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いつかどこかで会える気がする
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年末、教員として先輩であり、これまで何かにつけて一緒に活動をしてきたN先生が亡くなりました。中学校の先輩でもありました。体調が悪くなってから、あっという間に逝ってしまい、今もなお、寂しさが湧き出てきます。
お悔やみに行ったときの遺影がとてもあたたかな自然な雰囲気で、今にもどこからかやってくるような感じでした。教員になってから同志的なところがあって、仲間たちと式の間、込み上げてくるものがありました。
ご家族の方と話をしたときに、
「本当にいらない口が多くてすみませんでした。」
全くその通りでした。しかし、その多い口が、みんなを楽しませてくれました。
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2学期になってから、恒例の旅行の計画を立てました。去年も一緒に行きました。「今年は・・・ちょっとあたたかいところで。」ということで、計画をしました。
先輩に聞くと、
「ちゃーらん。そげなところに行ってどげすんのか。プサンやったら、いっちゃっていい。」上から目線?。はいはい。
計画を白紙に戻し、10月にまた旅行社に旅行の変更してもらいました。そして、11月の初旬。
「かったか氏、すまん。病院の先生がもし悪くなってから対応ができないから行かない方が良いと言われた。断っていいかなあ。」
と電話。
体調が戻ることにこしたことはないので・・・というつもりで、先輩のキャンセルの手続きをしたのが、昨日のようです。
「ドタキャンは、今回だけですよ。」
とくぎをさしました。
くしくも旅行の出発日が葬儀の日となりました。先輩もついて行くのでしょうか。「行くか、行かないか。」行く人で悩みました。
でも、結果として予定通りに。亡くなった先輩が決めたコースの旅行に行く不思議さ、因縁と痛烈な寂しさを感じました。
言えること、言えないこと・・・本当に楽しいドラマを共有できました。通夜が終わってから、
「みんなで語ろう。」
と食事をしました。
いろいろ笑いあり、胸が熱くなるものあり・・・先輩とのとめどもない話に盛り上がりました。
「勝手にいらん話をせん!」
と注意をされそうでした。
これからもまだまだ会えるような気がしますが、もうありません。今は何かにつけて、いろんな思い出が浮かんできます。
長い間ありがとうございました。