
悪戦苦闘の包丁さばき

ずっと前のことですが、2月になってから、魚市場主催で、「魚料理教室」が行われました。料亭の方、漁協の方が来校されました。
まず、魚市場の方から、消費者まで魚が届く経路や豊前海で獲れる魚の紹介、「鰺(あじ)」という魚の話・・・などの授業がありました。初めて知ることも多く、見ていてこちらも学習することができました。
そして、いよいよ「魚」の料理です。あじを3枚にさばき、油であげます。一人一匹ずつです。新鮮な立派なあじを魚市場の方が持ってきてくれています。1月にも違うクラスで授業がありました。
その時は、見ていただけですが、今回は、一緒にチャレンジもさせてもらいました。生徒たちも、地域の方が授業をしてくれている、ふだんなかなかできない体験をさせてもらっている・・・などで目も輝いています。

説明を聞き、エプロンをして包丁を持って、いよいよ料理開始です。包丁を持つ手も真剣です。うろこをとって、内臓を出して・・・特に魚釣りによく行っている生徒は、うまいです。
1月の時は、料亭の方が直々来て指導してくれました。包丁さばきは見事です。説明もポイントを押さえて、生徒たちにも分かりやすく指導をしてくれました。
2月の教室は、漁協の婦人部の方が来て、指導をしてくれました。専門家だけにこちらも負けていません。
3枚おろし。比較的容易に3枚におろすことができました。皮をはがすのが一苦労。身も一緒についてきます。新鮮なだけに、身もなかなか離れてくれません。(本当は、下手だから離れないのですが、指導者は、こう言ってなんとか弁解をしてくれます。)油であげるので、皮を無理にとる必要はないのですが、これも練習。お刺身にしたいくらいです。
小麦粉、パン粉につけて油で揚げると、いい香りが調理教室に漂ってきます。できあがったばかりの湯気のたつあじのフライをごっくんと・・・すぐに食べたくなる衝動にかられました・・・。
四苦八苦しながらも生徒たち全員がさばいて「あじフライ」ができました。ちょっとだけ料理の鉄人になった瞬間でした。
「お母さんもうまいよ。」
「うちは、さかなすでに調理した物を買ってくるからあまりできないかも・・・。」
子どもたちの家庭の様子も楽しい会話の中で出てきました。

今回の取り組みの中で、家庭で時間があるときに、魚を料理してみるとか、ふだんは何気なくお家の方が魚を料理していたのを見ていただけだったものが、ちょっとだけ興味を持ったり、一緒に手伝ったりできたら、楽しく家庭での生活も広がっていくことでしょう。
家庭科での体験活動が、その時だけでなくこれからにつながっていってもらえることを願っています。
明日から1週間、ケーブルテレビでこの模様は、放映されます。また月曜日から中津市役所のホームページで動画として紹介されます。
よかったら、見てくださいね。