ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

タバコを吸っていると早く「要介護」になる

2023-06-27 10:33:23 | 煙草
喫煙が色々な病気の要因になるということはいろいろ言われていますが、最近は特に目立つようになってきました。

例えば何かの病気の予防法を問われても、「禁煙」さえ言っておけば皆が納得する、いわば専門家の免罪符のようになっています。

厚生労働省が定める要介護状態の定義は、身体又は精神の障害があるため入浴、排せつ、食事などの日常生活における基本的な動作の全部または一部について、原則6か月にわたり継続して介護を要すると見込まれる状態のことです。

平均寿命は1947年(私が生まれた年ですが)には男性で50.06歳、女性で53.96歳でしたが、2021年には男性81.47歳、女性87.57歳と格段に伸びています。

一方健康寿命は2019年で男性72.68歳、女性で75.38歳となっており、健康寿命後の男性で8.73年、女性で12.06年が日常生活に制限が起こる、つまり要介護になったり寝たきり状態になる期間が生じることになるとしています。

この論調はよく見かけますが、健康寿命というのは全く意味のないものと思っています。算出方法も健康に関するアンケートであり、平均寿命と違って全く曖昧なものです。実際私の友人・知人はほとんどがこの健康寿命以上の年齢ですが、誰も要介護になっていません。

厚生労働省の要介護の人たちの年齢を見ても、80〜84歳が26.4%、85歳以上が59.8%となっています。要介護者は、ほとんどが平均寿命以上の人たちとなっています。つまり健康寿命や平均寿命と要介護は無関係といえるのです。

さて要介護状態になる原因としては、65歳から69歳の場合脳卒中などの脳血管疾患が4割を超え、次いで関節疾患、骨折・転倒、糖尿病などとなっています。これが80歳以上になると認知症が最も多く、ついで関節疾患、骨折・転倒などとなっています。

例として群馬県草津町の研究結果が出ています。2002年から2011年に高齢者検診を受診した65歳の男女1214人を対象にして、受診後平均8.1年を追跡した研究によれば、自立喪失(要介護状態372人と死亡103人)の原因は、フレイル(加齢によって心身が衰えた状態)、プレフレイル、認知機能低下、脳卒中、喫煙となっています。

特に男性と前期高齢者の場合、プレフレイルについで喫煙がリスク要因であり、死亡原因でも男性では喫煙が18%と高かったようです。ここでは喫煙は脳卒中などの脳血管疾患のリスクを高め、その結果要介護状態になる危険性を高めるとしています。

以上のように何となく要介護状態と喫煙を無理やり結び付けているような気がします。脳卒中の後遺症で要介護になるという事はありますが、前述のように実際は認知症に由来するものが大部分です。

禁煙運動を進めることは特に反対しませんが、おかしな情報を広めることは運動そのものの意義に関わってくるような気がします。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