里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

廃材を利用し蔓なしインゲンに支柱を立てる

2019年06月18日 | 畑:豆類
 
 4月末に、我流の直播きをした蔓なしインゲンは開花が盛りになってきました。
 蔓なしインゲンと言っても蔓が全く伸びないわけではありません。そもそも蔓なしインゲンは収穫期間が短いのですが、蔓が全く伸びないようにこじんまりと育てると、すぐに収穫が終わってしまうので、敢えて蔓が少し伸びるように作っています。経験的にその方が収穫期間が延び多く採れるようです。
 
 
 とはいえ、さすがに少々蔓ボケ気味でしょうか。
 通路の方まで蔓が下がってきました。
 
 
 このままだと、蔓が倒れて収穫もしにくくなるので支柱を立ててやります。
 支柱と言っても、株ごとに立てるのではなく、通路に倒れ込まないよう支えにするものです。

 支柱は解体したハウスのパイプを自分で曲げて加工したものです。ですから揃っていません。
 
 
 株の両側から畝に沿って両端を曲げたパイプを土に差し込み支えにします。蔓なしインゲンは余り重みがないので、これで十分支えきれます。
 

 花は中の方にも咲いているので、時々枝を支柱に乗せるようにしてやります。花収まりすると莢が着いてきます。
 

タマネギを一斉収穫「ネオアース」は優れもの

2019年06月17日 | 畑:土物類
 タマネギを一斉に収穫し、取り込みました。
 5月半ばから採り始めたタマネギですが、貯蔵に適する中晩生種のネオアースなので、まとめて収穫する時期となりました。全てが倒れてから10日ほど経過しました。梅雨期なので、いつまでも畑に置くと肌が悪くなったり、割れたりします。
 そもそもこの玉ねぎは越冬時点で出来が悪く、まともなのものは半分くらいと覚悟していたものです。それでも大部分は枯れずに越冬してくれたのですが、春の大雪で追い打ちを掛けられ、期待はしていませんでした。
 しかし、収穫近くになって、見た目にも大きくなり、これまで1ヵ月ほどその都度収穫したものも悪くないので、一挙に期待が膨らみました。
 

 今回の収穫は、私は手を掛けず、みんな助っ人が取り込んでくれました。
 引き抜いた後は、嵩張るので畑で茎を20センチほど付けて切り、作業場の下屋に取り込みました。
 
 
 このまま少しの間陰干しします。
 雑然としていますが、それはご愛敬。
 
 
 大小はありますが、全体的にこれほど大きくなっているとは思いませんでした。表皮の割け具合をみるともう少し早く収穫した方がよかったのかもしれませんが、それを割り引いても、これなら昨年より出来がいいです。
 一体何故なのか。タマネギに聞いてみないと分りません。
 500個はあるので、来春まで十分に賄えます。
 
 
 以前、タマネギの品種は2、3種作っていましたが、数年前からはこの「ネオアース」のみ。ほぼ1年間この品種1本で賄えます。本当に優れものです。
 
 特大玉を10個ほど集めてみました。
 
 こちらは中玉の表皮が裂けない綺麗なものを10個ほど。

 並べると特大玉の大きさが際立ちます。このクラスがかなりあります。
 
 この後、さらに乾燥を進め貯蔵するため、茎を縛って吊しますが、この特大玉は重みに耐えかねて落ちやすいので、かご形のバットに入れて乾燥させた方がいいと思います。 
 試しに重さを測ってみると600gありました。
 
 中玉のほうは300gでした。

生育旺盛なベニカナメを刈込む

2019年06月16日 | 
 
 梅雨の合間を縫って、ベニカナメの刈込みをしました。
 このベニカナメは20年程前に植えたものです。
 もともとこの場所には小さな小屋があったのですが、老朽化したため取り壊し、目隠し用に植えたもの。
 土が合ったのか生育が非常に旺盛で、背丈くらいまで伸びて刈込みに苦労するようになり、一昨年思い切って切り詰めました。木がかなり太くなっていたため作業は大変でしたが、腰のあたりまで切り詰めたので、今は刈込みするのが楽になりました。
 
 
 年に2回刈込みますが、毎回旺盛に伸びています。今になって樹種の選定を誤ったかとも思ったりしますが、当時、ベニカナメが結構はやっていたので、それに乗ってしまいました。
 

