と対話する哲学』」

シリーズ徹底討論 vol.8「宗教と政治」 「他者」とどう向き合うか

初回放送日:2024年7月7日

宗教の本質を問う「徹底討論シリーズ」の第8回。今回は、世界の宗教を取り巻く「他者排除」の現状を踏まえながら、宗教が互いに
認め合い、共存する道筋を探ってゆく。 現在ヨーロッパ各地で見られるイスラム排除など、宗教をめぐる「他者排除」が世界各地で
起きている。そうした対立を乗り越え、宗教が互いに共存するには、どうすればいいのか?中東情勢に詳しい宮田律氏、ドイツの
トルコ系移民に詳しい内藤正典氏、アジア諸国の文化交流政策に詳しい小川忠氏、フランスが専門の宗教学者・伊達聖伸氏
キリスト教と国際政治の関係を研究する松本佐保氏、宗教学者の島薗進氏とともに考えていく。

【徹底討論シリーズ】VOL.7&8「宗教と政治」世界各地で起きている紛争やテロと宗教の関係は?人々を分断や暴力に向かわせるもの
とは何か?世界の宗教と政治の関係を徹底討論 | こころの時代 | NHK

現在、世界各地で起きている紛争やテロ。その背景には、宗教対立があるとも言われている。しかし、本当に宗教が人々を分断し
暴力に向かわせる要因となっているのか?そして、人々を分断に向かわせるものは何なのか?アメリカ、アジア、ヨーロッパ、
中東など、世界に視野を広げて、宗教と政治の関係について、世界各国の事情に詳しい専門家6人が徹底討論する2本シリーズの
第1弾。 【出演者】 島薗進(宗教学者・東京大学名誉教授)、内藤正典(地理学者・同志社大学大学院教授)、宮田律(イスラム
地域研究者・現代イスラム研究センター理事長)、伊達聖伸(宗教学者・東京大学大学院教授)、小川忠(国際政治学者
・跡見学園女子大学教授)、松本佐保(国際政治史学者・日本大学教授)

【徹底討論シリーズ】VOL.7&8「宗教と政治」世界各地で起きている紛争やテロと宗教の関係は?宗教がお互いを認め合い共存する
道筋とは?世界の宗教と政治の関係を徹底討論 | こころの時代 | NHK

現在、世界各地で起きている紛争やテロ。その背景には、宗教対立があるとも言われている。しかし、本当に宗教が人々を分断し
暴力に向かわせる要因となっているのか?そして、宗教がお互いに認め合い、共存するにはどうすればいいのか?アメリカ、アジア
ヨーロッパ、中東など、世界に視野を広げて、宗教と政治の関係について、世界各国の事情に詳しい専門家6人が徹底討論する2本
シリーズの第2弾。 【出演者】 島薗進(宗教学者・東京大学名誉教授)、内藤正典(地理学者・同志社大学大学院教授)、宮田律
(イスラム地域研究者・現代イスラム研究センター理事長)、伊達聖伸(宗教学者・東京大学大学院教授)、小川忠(国際政治学者
・跡見学園女子大学教授)、松本佐保(国際政治史学者・日本大学教授)

 

「舟を編む」でも出てきたセレンディピティという言葉。以前から好きな言葉ですが私にもよくある連鎖です。
ドラマの中で先に進んでそこから見る景色を楽しもうという励ましにも取れる言葉も気に入りました。

 

 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * ** 


先週のイタリア語ではレッスンの後暑気払い。夢はイタリア旅行に飛び、これからイタリアに行く中級の仲間をうらやましく思いながら
数年後のシチリア旅行計画を描きました。毎年イタリア旅行を目指すMさん。昨年はサルディニアでこの円安になんともうらやましく。
死ぬまでにイタリアとスペインだけには行きたい!(ブータンは観光税が高すぎ、健康を考えてgive up) 夢を見るのは自由。

先生から西洋美術館の写本展がとてもよかったとのメッセージがあり、中世の時代に浸ってみるのもいいかと思いました。
以前から貯と行きたかった展覧会ですが、今週の日曜が最終日とか・・

 


 

 

