■■ 21世紀勝ち残りの文化産業への期待 クールジャパンに乗り遅れるな No.19
日本の企業が21世紀に勝ち残って行くための戦略を、日本政府が標榜する「文化産業立国に向けて ~文化産業を21世紀のリーディング産業に~」という課題である「クールジャパン」に見てみようと思います。
経営者・管理職として、経営士・コンサルタントとして、あなたの生きる道が拓けるかもしれません。
3.これまでのクールジャパン取り組みにおける課題
1999年に構想ができ、その後の展開における取り組み状況を見ると、いくつかの課題が見えてきます。その課題から今後への取り組み姿勢を模索する必要があります。
3-1 全体コンセプトに見る課題
全体の分野は、既述の通り、ファッション、メディア・コンテンツ、食、その他の?つに大分類をして推進してきました。それぞれの分野においては、エキスパートもいたり、技術的にも高いモノを持っていたりして、すばらしいモノを持っているのですが、それら全体を束ねる「全体統括コンセプト」に欠けている部分があります。また、全体統括コンセプトをもとに、俯瞰的に全体を見て、リーダーシップを取っている人も見えません。
全体統括コンセプトが不足しているだけではなく、リーダーシップが取られていないために、4つに大分類された各分野毎の連携が取られていないために、個々バラバラに活動をしてきています。全体が統合されて、それによるシナジー効果の欠如は、全体効率の低下に繋がっています。
全体統括コンセプト不足に加え、それを統合的に支援するプラットフォームの脆弱性も目立ちます。これが弱いためにカテゴリーカンを横断的に支援できる態勢になっておらず、それが上述の各分野がバラバラになっていることにも関連しています。
これらを集約すると「全体コンセプトが曖昧で、分野間連携が不足している」ということになります。
画像: 経産省ウェブサイト
<続く> 次回掲載をお楽しみに
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