Reflections

時のかけらたち

歌舞伎の世界へ ・・・ into the world of Kabuki

2024-04-12 23:59:00 | people

4月11日



仁左衛門と玉三郎を見るために行ったような今月の歌舞伎です。
悪役の二人の話も、次の華やかな祭りの舞台も何か息のあった二人の間の
愛情を感じるような素晴らしい舞台です。今見れる歌舞伎の最高峰ではないでしょうか・・・

 

四世鶴屋南北 作

渥美清太郎 改訂

一、於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)

土手のお六
鬼門の喜兵衛

  土手のお六
山家屋清兵衛
髪結亀吉
庵崎久作
油屋太郎七
鬼門の喜兵衛
玉三郎
錦之助
中村福之助
橘太郎
彦三郎
仁左衛門
二、神田祭(かんだまつり)
  鳶頭
芸者
仁左衛門
玉三郎

九條武子 作

三、四季(しき)

春 紙雛
夏 魂まつり
秋 砧
冬 木枯

〈春 紙雛〉








〈夏 魂まつり〉






〈秋 砧〉


〈冬 木枯〉

女雛
男雛
五人囃子






亭主
若衆
太鼓持
仲居
舞妓


若き妻


みみずく
みみずく
木の葉 男




木の葉 女



菊之助
愛之助
萬太郎
種之助
菊市郎
菊史郎
吉太朗



橋之助
歌之助

児太郎


孝太郎



坂東亀蔵

中村福之助
鷹之資
亀三郎



玉太郎

 

                      ©松竹 Yahoo ニュースより

 

最初の二つは2021年2月に一度見たものでしたが、細かいところの記憶がなかったので、新鮮でした。
お芝居そのものよりも80歳とは思えな五、何か超越した仁左衛門と立っているだけで美しい玉三郎との間の
空気を楽しみました。仁左衛門のなんとも言えない色気と玉三郎の愛情表現に男と女の一つの原型を
見るようでした。


  

あの年齢でこれだけのことができるなんて、何か勇気をいただきました。
玉三郎の後姿も美しすぎて。この二人を見れた熱気に包まれたような舞台でした。善と悪の二つの対比も
楽しめるものです。「白鳥の湖」の黒鳥と白鳥を踊り分けるように玉三郎の変化を楽しむことができ
私は結構悪の方が好きだったりして。

  

連日リフォームの準備で忙しくしていたので、何か和服を着て行くだけでも大変だったのですが、歌舞伎となると
やはり着て行きたくなります。前日のお茶はぎりぎりまで作業していたので断念しましたが。二日続けて着るパワーもなく。
ところが帯が何かなかなか難しく、うまくできなかったのですが、塵除けを着て待ち合わせには間に合いそうもない
時間にやっと出発。歩いていて何か違和感を感じて、気が付くと帯が下がってきていました。遅れるメールと共に
もう泣きそうで帯が変になっちゃったと送信。歌舞伎座でKさんに修正してもらってとても助かりました。
帯締めももっと締めなくてはいけないし、いろいろ勉強になりました。
帯自体もごわごわしていて締まりにくかったのかもしれません。何回着てもうまくなりません。やっぱりちゃんと教わった
方がいいのかしらね。伸びしろありすぎて。

 

K子さんは桜の花びらが散る春らしいお着物で帯がかわいくて、うさぎやリスが
音楽を奏でているものです。こういう遊び感覚の楽しい帯は私は持っていないと羨ましく
思ってしまいます。

お着物姿の人たちがごく自然に着ているのがうらやましく、私は末廣亭に続き、パニック状態が
続いて何かげっそり・・ 帰りには歌舞伎座の座席の階段を降りる時にふらついて危ない状態でしたが
セーフでした。でも今日は洗濯物を上を向いて干している時に、ふらついて滑って転んでしまいました。
幸い近くに置いてあった糸紡ぎの箱につかまって怪我無く済みました。この危険信号をきちんと受け止めて
注意して過ごさなければと思いました。

 

今日の着物は縞がいいと思っていたので、Kさんのお母さまのめくら縞で、帯は紀尾井アートギャラリーの
リサイクルの花の帯にしました。帯どめは着付け教室で一緒だったレースドールの先生の作ったものいただいていた
小さなバラの花を初めてしてみました。最初はグレーかグリーンの帯締めを選んでいたのですが・・


帰ってから鏡に映して撮ってみた組み合わせ。

 

 

April 11 2024   Ginza

 

コメント (6)
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