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夏が行く ・・・ summer is passing

2024-08-07 23:55:53 | thoughts

今日8月7日は立秋

立秋は秋の始まり。夏の暑さが極まり、秋に向け季節が移り変わり始める日という意味である。つまり暦のうえでは
立秋が夏の暑さのピークであるとされ、立秋の翌日からの暑さは「残暑」と呼ばれる。


連日の猛暑で夏真っ盛りがずっと続きそうですが、季節はもう秋の準備に入るのですね。今日も暑い中、茶の湯の稽古に
出かけました。盆点でやさしくはないのですが、動きが少ないので何か楽な感じがします。夏にいつも1回は入れるとの
ことでした。基本ができていないので、こういう時にまた細かいことを教わることができます。2週間に1回のお稽古が
あっと言う間にやって来ます。

夏は経験はしていないけれどいつも戦争の記憶と共にあります。6日の広島の平和記念式典は今年広島に行って、現場で
空気を感じると今までとは全く違うように思って、私も起立して黙禱しました。
今年はオリンピックもあるしあまり戦争関連の特集番組もなかったようでした。それにあまりにも今の世界が戦争だらけだし。

長崎の平和記念式典にイスラエルを招待しなかったことが問題になっています。「中東での状況は主権国家に対するロシアの
侵略戦争と比較することはできない」とG7の在日大使は欠席することにしたとのこと。中東で起きていることはイランも巻き込み
戦争が拡大してきていると思うけど、私には状況が全くつかめていません。イスラエルのやり方がひどすぎると思うだけ。

 

 

月曜日 (5日)にボビンレースのレッスンに行こうとマンションを出たら、入り口に何と大きなカブトムシがいてびっくり。
木から落ちたのかしら? 階段を降りて行くとアオスジアゲハが水を求めていたのでしょうか・・ 小さな生き物に
とっても酷暑です。数日前にはマンションの回廊に蝉が命を終えて落ちていたのをいくつか見ました。
命燃やす地球の生き物。
それにしても神様はなんというたくさんの種類の生命体を地球に与えたのでしょうか・・ 奇跡の星。







緑のハートを家で仕上げて、次は念願の襟を作ります。




ボビンレースはスタートのしかたが難しくて、先生に大変お世話になってしまいました。



 




先週の金曜日(2日)には、新宿駅まで8月末からの八ヶ岳高原美術館に行くためのチケットを取りに行きました。
みどりの窓口が激減してほんとうに不便。今回は大人の休日倶楽部とそうでないチケットを合わせて買うので
どうしても窓口に行かなければなりませんでした。

そのあとでスマホのナビ練習で、つばさカフェに行ってみました。PCだとルート検索はよくやっているのですが、
スマホは苦手。最初またいつもの癖で自分の記憶力だけを頼りに行こうと思って行きすぎて変な場所に行ってしまった
ので、やはりスマホ頼り・・ またしても現在地の位置情報を確認できず場所を打ち込んで検索。



ご褒美

 

そのあとで最近はまっているBook off で頼んでいたCDを取って帰りました。


 

 


翌日土曜日(3日)の朝にスーパーに買い物に行く途中で撮ったムクゲ。

家の周りの夏らしい花と言えば、真っ赤なサルスベリとムクゲ。タチアオイは今年はあまり見ていません。

久しぶりにランチをスペインバルで。

 

パスタランチは前菜とパスタ、デザートでなんとまだ1000円。
週替わりのメニューがとても楽しみ。
パスタは桃と生ハム、クリームチーズの冷製パスタでした。キリっと冷えたお皿も冷蔵庫に入れて
あったように冷え切っていて気持ちが良かったです。

 デザートはパンナコッタ

夏らしいランチで生き返ります。


日曜日のN響のスクリャービン途中までしか聴いていなかったので、NHKプラスで聴いています。
ピアノ曲でしか聴いたことはなかったのですが、反田さんのピアノコンツェルトとシンフォニーでした。
【夢想作品24▽2.ピアノ協奏曲嬰ヘ短調作品20▽3.交響曲第2番 ハ短調 作品29】
ラフマニノフと同時代の人で、時代も感じるのですが、シンフォニーはなんだか孤独でどんな世界に連れていかれて
しまうのだろうかと不安な感じがしました。反田さんのピアノの方はさすが美しい音色でした。

