火曜日(25日)に猛暑の中、図書館まで予約していた本を取りに行きました。
この2冊は少し前に借りていたもの。研究社からnoteのついている英文のもありました。
私はペンギンのペイパーバックを買ったけれど、辞書はほとんど引かないで読んでいます。
このnoteは少し役に立ちそう。
今回の取り寄せ。短編作家にマンスフィールドの全集は1冊に収まるし、30代で亡くなってしまったので
作品もそんなに多くはない。
訳は白水社のが良さそう・・ 郊外のフェアリーテールの方も最近出た本で、読みやすそうです。
最初に借りた岩波文庫のが古すぎて、訳も翻訳しただけのような読む気がしないものでした。
英文 → 日本語訳 → 研究社の解説書 を読みたい短編から読んでいます。
日常に潜む皮肉を描く日本オリジナル短篇集
V・ウルフも嫉妬した短篇の名手の傑作13篇
期待と落胆、安堵と不安……感情の揺れをとらえ日常に潜む皮肉を抉り出す日本オリジナル短篇集。新発見原稿
「ささやかな過去」収録。
初めて夫に欲望を感じた直後に、妻が夫の本心を知る「幸福」。不慣れな外国で家庭教師が出会った親切な老人との
楽しい午後はやがて……「小さな家庭教師」。不穏なお迎えが来て老女を怯えさせる「まちがえられた家」。裕福な女が
施しを与えた貧しい女に対し、夫の何気ない一言から嫉妬の炎を燃やす「一杯のお茶」。夫の友人の熱情を弄ぶ人妻を
描く「燃え立つ炎」。小さな幸せを、思わぬ言葉で粉々に打ち砕かれる独身女性「ミス・ブリル」。大人社会そっくりの
歪んだ人間関係にからめとられた少女たちの「人形の家」……。女たちはいつだって、喜びと哀しみ、期待と落胆、安堵と
不安の間を揺れている。
「外科医のメスの繊細さ」で「些細な出来事によって人生の重大事に迫る」と評される短篇の名手、キャサリン
マンスフィールド。交流のあったヴァージニア・ウルフも「私のライバル」と最大級の賛辞を贈っている。
本書は日常に潜む皮肉を鋭く抉り出す鮮烈な13篇を厳選した日本オリジナル短篇集。2012年にロンドン大学で新たに発見
され、自伝的要素が濃いとされる未発表原稿「ささやかな過去」も収録。
キャサリン・マンスフィールド傑作短編集 不機嫌な女たち(エクス・リブリス・クラシックス)芹澤恵 訳
白水社 (2017年3月25日発売)
キャサリン・マンスフィールドはニュージーランド生まれであるが、主にイギリスで作品を発表した。繊細な心情を描く
ショートストーリーの名手であり、34歳でその短い生涯を終えることがなければ、きっと深淵なる小説を書きえた作家
である。マンスフィールド自身が育ってきた環境を反映しているためか、上流階級のお嬢様のひとりごとのように読める
部分も多々ある。が、彼女の描く情景や感情を読んでいると、心が浄化されていくような心持になる。彼女の描く対比
―富める者と貧しい者、生と死、若さと老いが彼女なりのオプティミズムでくくられていくのが快い。
とくに、表題作である「ガーデン・パーティ」におけるオープンエンドの在り方は特筆に値する。彼女の投げかけた問いと
それに答えもせずはぐらかしもしない兄の洒脱なやりとりに、生涯この作品を忘れないであろうと感じた。 Akiさんの感想
小川洋子さんの『心と響き合う読書案内』に紹介されていた「園遊会」を読むために借りた。
ことばの宝石のような短編集
キャサリン・マンスフィールドのおすすめランキングの読者レビュー・感想より
園遊会 1日の出来事の中に生と死を閉じ込めた少女の経験、心の動きをとらえたショート・センテンスの読みやすい文章。
学生時代にアップダイクやヘミングウェイの短編をよく読んだことを思い出しました。すべてを書かないことに余韻を残す
作品でした。あとで最後の兄の対応をもっとはっきり書けばよかったかと反省していたとか・・
でもすべてを受け止めてくれた兄のあの漠然とした感じがいいのかもしれない。世の中の不平等・不公平を淡々とした
タッチでさらっと書いていく。
キャサリン・マンスフィールドをある程度読んだらお薦めのサイラス・マーナーを読んでみてもいいかもしれない。こういう本は
10代~20代の時以来です。教えてくれた友人に感謝。世界が広がっていきます。文学は言葉の芸術・・色彩感覚も素敵。
今心に沁みる北村朋幹のピアノ。言葉では表現できない思いにもひかれます。
マイブームの二人、マンスフィールドと北村朋幹
茂木さんとの会話が楽しい。
シューマンやグレン・グールド、ホロヴィッツが好きなこと、他のインタビューではスクリャービンに嫉妬を覚えるとか・・
もしかするとこの人、作曲や指揮もするようになるのではと思うくらい音楽にハマっています。楽器自体の音色にひかれて
古楽器を演奏したり、聴くのが難しくなりそうな現代曲でも聴きやすかったり、面白い人です。紙の楽譜にこだわるところも
いいですね。
【茂木健一郎×北村朋幹】 14歳で第3回東京音楽コンクール第1位!注目の日本若手ピアニスト
【茂木健一郎×北村朋幹】 ベルリン芸術大学で学びながらプロ活動!音楽中心のドイツ生活
黄昏に ブラームス、リスト、ベルク作品集/北村朋幹
夜の肖像/北村朋幹
CDを読み込まなくなってしまったプレイヤーを何とかしなければと思い始めています。
基本生の演奏ですが、やっぱりCDを聴けなくなるのはつまらない。今まで持っているのも、これからほしいCDもあるし。
ボン国際ベートーヴェンピアノコンクールは、ドイツテレコムが主催し、2005年からスタートし隔年に開催。
2017年のコンペの模様。北村朋幹は2位入賞。
ITBCB 2017: Round 1 | Tomoki Kitamura
ITBCB 2017: Round 2 | Tomoki Kitamura
ITBCB 2017: Semi final | Tomoki Kitamura
ITBCB 2017: Final Concert | Tomoki Kitamura
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