katsuまるはだかぁ 芸術家への道

モザイクアート一直線のkatsuの日記

モンゴル国立美術館の下絵・・・

2018-02-02 08:46:59 | モザイク作家
今日は先日の美術会社さんの企画の話の下絵描き。今までにもモンゴルの大学だったり、ローマの大学で同じような形で、行われて来たものだが、今回は国立美術館で・・・と言う事で、そこに通う学生さんだけで無く、一般の人達も見られる場所になった。そこが大きく変わったと思うのね。

それが今まではモンゴルの場合だと、最初にあくまで額なんだ・・・と言う事で、中身の邪魔をせず・・・けれど、作家としての主張もしたいなんて葛藤の中、色を使わない中で文字を隠したりして工夫をしたのね。すると、同じ場所でまた第2回を開催となり、同じ会場と言う事で、1回目を引き継ぐ形で、

色を使わずに、ただ同じままって事もどうかな?と考えて、今度は文字を隠さずにデザインとして見せ、ベースだけは変えずに作った。その後、ローマの時は、美術、芸術として確立されているような国であり、えっ?なんて驚くような斬新なものがあったりもするものも沢山ある。

つまりかなり責めても大丈夫だろうし、しかも会場が日本語を専攻するような場所・・・そんな事もあって、和風色を出そうと思い、焼き板だったり金魚だったり、随分と主張してモンゴルとは違って日本色を多めに出したのね。そしてサービスとしても、モザイクの主張としても、両方を兼ねて、

モンゴルもローマにも大学の校章のモザイクを作り、社長さんからのプレゼントとして、イベントに花を添えて貰う事と、大学サイドとしては校章なら何処にでも飾りやすいだろうし、こちらとしては遠慮なく忠実に再現するモザイクとして腕を見せられる・・・そんな事を踏まえた校章モザイクだった。

そんな経緯あっての今回、一体どうするか?となった時、一番最初に浮かんだのは、馬頭琴。モンゴル色とモザイクとしても良いかな?って。今までとは違って一般を意識となると、ここに来る外国の人達って事になると、モンゴルに来た・・・って見に来てるとして、ゲルとかチンギスハーンとかって、

色々あるとは思うけれど、モザイクとして完成した時の完成度を考えると、馬頭琴って古き格式もあり、ネックの上に馬の首が付いているなんて形は、何処にも無いだろうし・・・それをメインに額に付けるとして、当然普通って事が欲しくなるのね。ここはお笑いの緊張と緩和とか、ボケと突っ込み。

要するにフォーマルとカジュアルみたいに、着崩し的な考え方で、よりボケるなら厳しく突っ込む。軽くボケるのなら突っ込みも軽く。よりきちんとフォーマルを決めた上で、何処を崩すか?・・・がお洒落だったりする・・・まっ、普通の考え方だろうね。

それを歌を作るようにサビから見付けちゃった・・・・そのサビが馬頭琴。そこから出だしのフレーズとかを膨らませないとならない・・・ってどれもこれも、人の考える事って、クリエーターって作り出す人ってこんな事をしていると思うのね。だから俺もそうする。

ただの思い付きだけじゃ、まとまるもんもまとまらないからね。しかも、地の利を生かすなんて事も考えると、3回もモンゴルに行ったから、生でこんな所だった・・・って見た訳だし、自分なりの情報もある。ただ馬頭琴の馬の部分の馬の部分だけ使うとなると、いくら格式や伝統なんて掲げても、

単なる馬にしか見えないだろうから、もっと真面目に見えるものが欲しいし、安定感とかを出すのなら、繰り返しとシンメトリーかな・・・って思うと、模様なんて事になる。それじや模様探しとなるのだけれど、やはり中国だから、中華丼ぶりのトンカチみたいなマークが存在するのね。

ただあくまで個人的意見でお洒落に見えない。だから他の・・・となった時、自分へのお土産としてバックを買った時の模様がお洒落に見えたのね。その模様が、カザフ模様。よくよく調べると、カザフスタンの模様らしいが、大きく外してはいないらしく、これを使えると何色か使えて便利。

ただまんま使う訳には行かないし、キルビル的に外国人が描いた日本・・・みたいな仕上がりで良いのね。だから少し変えないと・・・。更に言えば、額と言っても5mとかあるもので、家具じゃなくて、組み立て家具的にバラバラで持って行くのね。しかも今回は現地に行かない・・・。

となると、難しい組み立ては無理。しかも現地で組み合わせた隙間にタイルを張らないとならない・・・って複雑な事も避けないとならない。要するにドラマの作り方みたいに引き続き・・・ってやると、前の部分に合わせないとならなくなるが、1話完結だと、同じ素材なら違和感は少ない。

簡単な話、小学校の卒業制作の彫刻みたいなもんで、みんなが各々鶴を彫るってパターンと、1つの絵を分割して、みんなが違う事をしつつ、完成で1つにするパターン。各々なら鶴なら何でも良いが、隣り合わせをきちんと合わせないとならないって言うのは難しいのね。

しかも彫刻は合わせるだけだが、またいだモザイクは現地で張り足さないとならない。つまり逆に言えば、またがないものは分割して見える事になる。そんな事を踏まえると、ただ下絵を描くじゃなくて、何処で切って何処を繋げて、そして美しく見える?って事を考えないとならず・・・

ただでさえ美しいだけでも厄介なのに、そのデザインを組み立て家具にする・・・それが現地に行かれれば、繋ぎ目は俺がやるから問題無くなる分、均等にその絵を割れば良いだけ・・・確実に下ごしらえに時間が掛かっているのね。こんな事は冷凍食品と一緒。

チンして時間の短縮と料理の腕いらずにするには、前の段階をすべて行っていないと、後の人は楽が出来ない・・・って仕組み。ただ上手く行くと、盛り付け1つで何も無かったようになる。その為の悩み事の1日目って話。ってもうとっくにラフ画で動いてはいたが・・・。清書の1日目。

ただここまで来たんだけれど・・・後10cm程度のデザインが足りない・・・って話。さて凍結する前に帰ろう・・・。

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