映画で見てからTVで放送されて録画してあったのを飛び飛びで見ている「舟を編む」は映画はさすが豪華キャストで
格上ですが、TVだと回数がある分より丁寧で、焦点を新人の女性スタッフに当てているので、新鮮な感じもします。
時代がさらにデジタルに進んだ今見るのも面白いと思います。
 言葉で表すことの大切さや、日本語の奥深さを感じました。言葉は思考をまとめる大切なツールです。
ある人にとってはそれが音楽だったり、絵画やアートだったりします。でもダ・ヴィンチも最後に残るのは
言葉と言っていました。
 前回見た回では二つの言葉が出会って読み方が変わることから、出会いによって違う自分になるという
台詞が印象に強く残りました。出会いの化学反応。

 

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片田さんの展覧会「森と生きる」八ヶ岳美術館と今年後半に向けて・・・ "Living with the Forest" at Yatsugatake and later this year

2024-07-14 17:57:10 | thoughts

片田さんからご案内が来ていた「森と生きる」に行くことを決めて、遅ればせながら宿泊を予約しました。
今回はチェロとフルートのコンサートの日にしました。

久しぶりに友達と諏訪で会えるのもとても楽しみです。前回はコロナ前だから何年たつのでしょう ・・・

 


今年の前半はリフォームが中心になり、その間やその前後の旅行がありました。
後半の予定をまとめてみました。

 

旅行

8月中旬 軽井沢に娘と滞在。
8月末  八ヶ岳美術館と諏訪 久々の蓼科の自然。同窓生や花友達と。
9月には熊野古道伊勢路、前回のコースのリベンジです。
宿泊予約を入れましたが、小さなホテルは人手不足で休業する日もあり、計画を一日ずらしたり
ちょっとあせりました。そしてまた台風でも来たら、延期になってしまうかも。

八ヶ岳美術館は村野藤吾の設計ですが、吉村順三設計の八ヶ岳高原ロッジにある音楽堂に友人が行って
みたいというので、私も音楽堂に入ったことはあるけどコンサートには行ったことがなかったので
調べたところ、ブーニンのコンサートはもちろん完売。他のチェロやヴァイオリンのコンサートも
今年の分は完売です。いつか行ってみたかった夢の音楽堂。来年でも行けたら嬉しいけどあんなに小さな
ホールはきっと即日完売なのでしょうね。


展覧会

田中一村展

いつだったか佐川美術館でやっていたのに行きそこなったけれど、その規模と同じようです。



ジャン・ミッシェル・フォロンもすきなアーティストです。


コンサート

北村朋幹によるフォルテピアノのシューマン、楽しみです。


いつまでも変わらない感動を与えてくれるホセ・カレーラス。
私の一年を締めくくる年中行事です。


来年ですが、みなとみらい。 久々に妹と・・
もう一番安い席は売り切れ。

9月のフォーレ没後100年記念のコンサートは伊勢路の旅行と重なったので
行くことが出来なくて残念。

 

 

秋の千代田区合唱フェスティバルの抽選に当たれば、それを目指して練習することになります。
ボビンレースも千代田区文化芸術の秋フェスティバルの作品展に参加となっているので
秋は少し追い込まれそうです。

今年も時が流れるのが速くて、もっとゆっくり時間が経ってほしいです。

 

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筋トレの必要性 ・・・ necessity of muscle training

2024-07-13 22:15:34 | thoughts

7月13日

今日はベルカントのレッスンでまた発声のためのトレーニングをいつもより長い時間して、それから
まわらない口でドイツ語の「ウィーン、わが夢の街」を練習しました。頭と体と心のトレーニングです。
それで思ったことは、7月から始めたカーブスのトレーニングで腹圧をかけて運動というところが歌う時の
腹式呼吸と全く同じなことに気が付きました。

ジーツィンスキー 「ウィーン、わが夢の街」 シュヴァルツコップ

 