 電動バリカンで一気に刈り込むので短時間でできます。これを剪定ばさみでやるのでは大変です。切ったものを片付ける方が時間がかかります。
 

 何はともあれサッパリとしました。
 
 
 庭の管理は助っ人達が沢山やってくれるので大助かりですが、この作業は自分がしました。

純白のヤマボウシは清々しい

2019年06月15日 | 
 ヤマボウシが満開です。

 満開と言っても花びらに見える白の4片は総苞片と言われるものだそうです。花は中心にある小さい丸形のもの、一見しべの塊のように見えます。

 このヤマボウシは、20年余り前、今や助っ人の一人になっている甥が学校の卒業記念に配られたものを、自宅に植える場所がないというので持ってきたもの。
 放置しておくと高木になるので、適当に剪定しています。刈り込むようにすると花芽をみんな切ってしまうことになるので、順繰りに伸びた枝を間引くように切っていますが、全くの自己流です。それでもよく咲いています。

 ハナミズキと同じ仲間なのでよく似ていますが、花の形がヤマボウシは先が尖ってスッキリしており、ほぼ純白になります。

 私はこの辺りの山では見つけたことがないので、もう少し深い山にあるのではないでしょうか。
 花は大きく生長しつつ、薄緑色から次第に純白に変わっていきます。長い期間楽しめ清々しい気分にさせてくれる花木です。
 あまり密集していると絵にはしづらい。パラッとあるぐらいが絵になります。
 ヤマボウシは山法師。中央の小さい丸い部分を頭、4枚の白い花びらを白い頭巾に見立て、比叡山延暦寺の山法師からきているそうですが、そういえば何となく見たことがあるような。

「麦秋」を水墨画で描く

2019年06月14日 | 水墨画:風景他
画仙紙 全紙1/3

 蔵王連峰を背に麦畑の実りの風景を水墨画で描きました。
 これは、7年ほど前、所属する社中の墨画展に初めて出展した風景画で、題名は「麦秋」。
 前景に巨大な大麦の穂を配したため、先生方にこんな構図は見たことがないと、ギョッとされたものです。甚だ稚拙で、こんな描き方をすることはもうありませんが、最初の作品なので、敢えて記録することにしました。



黄金色に輝く麦秋の季節

2019年06月14日 | 小旅
 
 今、麦が黄金色になり、実りの時を迎えています。
 かつて我が家でも麦を作っていましたが、半世紀以上も前の遠い昔のことです。
 私が時に通るルートに、大麦を大規模に栽培している所があります。
 ここは、背景に雄大な蔵王連峰を一望できる絶景ポイントの一つで、一度そのコラボを撮りたいと狙っているのですが、まだ実現できていません。
 期間がごくわずかで、天候にも恵まれないと撮れません。梅雨期に入っているため山がスッキリと見えることがそもそも稀なのですが、先週、今週と二度通る機会がありました。
 残念ながら今回もうまくいきませんでした。
 それでも、何とかこの程度の写真に収めることが出来ました。
 これは先週のものですが、ぼんやりながら蔵王連峰が写ってはいます。
 
 大麦を前面に出して撮りました。
 
 
 これが今週のものですが、蔵王連峰はすっかり雲の中です。
 
 麦秋はより進んでいます。
 
 刈り取りが始まっているので、次回のチャンスは来年以降です。
 実は、このポイントは、所属する社中の墨画展に、初めて出展した風景画のモチーフにした所で、その時は天候のいいときの山と大麦畑を組み合わせたのですが、現実の場面を撮るのは甚だ難しいです。

春白菜の極早生種が採り頃に

2019年06月13日 | 畑:葉菜類
 
 今週から春白菜の収穫を始めました。春大根と同日に直播きしたのですが、収穫始めはダイコンより1週間ほど遅いです。心配したトウ立ちはなく、春大根と同じようにマルチと不織布のべた掛けはそれなりに効果があったようです。
 採り始めたのは「はるさかり」いう極早生の品種。
 
 ハクサイは品種ではっきりと差が出ています。
 本当は全てを極早生にしたかったのですが、馴染みの農業資材店に極早生種がなく、仕方なく「春の祭典」という早生の品種にしました。ところが、これも種の量がわずかで、早生種の「無双」を追加して播きました。
 そして、発芽後にネキリムシに何株かやられ、そこにまた播き直したので、全体でも数十株ばかりなのに甚だ複雑な状況となりました。
 それでも、その後はまずまずの生育で、極早生種の「はるさかり」は採り頃となっています。やはり極早生種だけに一番結球が進みました。
 
 今年は意に反してではありますが、偶然にも3品種を比べてみる機会となりました。
 早生種の「春の祭典」と「無双」も結構結球が進んできましたが、はっきりと差が出ています。
 「無双」は古くからの品種で、だいぶ昔に作ったことがあります。こちらは間もなく収穫可能なまでに固まってきました。
 
