初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

展覧会の絵

2009年02月01日 18時38分12秒 | Weblog
 クラシックをSP盤で聞くと、深い残響の井戸の底から聞こえてくるようです、レコードを裏返したり取り換えたりとせっかくの曲も中断します。
 LP盤になってからは、スクラッチノイスもなく楽団が前に出てきてクリアで長いクラシックもレコードを裏返すこともなく聞けました。フルトヴェングラーもよく聞きました。

 ムソルグスキーの「展覧会の絵」モーリス・ラヴェル編曲を聞きました。ある時、ムソルグスキーの原曲、ピアノ曲「展覧会の絵」を聞いて、ラヴェルがいかに「管弦楽の魔術師」「オーケストレーションの天才」と言われたのかがわかりました。ラヴェルの「亡き王女のためのパバーヌ」が好きでしたが、「ボレロ」は同じメロディーの繰り返しであまり好きになれませんでした。

 ジョージ・ガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」のリハーサルを聞くチャンスがありました。北野タダオ編曲のジャズオーケストラバージョンでした。
 最初に、クラリネットのソロで始まります。そして、フルオーケストラが後に続くのですが、最初のクラリネットの音にスラーがかかるところで、音が裏返ってしまうのです。何度やっても音が裏返ってしまいました。クラリネキストはすっかり落ち込んで、プレッシャーの塊になってしまいました。
 翌日、演奏会では無事演奏されましたが、昨日のことがありますから、スリル満点でした。

 ラヴェルの「ボレロ」は同じメロディーの繰り返しですが、それぞれソロで繋いでゆきます。フルート、クラリネット、オーボエ、テナーサクソホン、トランペット、ホルン、トロンボーン…などです。
 「ラプソディ・イン・ブルー」のクラリネクストのように、それぞれのソロプレーはプレッシャーを感じながら、ソロパートを受け持っているのかと思いますと、聞いている私の方もうまくいくかなとスリル満点で聴けるようになりました。