後期高齢者に突入する前にやっとまた運動を始めることになりました。
私自身、筋肉の衰えを感じていて、転びやすくなったりしていたり・・ 娘の以前と歩き方が全然違うから
早くジムにでも通ったほうがいいとの後押しもあり、一番行きやすいCurvesに7月から通い始めました。

2年前に膝を痛めた時に、一日30分以上歩いてはいけないと整形外科で言われたり、膝に負担がかかるヨガは
やめていたせいもあり、体力は落ちる一方。膝への負担を考えながら、歩いたり、花巡りのハイキングや歩く旅
もしながらすごしていましたが、前回の熊野古道伊勢路歩きでも衰えを感じていました。
ストレッチ中心のヨガや有酸素運動だけではだめな年になったと感じて、スーパーの買い物ついでに寄れる30分の
トレーニングに行くことにしました。機器が大嫌いでヨガの瞑想が大好きだった私ですが、筋トレは今の私に
一番必要なものであることが体験レッスンの測定でわかり、即入会しました。筋力0。測定のための動作が1回も
できなかったこと、ウエストがヒップより大きいと言われたときのショック! 膝のせいで今まで怠ってきた
運動を始める時期が来ました。

行き始めてからTVのニュースではないけれど何か番組で厚労省の健康のための運動指針が10年振りに改定されて
筋トレの重要性が加わっていてオー始めて良かったと思いました。74歳からの筋トレです。膝の方は茶の湯の
稽古の時だけはやっと座れるようになり、膝はケアしながら筋トレもしようかと思っています。走ることも
できなかったのですが、つい最近、電車に走って飛び乗ってしまい、こんなこともできるようになったのかと
驚きました。30分のサーキットトレーニングですが、少しずつ積み重ねることが大切かと思い週2~3回は行けたら
と思っています。行くと歩くのが楽になり、そのあとも遠くのスーパーまでも足取りが軽く行けます。身体が動き
やすいと気持ちもポジティブになるのがいいです。周りでも結構通っている人がいて、わたしもやっと重い腰を
上げたところです。

 

厚生労働省は、2024年1月、健康日本21(第三次)における身体活動・運動分野の取り組みの推進に
資するよう、「健康づくりのための身体活動基準2013」を改訂し、「健康づくりのための身体活動
運動ガイド2023」を策定した。

筋力トレーニング(筋トレ)には、マシンなどを使用するウエイトトレーニングだけでなく、自重で行う腕立て伏せ
などの運動も含まれる。
・成人及び高齢者に、筋トレを週2~3日実施することを推奨する。
・筋トレの実施は生活機能の維持・向上だけではなく、疾患発症予防や死亡リスクの軽減につながると報告されている。
・筋トレと有酸素性身体活動を組み合わせるとさらなる健康増進効果が期待できる。

*レジスタンス運動(筋力トレーニング)や柔軟性運動の重要性が明らかになってきた。
*運動も食事と同様、これらのいろいろなタイプの運動をバランス良く取り入れることが理想的

 

高齢者になると1年で1%の筋肉が減少していると言われています。2週間外出しないと3.7年分の
筋肉が失われるそうです。

何でも気が付くのが遅すぎるスロースターターの私ですが、これから少しでも健康寿命が延びるように
ウエストがヒップより細くなるようにたんぱく質を摂りながら無理せず運動を続けられたらと思っています。
自分の体をいたわって、そしてずっと歩いていたいです。


私の周りにも膝や腰の痛い人がいっぱいいます。一緒に前向いて歩きましょう!

 

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京都・奈良・広島へ -17(原爆ドーム、資料館) ・・・ trip to Kyoto, Nara & Hiroshima -17

2024-07-07 17:27:14 | thoughts

日本人として、人間としていくべき場所にやっと行くことができました。
多くの観光客が海外から来ている広島平和記念公園です。この日は日本人より外国人の方が多いように
思えました。
毎年8月6日に行われる平和祈念式(平和記念式典)をTVで見ていましたが、その広い場所に立つことが
できました。







