常温で1年寝かせた黒ニンニクが驚くほど甘くなっていた。
ご覧の通り、ニンニクの肌が甘い汁でベタベタに濡れている。
食べてみるとハチミツ漬けの黒ニンニクと同レベルの甘さ。
つまりハチミツそのものと同程度の甘さになったのである。
わが家では黒ニンニクをハチミツ漬けにして食べているが、これだけ甘いとハチミツに漬ける意味が全くない。
保存中に熟成しきったのか、ニンニクの嫌味や匂いはまったくなく、ただ甘くて美味しいのである。
ケーキやクッキーに載せるなど、砂糖菓子の代わりとして十分に使える。
ただし、甘い汁で皮が貼り付いているため、皮を剥くと手指が黒く汚れてベタベタになる。
どうしてこんなに甘くなったか詳細は不明だが、その手がかりとして、この激甘ニンニクの履歴を紹介しておく。
①四国産の乾燥ニンニクを7月(収穫時期)に購入
②炊飯器で12日前後熟成。湿り具合をコントロールして、「剥いたニンニクの肌が汗ばんでいる状態」の仕上がりにした
③ひと月ほど日陰で風乾(ニンニクは保水力が強く、ひと月ではほとんど乾燥しない)
④真空パックにして常温保存(床下収納庫に保存)。その10ヶ月後に開封した
もともとが乾燥気味に仕上がったものや、密封が不完全で空気の入ったものは、ニンニクの肌が乾き気味で、あまり甘くなっていなかった。
だから、③の風乾工程は必要ないのかもしれない。
なお、真空パックにして冷凍保存していたものは、保存前の甘さと変わっていなかったから、甘くなったのは常温保存の効果である。
次に作る時は、もう少し水分を増やして、風乾せずに保存してみようと思っている。