銀塩カメラで撮った写真は、
カラーフィルムもモノクロフィルムも
現像を済ませると
被写体の明暗が反対になった
ネガ(陰画)になります。
そのネガフィルムを密着焼きか引き伸ばしプリントに
しないかぎり明暗の正常なポジ(陽画)になりません
銀塩カメラで撮った写真はネガフィルムを現像して
プリントしなくては1枚、1枚の写真が
良い写真なのか悪い写真かわかりません
… … …
傑作写真は滅多にできません.
自分で納得する写真は撮れても
ほかの人に見せて
「ウン」と
頷かせる作品はめったにできません.
… … …
ベテラン写真愛好家は
「子供の写真は36枚撮って1枚撮れれば幸運だ」
といいます
撮り終わった銀塩フィルムをフィルム現像だけ
して
ネガを1枚1枚、ルーペで選択して
36枚中10枚くらいを
テストとしてL判サイズに焼けば
費用もぐっと安くなるのですが
… … …
ネガに慣れていても、明暗の反転した陰画を
見て,写っている人物の表情の善し悪しまで
分かりません.
… … …
仕方なく、36枚のネガを同時プリントしてしまいます.
馴染みのUカメラ店で,T光学(株)の
機械がデモンストレーション
に置かれていました.
この機械に、ネガフィルムを装填して、
テレビのAUX端子につなぐと
テレビの画面はポジ(陽画)になって
映るという便利な機械でした
銀塩フィルムのフィルム現像だけ頼んで
現像の済んだフィルムをこの機械にかけて
気に入ったネガをプリントに出せば良いなあと
虫の良いことを考えました
… … …
しかし、テレビの画面は走査線525本、NTSCの信号は
とても,ネガのピントや色の具合を精密に
判断することができませんでした.