原爆の子の像
別名「千羽鶴の塔」、「佐々木禎子(さだこ)さんの碑」

被爆後数年たって白血病を発病して亡くなった同級生のために、子供たちが作った慰霊の像です。
原爆の恐ろしさは一瞬にして人の命を奪うほか、生き残っても何年たっても後遺症や原因の病で
人々を苦しめることです。



川に囲まれた美しい都市に起きたことを忘れない。焼け残ったこのドームは人間の愚かさを伝え続けるでしょう。























亡くなった方々と平和・反核のために祈らないではいられません。


原爆資料館に入ると、やはり気分が悪くなる人もいると言われますが、冷たく静かな全く違う空間に
立たされます。自分自身が凍り付くような感覚に襲われました。町の大きな模型があり、一瞬にして
破壊したことの事実が迫ります。

遺品が並べられていて、その悲惨さを伝える写真もたくさんあり目を覆いたくなりますが、行った方によると
昔はもっと残酷な感じがしたけれど、今は少し表現がマイルドになっているとお聞きしました。

そこに生きた人たちのそれぞれの記録があり、この町に普通に暮らしていた私たちと同じような人々が
ある日突然巻き込まれたことがわかり、何よりもそれが一番こたえました。
この普通の人々の命、生活が失われたことが黒焦げになった遺品よりも迫るものがありました。


展示を見てから長い廊下に出ると公園の全景が見えます。そこで抱き合って泣いている人たちもいました。
人間が人間に対してしてはいけないこと。世界中の政治家たちにも見せたいものです。
若い世代の人たちもたくさん来ていたので、平和への決意を心に刻んでほしいです。

帰りに修学旅行生たちにも会いました。




本館を見終わった後は核兵器のことや広島市の取り組み、世界情勢などの展示があり、最後に見た
企画展がとてもよかったです。

広島平和記念資料館 令和5年度第2回企画展
  • 日時2024年3月1日~2024年9月10日
  • 場所広島平和記念資料館  東館1階 企画展示室

ヒロシマを生き残った中学生には、死んだ友達に対する後ろめたさのようなものがあります。

街を歩いているとき、愛する人と手をつないでいるとき、子や孫の成長を目にしたとき、親の老いを感じたとき
ふっとあの日のことがよみがえってくるからです。

今回のきかく展では、遺品や絵・証言により、少年少女の生死を分けた状況や、生き残った生徒の苦しみや負い目
そして友を思い、鎮魂の願いを込めて残した記録を紹介します。

子供の視点から見た原爆の悲惨さです。

友だちに対する思いにあふれた展示でした。外国人の青年が一つ一つの文章にゆっくりと目を通している姿が
見受けられました。
この思いは人間として共通なものだと思いました。

広島の展示をいろいろ見て、ひとりひとりの人間に焦点を当てたことがとてもよかったと思いました。
それで鎮魂の思いが広がります。

一人でも多くの人に見てほしい世界遺産です。
私自身も現場に立って、反核の思いがさらに強くなりました。


April 20  2024   Hiroshima

 

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ただいま! ・・・ I'm home

2024-04-25 23:59:57 | thoughts

  大原 

長らく家を離れていました。
リフォームのために家にいられないので、その間を利用して京都と広島に行っていました。
娘が来月末で退職してその休暇消化で最後の休みを取っていて、リフォームの準備といい、偶然でしたが、
グッド・タイミングでした。リフォームは築35年以上たったマンションで給排水管の交換は必須となっていて
やっと重い腰を上げて、たまたまご近所のオープンハウスがきっかけですることにしていたのですが、時期は
お願いしたリフォーム会社が同じマンションでほかにも数件取り掛かっていたので、遅くなって、4月~5月に
決まったものです。

 三条会商店街

京都は娘が移住したいと思っているので、いろいろな方にお話を聞いて、住むエリアを見に行くことも含め
行きたかった場所も歩くようにしました。京都に住んでいる人たちが行く商店街や、住宅がある場所も歩いてみました。
他は2月に行ったばかりの大原、嵐山祐齋亭、業平と西行ゆかりの寺十輪院と勝持寺、奈良国立博物館の「空海展」、奈良
万葉植物園、厳島神社などへ。

