初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

映画と馬

2009年02月17日 18時21分12秒 | Weblog
 西部劇でジョン・ウェインやアラン・ラッドが、騎兵隊が馬で荒野を駆け抜ける場面があります。
 時代劇でも、鞍馬天狗になった嵐寛寿郎(アラカン)が、ビストル片手に夜道を馬で疾走します。日本では引退した競馬馬を使いました。馬が走るとなるとセットでは無理で、ロケーション撮影になります。太秦から近いところの嵐山、天竜寺や藤原堤、御所などは、会社から歩かせて連れて行きました。

 話は逸れますが、黒頭巾を被ったアラカンは、本当は顔が見えないはずですが、はっきりと顔が写ってしかも柔らかい光まで当たります。傍役の悪代官は覆面で顔がわかりません。共演の悪女は“おこそ頭巾”でこれも顔がわかりません。黒頭巾を被っても主演のアラカンの顔だけがはっきりと写ります。アラカンを見ている方も別に不自然に感じません。すごいアイデアだと思います。
 
 馬が全力疾走する場面では広い場所が必要になります。
琵琶湖の近江舞子、雄松の岸や、湖北の饗庭野(あいばの)などになります。こうなると、遠いから大変です。そんな遠距離を馬を連れていくわけには行きません。
 また馬はあまり長く歩かせるとパテますので、競馬用のトラックでロケ現場まで運びます。準備万端整ってから、本番で思い切り走ってもらいます。本番がNGの場合は馬をしばらく休ませなくてはなりません。

 米国の西部劇ではロケ現場が遠く本番がNGの場合を考えて代わりの馬も用意して大変だと思います。