旅行中にグループラインに流れた悲しいお知らせ。長い間コーラスのグループ「ちよだオペラ座」のお世話を
いただいたMさんの訃報でした。
最近思い出すことが多く、あのお声と優しい笑顔にまた会えたらと思っていました。体調を崩してずっと休んで
いらっしゃいました。私のボビンレースの作品も見に来ていただいたり、スペインの巡礼に行かれたお話も
聞かせてくださいました。膝の具合が悪くて手術もされたりしていたのですが、今回は長いお休みなので
どこか内臓が悪いのかしらと心配していたところでした。
11時に幡ヶ谷の代々幡斎場で葬儀が行われました。昨日のお通夜には旅行から帰った翌日で疲れてカーブスにも
行けず、家にずっといました。今日は力が出てきたので、葬儀に行って夕方やっとカーブスにも行けました。
今日は昨日よりだいぶ暖かかったのですが、何とかウェストが留った喪服を着て暖かいコートをはおって出かけました。
祭壇には真っ白な百合が中心に飾られていて、聖母マリアの白百合を連想してしまいました。
photo by Sakiko Suzuki
とても素敵なお写真が中央に飾られて、微笑んでこちらを見ているようでした。
人はみな死ぬ・・お別れは悲しいことだけど、その方が幸せに生きたことを知り、嬉しく思いました。
死とはどう生きたかと言うことですね。
彼女の最後の言葉は「楽しい人生だった」と悲しみを必死にこらえたご長男のあいさつの中にありました。
私もそのような最期を迎えることが出来たらと思います。
初めて見たオリジナルな挨拶状が心がこもっていてよかったです。
浄土真宗の僧侶が歎異抄の4章を唱えました。
愛や慈悲についての章ですが、仏教における愛や慈悲は奥が深い。
キリスト教の愛についての方がシンプルな気がします。
周りを照らしてくれた増田さんのご冥福を祈るとともに、今までの感謝をお伝えして
お見送りをしました。まるで眠っているような増田さんのお顔でした。
最後にご長男が楽譜を取りに来て棺の中に入れてあげていました。
Jan. 31 2025 Hatagaya
追記)
帰りにいつものスペインバルに寄って昼食を食べて帰ろうかと思ったら、店の中は緊迫状態。
お客さんの80過ぎの女性が突然意識がなくなってしまったので一緒にいた娘さんがパニック状態になっていて
周りの人の力を借りて、床に寝かせて、救急車を呼んでいるところでした。幸い意識を取り戻し、血圧が下がった
のだと思うと話していました。心臓病もあるとかで、最初AEDを探したらしいけど、脈があったので救急車を
待っていました。心臓病だし他人ごとではない感じでした。
そのあとでゆっくりランチを取っていたら、スペイン語圏の男性が入ってきて質問してきました。オーナーシェフは
流ちょうなスペイン語で応対。スペインの前にイタリアにも留学したこともあるシェフでした。偶然、お客さんの
中にこれからマドリッドに留学する人もいて話がいろいろ飛びました。
同時に、人はいつかは死ぬ。
という現実もまた押し寄せてきました。
明日ではない、今日一日を精いっぱい生きてやろうと
思った私です。
そして、すぐのお親しい方とのお別れ、お寂しいですね。
ご親族の方のご挨拶状、とても心がこもっていて
ご家族に愛されていらしたんだなぁ(涙)
私もこのような挨拶状を初めて見て、とても感動しまして、皆様にお知らせしたくなりました。彼女には2人の娘さんと1人の息子さんがいたことを知りました。娘さんは彼女によく似ていました。
ご家族とスペインの巡礼の道を歩いたとお聞きしていました。彼女は1回だけでしたが、息子さんたちは何回も行って続きを歩いたとのこと。
70を過ぎていらしたことに勇気をもらいました。
旅行中にいろいろなお知らせをもらいましたが、とてもショックでした。あの落ち着いた歌声をもう聞けないなんて。
彼女はご家族の太陽であり、コーラスのグループを長い間、引っ張ってくれて、ここでも太陽のような存在でした。膝や股関節も悪くなられて、後継者をみつけてリーダーを退いたところでした。まさかこんな重い病気にかかっていたなんて誰も知りませんでした。お見舞いにも行けず、残念なお別れでした。