 大原

京都在住で若いころ一緒にお茶を習っていた方とも50年ぶりくらいにお会いすることにしました。最後にお会いした時は
母も一緒で、まだ彼女が新婚ほやほやの時だったと思います。なんという年月が経ってしまったのでしょう・・・
変わらないことが不思議に思ってしまいます。あっという間のことでした。

 祐齋亭

広島では何度も遊びにおいでと言っていた義理の姉に会うことにしていたのですが、事前に連絡しても高齢の姉の
記憶力がなくなっていて、彼女は体力に自信がなくなったので原爆ドームを見るのに好きな場所があるので案内すると
ずっと言っていたのですが中止になってしまい、会えるかどうかも心配な旅でした。

 祐齋亭

毎日気が付くと10km以上歩いた旅でしたが、不思議と足や膝も痛くならず、時々心臓の鼓動がドキドキ感じられることもなく
朝早起きして夜はなるべく早く寝る生活でしたが、最終日の広島で広島東照宮の急階段で転んでしまいました。あわや大惨事
でしたが、おしりをついて斜めに転んだのでどこもひねったり打撲もすることなくすんでほっとしました。ぞっとして泣きそうになり、
しばらくそのまま座っていました。急階段だったので手すりを伝って歩いていたのですが、わずかに途切れた手すりに気が付かず
バランスを崩してひっくり返りました。最近ふらつくことも多く、年を取ることの悲しさを感じました。

 万葉植物園の御衣黄

華やかな京都市街そして、静かな山里を歩き、空海の世界に触れた旅の最後は広島の平和記念資料館と平家の終焉の地、厳島神社でした。
厳島神社は秋の観月薪能で行きたいとずっと思っていたのですが、姉が高齢なのでこの機会に京都から足を伸ばしました。 

 原爆ドーム

平和記念資料館では、部屋に入ったとたんに心が凍りつくのを感じました。ずっと行くべき場所だと思っていた地です。
実際に行ってみないと感じられないことです。原爆がいかに非人道的な兵器であることが・・ 普通に暮らしていた人たちの
生活を一瞬で奪いました。そこに生きた方々一人一人の生活を追うような展示も、残酷なものよりずっと訴えるものがあります。
特に特別企画の「ともだち 記憶」という展示がとてもよかったです。人を思う気持ちにあふれていました。海外からの若い旅行者が
一つ一つ読んでゆっくり見ていました。会場を出たあと、泣いて抱き合っている人もいました。私も核兵器廃絶の思いを新たにしました。
海外から、特に欧米からの観光客が多く、世界中の人に見てもらいたいと思いました。日本の役割の大きさを再認識しました。

 空心閣からの眺め

旅行から戻ってまだ家に入れないので、ゲストルームで過ごし、やっと昨日はいることができました。必要性に迫られての
リフォームでしたが、なぜかレトロな昔のバスルームが懐かしくなりました。もう限界で給排水管の交換を機に浴室を
リニューアルしましたが、今のお風呂はお湯も自動で止めてくれるし、床掃除もしてくれます。私はなぜかアナログな人間なので
自分で調整する方が好きです。これでは人間はますます退化してしまいます。便利さは人間からいろいろなものを奪います。
すべてがこうなっていくのかと思うと恐くなりました。

これからまた第2期の工事、フローリングを入居の時にやり残した3部屋をリフォームすることにしたので、荷物を引っ越し
させなければなりません。いよいよ本番で、水回りだけでも多くのものを移動させて大変だったのにどうなることやらです。
連休中はせっせと荷造りです。

帰ってから昨日反田さんのメンデルスゾーン無言歌「甘い思い出」を聞いたら、ほっとしました。
旅行中も京都を発つとき朝カフェで聞いたモーツアルトや、どこでだったかエラやチェット・ベーカーでも聞いたことのあった
Someone to watch over me が流れて懐かしかったです。

 

photo : Ohara, Sanjyokai St. , Arashiyama, Nara, & Hiroshima

 

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片付けをしながら・・・while cleaning up 

2024-04-11 23:59:34 | thoughts

4月9日

4月に入ってからリフォームのための作業も本腰に。リフォームする部分だけでなく、収納スペースを確保するために
地下倉庫からすべてのものを確認して使わないものにスペースを割くのはもったいないと思い、不要物の処分と
大切なものの振り分けをすることにしました。

