「試してみようか」
やってみたら見事に出来た。
ヨーグルトを僅かに食べ残して、その容器に温めた牛乳を入れてかき回し、床面に置いて、
タオルを被せて一晩放置する。
翌朝フタを開けば、ヨーグルトが完成している。
道具も手間も要らないから、簡単きわまりない。
ヨーグルトの表面温度を測ると、温度は24.8度。
これは、おおむね床の表面温度と同じである。
室温は21.5度。
この食べ残しにまた牛乳を加えれば、何度でも際限なく作り続けられる。
容器を増やして、床一面に並べれば、大量生産も可能だろう。
ただし、カミさんが言うには、
「このヨーグルトは牛乳と同じような値段だから、作るメリットはほとんど無い」のだそうで、
結局「買い忘れた時だけ作る」ことになるようだ。