11月20日(火)
サンフランシスコ交響楽団
指揮:マイケル・ティルソン・トーマス
ピアノ:ユジャ・ワン
アダムズ
ショート・ライド・イン・ア・ファースト・マシーン
プロコフィエフ
ピアノ協奏曲第2番 ト短調Op.16
ラフマニノフ
交響曲第2番 ホ短調Op.27
横浜の家の片づけ、自宅の片づけ(横浜からものを少し運ぶため不要の粗大ごみ仕分け)
小学校のクラス会とか多忙の中、コンサートがありました。
大好きなラフマニノフの2番シンフォニーです。
プロコフィエフも不思議な空気があって好きです。
* * *
家の片づけではもう着ない服を思い切って処分することにしました。
黒のオーバーは仕事が終わって運転免許を取りに教習場に行ったときに
よく着たものだったし皮のコートはSが小さいころよく着ていた・・
Tが気に入って買ってくれたジャケット・・その頃の私は若かった・・
衣類を捨てることで一つの時代が過ぎ去ったことをはっきりと理解する。
母のところのものも全部捨てたらここでも時が過ぎたことを
身に染みて感じるだろう。
家で整理していた時に主人の新聞の切り抜きをみつけた。
下のほうに心の書というコラムでモンテーニュの随想録のことが
出ていて 確かうちにも何冊もある。
私が魅かれたのは
その上の言葉巡礼記(森本哲郎)の記事でヴィトゲンシュタインという哲学者のことば
「世界がどうあるか、が不思議でなのではない。
世界がある、ということが不思議なのだ」
でした。
* * *
ラフマニノフを聴いていた時は
最初から涙が出そうで、とうとう美しい旋律の3楽章では伝って流れてしまいました。
思っていたのは今年の初め亡くなった義理の姉のことでした。
いつも相談に乗ってくれて力になってくれた姉。いろいろなところにも車でSと二人
連れて行ってくれました。
Sが熱を出した時もいつも飛んできてくれていつもいつも大事に思ってくれました。
コンサートもいつも姉たちのグループと一緒でした。
明るく楽しくはなやかで、贅沢ではなく人生を楽しんでいました。
思いがけない早い死でした。
結婚して想像を超える苦労の連続でしたが、この姉と知り合えてほんとうに
良かったと思いました。
音楽は人類の遺産です。
いつかこの壮大な遺産も何もなくなってしまう時が
来るかもしれない。ふとそんなことを思ってしまいました。