◇日本テレコムから請求に関する案内が来た
もう数年以上前のことになりますが、通話料金がNTTより安いという電話の誘いにのって、電話回線2本を平成電電に登録しました。
そして2、3年前だったと思いますが、1本の回線を廃止し、残る1本の回線をBBフォンで契約しました。この後、平成電電から請求が来たことはありません。
最近になって日本テレコムからダイレクトメールが何回か来ました。平成電電の回線契約者は、その事業を引き継いだ日本テレコムと契約することになりますという案内です。
平成電電とはとっくに関係が切れています。ダイレクトメールを見て「ふうん、会社が潰れて、事業は日本テレコムが吸収したのか」と思うばかりで、そのままうちやっておきました。
と、今度は「日本テレコム電話サービスご利用開始とWEB明細サービスのご案内」が来ました。
「ご請求者名」「ご請求先住所」は私のものが記載されています。「ご登録回線」は上記2本の番号になっています。
これはたまりません! たとえ通話料金は取られなくても、何らかの形で基本料金のようなものを取られたのではたまりません。使ってもいないものを勝手にリストアップして請求対象にするとは何事か!
◇日本テレコムにクレーム電話をした
というわけで日本テレコム料金センターに電話をしました。このごろの大手会社は電話をしても、すぐに社員が出るとは限りません。かけた方には、コンピューターの自動受付のアナウンスを順番に聞いていく辛抱と手間がかかります。顧客の負担が増しているのです。
自動案内に従って、社員を呼び出すナンバーをプッシュしました。男性社員が出ました。
「使ってない回線の請求がどうのこうのと来てるんですがね」
「何番でしょう」
ここで、お詫びのことばがありません。クレーム受付の作法に反します。相手は冷静です。
私は回線番号を言いました。相手は、お客様番号を聞いてきます。冷静に感情のない声で聞いてきます。私は不愉快です。相手が勝手なことをするから、私は余分な手間をかけているのです。案内通知書を見て、お客様番号を読み上げました。
相手のコンピューター画面には、即座に私の情報が出たようです。
「マイラインの契約は解約されましたか」
これは明らかに、責任のありかを私に持ってきている。この言葉に、私は興奮しました。
調べもせずに、勝手に料金請求の対象にしている。このやり方は許せません。なぜなら、自社で調査する手間を省き、今は無関係の元利用者に通知をさせて、元利用者に手間をかけさせて、顧客の対象を確定するやり方だからです。
マイラインの契約を解約したかどうか、覚えてはいない。しかし、回線1本廃止、1本BBフォン契約以来、平成電電から請求は来ていない。それなのに、平成電電の事業を引き継いだ新事業者がなぜ、請求前提の文書を送ってくるのか!
「マイラインの契約がどうなったか、そっちで調べたらええやろ。平成電電からは何年も請求は来とらん。1本は何年か前に廃線にしたし、もう1本はBBフォンと契約しとる。」
強い口調で難詰したら、相手はどう答えたと思いますか。「2本とも解約すればいいわけですね」と言って、2本の電話番号を確認してきます。「ああ」と不満な声で、電話を切りました。
最後までお詫びの言葉はありません。大きな会社の手前勝手な仕事の進め方には嘆息するよりほかありません。