kenharuの日記

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珍鳥

2015-11-29 | 野鳥
荒川にハクガンが居ると聞いて会いに出かけた。
ハクガンは白鳥のように白いガンで、ボクはまだ出会ったことのない野鳥である。

バードウォッチングの世界では、初めて見る鳥のことを「ライファー」と呼ぶ。
「生涯を通じて初めて見る鳥」という意味の、バードウォッチャー用語である。
たいていのバードウォッチャーは、今までに見た鳥の種類をカウントし記録した「ライフリスト」を持っている。

日帰り圏内でバードウォッチングをしていると、ライフリストの野鳥数は200ほどで頭打ちになる。
新しい鳥に出会うことは難しくなり、さらに300以上になれば、離島など遠隔地まで足を運ばない限りライフリストの数は増やせなくなる。
それを無理に増やそうとすれば、旅費や宿泊費など何万円もの費用がかかる。

荒川の堤防上に立って双眼鏡で見回すと、すぐに珍鳥の居所が分かった。
珍鳥を見つけるには、バードウォッチャーの群れを探せば良いのだ。
ハクガンは、周りをカメラマンたちに囲まれたまま、平然と草を食んでいた。


全部で3羽。

名前の通り白いガンである。
折りたたまれた翼の先だけが黒い。

クチバシと足が黒いのは幼鳥の証拠で、成鳥になるにつれてオレンジ色に変わる。



わが家から荒川の河原までは、車でほんの30分だった。
10時過ぎに家を出たのに、昼前にはもう帰宅。
こんなにも安直なライファーゲットは珍しい。
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