初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

テレビ受像機のサイズ

2009年02月27日 20時14分00秒 | Weblog
  テレビが始まったときの、家庭の標準受像機のサイズは14インチでした。

 受像機は客間に置かれていましたが、その客間がテレビの影響で茶の間になりました。一家団欒の家族の顔と、受像機に映し出された大写しの俳優さんの顔のサイズがほとんど同じでした。当時の受像機は黒の描写が悪く、ピントも甘く、表現したい被写体は大写しが普通でした。

 映画がこの手法で撮られてはたまりませんが…。

 やがて、受像機のブラウン管のサイズが大きくなりました。14→18→20→22→25→28→29→30。投射型プロジェクター。薄型テレビジョンの30→38→45。などです。

 受像機が大きくなっているのに、テレビの画面は相変わらず大写しが続きます。
 懐メロのVTRを流した後で、現在の顔に下りる無神経なカット割り。スタジオの花瓶の花に下りて、それから現在の懐メロ歌手の顔に下りればいいのに…。

 特に、薄型大型テレビで年配者の大写しは残酷に思います。
 テレビのスタッフはこの大写しのカットの連続で、いかにも仕事をしているような気分になるのでしょうか。

 ドン引きの広い画面の構成は、セットのデザインや照明の良し悪しがもろに出ます。時間もかかります。それに対して俳優さんの大写しのカットでは、後ろのセットははっきり写りません。しかし、俳優さんの、目の動きひとつで芝居が変わります。「眼は口ほどにものをいい」なのですから演技の計算が大変です。

 テレビドラマでは、広い画面がメインで、それに味付けとして大写しのカットが時々入るのがいいと思いますが…。

 携帯電話のワンセグテレビは、あの小さな電話の画面を相手にしなくてはなりません。困ったことです。