 これは収穫してもいいくらいに結球してきました。
 
 「春の祭典」は初めて作る品種ですが、こちらはまだ結球が進んでいません。3品種の中では間違いなく一番遅いです。
 
 見ただけでも遅いのが分ります。
 
 収穫した極早生種の「はるさかり」は約2キロと言ったところでしょうか。
 
 農薬は結球し始めの1回しか散布しないので、遅くなるほど虫が付いてきます。

トマト連続摘芯栽培をスタート

2019年06月12日 | トマト連続摘芯栽培
 
 トマトは第2花房のホルモン処理が終了したところです。
 第1花房は花揃いが甚だ悪かったですが、第2花房は大分揃ってきました。
 第1花房の開花の頃は勢いが弱い感じでしたが、ここにきて勢いが付いてきました。連続摘芯栽培をする場合、この段階でほぼ見通しを立てます。これまでの経験から、普通の1本仕立てのトマトよりも勢いが強いくらいの姿がいいようです。
 大方は連続摘芯栽培ができると判断しました。
 このあたりの株は理想的です。
 
 このあたりも大丈夫です。

 問題はこのあたりの数株。もう少しの間保留です。
 
 分りにくいかもしれません。トマトの写真は難しいです。

 この株ははっきり弱く、無理をしない方がよさそうです。その場合は普通の1本仕立てで伸ばし、第5花房あたりまでいった段階で考えます。
 
 私の連続摘芯栽培は、第2花房のすぐ下のわき芽を掻かずに伸ばすことからスタートします。
 
 このように、第2花房下の節のところで支柱に誘引止めすると、第2花房の付いている主枝の方が少し斜めを向き、わき芽の方が上を向いた感じになります。この後、わき芽の方を支柱に沿って伸ばします。
 
 第2花房が付いている主枝の方は第3花房を着けた後で摘芯し、捻枝という作業を行います。これを基本枝と言っています。
 これから、これを繰り返していきます。これまでで一番うまくいったのが昨年ですが、その時の最終の株の一つを模式図にしたものがこれです。
 
 昨年は、基本枝が5本、花房数が12でした。
 すでに、1花房分くらいは遅れてしまっていますが、何とか10花房は採りたいです。 今、第1花房が実を着けていますが、勢いを見ながら3個くらいに摘果します。
 すでにこの実には灰色かび病が付いており、摘果しました。前途多難です。

春大根2品種が採り頃になる

2019年06月11日 | 畑:根菜類
 
先週から春大根を採り始めました。
 種を播いて2ヵ月余り。ちょうど桜が満開の適期に播いたのですが、その後に低温にあったので、トウ立ちを心配しましたが、問題になるほどではありませんでした。マルチだけでなく、不織布のべた掛けが効果があったでしょうか。
 
 
 品種は「春の都」と「新春蒔き総太り」という2品種です。
 大差ないですが、こちらの「春の都」の方は少しトウが出てきたので摘みました。太りはいいので影響はないようです。
 
 
 こちらが「新春蒔き総太り」。トウは出てこなかったので低温にはこちらの方が強そうです。
 
 
 この畑は粘土質が強く、根物にあまり向いていないのですが、まずまず問題ないダイコンが出来ました。
 秋のダイコンは青首でないのが珍しくなりましたが、今では春大根も首に青みの入ったダイコンが当たり前になっています。 右の青首の少し長めの方が「春の都」、左の短めの方が「新春蒔き総太り」。助っ人は左のがいいのでは、と言っていますが。
 
 細身で辛い時無し大根を憶えている人は、昔の人となりました。
わずか数十株とはいえ春大根の収穫適期は短いので、一生懸命採らないといけません。
 今の春大根は本当に辛みが少なく甘くなっています。晩酌用の大根おろしにはピリッと辛い方がいいのだが、などと言うと一笑に付されます。

今年の稲は生育前半ハイペース

2019年06月10日 | 田んぼ
 今年の水稲は田植えをして1ヵ月あまり。
 好天に恵まれて順調に生育しています。
 これは5月5日に植えたもの。
 
 見るからに青々としてきました。
 例年だと、田植え後に、一、二度、低温に遭ったり強風が吹くなどして、少しくらいは葉先が変色したり生育が停滞するものですが、今年はほとんど植え傷みなく活着しました。
 
 今、分けつが最盛になっています。
 これは平均的な株と思いますが、試しに茎数を数えてみると20本ありました。
 
 3本植えくらいが多いと思うので、かなりのハイペースです。
 これはもう25本くらいになっていそうです。
 
1株の茎数の目標は25本ですから、あと1週間か10日くらいでほとんど目標本数に達するでしょう。今年は茎数不足より役に立たない分けつが多くなりそうです。あまりにスタートダッシュが良すぎる感じがします。
 これも5月5日に植えたもの。
 
