ごっとさんのブログ

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高級実用品 ボールペンの進化

2017-05-03 10:43:50 | その他
最近単なる消耗品と思っていたボールペンが、高級品に進化しているという記事を読みました。

私はずっとボールペンを愛用していますが、特にこだわったような使い方はしていません。それでも最近は非常に書きやすくなったことは確かなようです。現在のようにボールペンが筆記用具の主流になったのがいつごろからかは、どうもよく分かりません。記憶にある限りボールペンを使っているような気がします。

といってもボールペンで文章を書いたという記憶はあまりないのですが、いわゆるワープロからPCで文章を作成するようになったのは、たぶん昭和の終わり近くという気がしますので、20数年前ぐらいはボールペンで文章を書いていたはずです。

私の主な用途は実験ノートへの記入ですが、これはかなり厳密に管理されており、通し番号とページ数が入った特殊なものを使っていました。きれいに書くのではなくなんでも書き込み、間違えた場合は先を引いて書き直し、消してはいけないということが基本でした。

そのため何でもこのノートにボールペンで書いてしまうということで、愛用していて今に至るわけです。これは当然会社から支給されていましたので、どんな種類の物であろうとこだわりなく使っていました。

さてこの記事によると、ボールペンの品質が格段に良くなり出したのは1990年代ということです。この辺りからゲルインクなどインクの性能があがり、それまでは試し書きしないといけないほど不安定だったものが、非常に書き易くなったようです。

それと共に握り心地など付加価値をつけ、やや高級感を出したものも出始めたようです。書き易さが大きく進んだのは、2006年に低粘度油性インクが開発されました。この直後にリーマンショックがあり、ボールペンは会社から支給されるものから、自ら調達するものに変わったとしていますが、私はあまり記憶がありません。

そういった流れもやや高級化を進めていったとしています。このインキの開発で当時の高級ボールペンであった海外ブランドより、はるかに書き易い200円程度の国産品が勝ってしまったわけです。

ボールペンというと簡単なもののような気がしていましたが、かなりの高度な技術が必要なもので、高級化のためにカートリッジを金属にするだけでもかなり大変な技術開発が必要だったようです。こういった流れの中で消費者も、人前で使っても恥ずかしくないようなものを求めるようになってきたとしています。

確かに今はどこに行ってもサインする場合は必ずボールペンですが、かなりしゃれたものを見かけるようになった気もします。やはりこういった製品の進化には、品質の向上と安定化が必須だったようです。

なくしても良いものというのがボールペンの概念だったのですが、私もたまにはやや高級なものを探してみようかという気もしています。