学年末や卒業記念の写真を写真師は
色々と段取りのある組立暗箱カメラで
写真を写します.
… … …
写真師が暗箱の後の黒い布から顔を出して
緊張した面持ちで、シャッターのゴム球を握ります.
撮られている先生,生徒も真剣な顔で撮ってもらいました.
この大げさな記念写真撮影が、
学年末や卒業時の行事として
ありました.
クラス全員の集合写真は、
乾板(ガラス板)の組立暗箱でなくては
ダメなのだと長い間思っていました.
営業写真師の側から見れば,
キャビネ判の乾板で
撮影すれば,クラス全員に写真を渡すのに
原板を引き伸ばさなくて,
密着プリントで済みますから
効率よく暗室作業ができたのかも知れません。
やがて,乾板が使われなくなったのか、
フィルム会社で製造されなくなりました.
… … …
感光材料はすべてフィルムになりました。
ガラス乾板に代わるものとして
シートフィルムがありました。
8×10(エイトバイテン)とか
4×5(しのご)の大きなサイズの
1枚のフィルムになりました。
… … …
街の写真館や卒業写真撮影の写真師は
乾板に代わるものとしてシートフィルムを
使いませんでした.
ブロニー判のロールフィルムカメラを
使うようになりました。