9日は一日中、書類や切り抜き、展覧会の作品リストなど数カ所に散らばった書類や紙類の整理をしていました。
途中振り分け作業の時に借りてきていた映画「天井桟敷の人々」やみんなが面白いというので録画してあった「不適切にも
ほどがある」の最終回を流したりしていました。

天井桟敷はやっぱりジャック・プレヴェールの台詞は素晴らしいと思ったり、でも画面がきれいになってしまって、前のような
古い感じがいいなーと思ったり・・・ リフォームが終わったらゆっくり見ることにしよう。「不適切・・」は私たちが経験してきた
時代と現代の対比が面白くさすがのクドカン、最終回だけしか見なくても面白さがわかります。若い人たちにはフーンと言った感じだと
思いますが、その時代を経験してきたものにとっては懐かしくも、なんていう時代だったのだろうかと思い、面白かったです。
まだまだ後進国の日本だけど、女性の社会での地位は少しは上がったとは思う。私が勤め始めたころはお茶を入れるのが女性の
当然の仕事の一つのようだったけどすぐそれはなくなった・・・ セクハラと言う言葉を上司に教えなくてはと笑って言えるような
時代で、今ではそんなことしたらクビが飛びます。今でも体質は古い国だと思います。このドラマは「寛容」を歌っていましたが、
令和、昭和どっちも嫌だ~と叫ぶ主人公でした。

父の所から持ってきていた室内楽を聴いて、夜はリラックスして・・・ とにかく目も頭もぼーっと
してしまう作業です。父が聴いていた曲の中に多くの私との共通点があり、やっぱり親子だからなのかな
とも思ってしまいます。

なつかしの旅行の時に集めた石鹸も出て来たり・・・


とんでもない私の油絵は捨てる前にスマホで撮っておきました。
額に入れたバレリーナの絵とかあったのだけどもう捨てちゃったみたい。

 

片付けに追われて今年は大好きな千鳥ヶ淵の桜も見に行けなかったけど、銀行に行ったときや
買い物のついでに足を伸ばした六義園とかで見た桜・・

 



4日の六義園はもう枝垂れ桜が終わり、天気も悪く人もまばらでよかったです。
既に一眼レフで撮った写真はアップ済みですが、マクロレンズだったのでスマホ写真も載せる
ことにしました。









 

5日の大手町の桜です。銀行の窓から・・






東京駅でスマートeXで予約したチケットを取る。気がつけばもより駅に「みどりの窓口」がなくなり、東京駅ではJR東海と
JR東日本と両方の会社があり、なんだかよくわからない・・とにかく狙いはペーパーレスでスマホにつないで
スマホで入るという感じらしい・・スマホがないと生きて行けない時代になりつつある。



東京駅地下に中村屋がやっているカレー屋さんがあり、ランチに食べたらおいしかったです。

家の近くの桜・・


7日の家の近くの桜



10日

前日の一日中片づけに集中したボーッとした頭でお茶の稽古に行く。
ボビンレースは家でできる時間がないので、今回はお休みにして片付けに専念する。

南青山の小学校の桜

 

 

 

表参道に出現したBossのCM。通訳が6億円使っても気が付かない必要のないお金。
それにしても巨額の金額を支払う方はその後どうそのお金が流れても関係がないけど
それがどこかの国に流れたり、反社会的なところが狙ったりしないだろうかと心配には
なってしまいます。オータニ自体が性格がいいだけに。

昔サンデル教授のディベートのTV番組でイチローの収入と大統領の収入の違いについてどう考えるかの
番組があったことを思い出します。

スポーツ選手はそれを取り巻くスタッフにもかなりお金がかかるだろうと思うけど、頭脳一つで結構
稼いでしまった藤井聡太君もすごい・・

大谷のゲームと小林製薬のニュースで日本の大事なことが隠されてしまっているとのブログも見ました。
大谷選手の活躍は嫌な世の中を明るくしますが、嫌な世の中もしっかり見て行かなければいけないこと。

 

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