 これは5月6日に植えたもの。ほとんど変わりません。
 
 これまで好天が続いてきたので、その反動で肝心なときに不良天候に見舞われるのではないか心配になるものです。
 今年は平年より5日早く梅雨に入り、昨日は晴天だったものの今日は曇りで肌寒くなっています。梅雨時のヤマセはいつの年でも心配です。
 生育が進めば進むほど、逆に穂の基ができる時期が梅雨期の低温に遭遇しやすく冷害のリスクが高まるのです。それを乗り切っても実りの時に高温にさらされるリスクが高まります。昨年のように、空梅雨模様で最高の形で乗り切っても8月下旬から連日の不良天候に悩まされることもあります。。
 どんな時も天候への心配は尽きません。平年並みが一番いいのですが、自然にはあらがえないです。

サヤエンドウは最後の頑張り

2019年06月09日 | 畑:豆類

 梅雨入りした途端、今日は晴れ上がっています。ただ、気温はあまり上がっていません。
 大雪で散々に痛めつけられたサヤエンドウでしたが、例年と変わらず沢山成ってくれました。連日食卓に上らない日はないくらい食べましたが、それでも食べ飽きることはありません。
 
 
 しかし、さすがに最終盤となっています。
 今、人の背丈を超えるくらいまで伸びていますが、その一番上のところに莢が着いています。
 
 
 まだ結構いい莢が着いていますが、最盛の時と比べるとわずかとなりました。花はポツポツと咲いている程度になっています。名残惜しいながら間もなく終了の時です。
 
 
 下の方の葉を見ると、白い斑点が出てきました。うどんこ病です。
 
 
後半になると必ずこれが付いてきます。終りのサインと言ってもいいでしょう。いつまでも片付けないで残しておくと周りの野菜に増やす元になります。今成っているものを採り終えたら直ちに片付けます。
 どうしても絹さやでの取り残しが出て、実えんどうになったものが多数あります。グリーンピースとして十分利用できます。
 
 
 少し採ってみました。
 

ハチクが収穫盛りになる

2019年06月08日 | 山菜
 
 孟宗竹のタケノコが終了し、先月下旬からハチクが出るようになりました。盛りは少し回ったのかもしれません。
 ハチクもイノシシにやられるのですが、孟宗竹ほどには食べられないようです。でも、やはりこのようにやられています。
 
 これは、夜が明けて途中であきらめたのでしょうか。ほじくった跡があります。
 
 ハチクは孟宗竹に比べるとはるかに細いので食べ応えには欠けますが、新鮮なハチクはえぐみが少ないのであく抜きせずとも食べられます。孟宗竹のタケノコは茹でるときに米ぬかなどを使ってあく抜きすることが多いですが、ハチクはただ茹でるだけで十分です。
 人によっては孟宗竹よりハチクの方が好きという方もいます。
 
 ハチクは孟宗竹とは姿が全く違うのですぐ分ります。
皮が少し赤みを帯びた茶色で、産毛が少なくつるっとした感じです。
そして、最も違うのが、収穫の仕方で、孟宗竹は土を深く掘って収穫しますが、ハチクは地上に出ている部分を刈り取ります。
 ハチクは竹藪の中より周りの竹の生えていないところの方がよく出ます。ですから、孟宗竹のタケノコ掘りをするのと比べると採るのが非常に簡単です。
 このように、土が見えるようなところにも出ます。
 
 伸びすぎれば硬くなるのは同じなので、伸びすぎないうちに刈り取らなければなりませんが、短すぎると食べる部分が少ないので、30~40センチで採るのがいいようです。
 このような太くて充実したものであれば申し分ありません。
 
 このように細いものは収穫せずに、蹴飛ばして倒してしまいます。、
 
 このくらい採れました。
 
 ところで、ハチクとはどのように書くのかと不思議でしたが、調べたこともなく、竹が比較的柔らかいので葉竹かとか、破竹の勢いという言葉があるので破竹かもしれないなどと思っていました。
 これが淡竹が正しいと知ったのは、それほど昔のことではありません。

シランが満開で庭が華やぐ

2019年06月07日 | 
 
 シランが満開になっています。咲き始めてから長く楽しめます。
 シランは庭のあちこちで自然に増えてきましたが、最近、気のせいか群生していたところが少し減った感じのところもあります。混んでくればどこまでも増えていくというものではないと言うことでしょうか。
 家の前の庭の一角のところ。
 
 もともとはここに一番多くありました。
 蘭とはいいながら特段手を掛けずに、育ち増えてくれるのでありがたい植物ではあります。この時期色々な花が咲きますが、濃い赤紫の花は明るい気分にさせてくれます。
 
 
 
 最初は数株の シランだったはずですが、今では方々で群生化しています。
 これは、育苗ハウスの前の日当たりのいいところで、今では一番群生化しています。
 
 
 
 種からも増えていくということなので、飛び地のようなところにも増えていくのでしょう。土も日当たり加減もあまり選ばないようです。

 
 シランには白花など種々の種類があるようですが、我が家のは、この赤紫のよくあるシランだけです。