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睡眠不足と肥満とは深い関係がある

2024-01-12 10:30:17 | 健康・医療
私は寝酒を飲んでいることもあり、比較的簡単に入眠できほとんど目覚めずに朝を迎えています。

スマートウオッチをつけて睡眠の状況を調べても、深い眠りも多く非常に良い睡眠と評価されます。

睡眠不足と肥満には相関関係があることが知られているようです。これは簡単にまとめると、睡眠が不足すると食欲増進ホルモンのグレリンが増加し、食欲抑制ホルモンのレプチンが減少し、基礎代謝量が減ってしまうためとされています。

睡眠時間が短い人ほど太る傾向があるという調査報告があります。富山県の児童およそ1万人を対象にした調査では、8時間以下しか眠っていない子供は、毎日10時間近く睡眠をとる子供に比べ、肥満の度合いが3倍近く高くなっていました。

同じような報告は世界各地で見られ、大人の場合も同様な傾向を示しています。「睡眠不足が肥満を招く」のは、2つの要因があるからだと考えられています。ひとつは所局に関係するホルモンの変化と、もうひとつは運動不足です。

ヒトの身体には、食欲をコントロールする2種類の生体ホルモンがあります。胃から生成される食欲増進ホルモン「グレリン」は、体内のエネルギーが不足した時に食欲を増進し、エネルギーを取り込むよう促します。

一方脂肪細胞内で生成される食欲抑制ホルモン「レプチン」は、食欲を抑えエネルギー代謝を促す働きを持っています。そして睡眠が不足すると、グレリンが増加しレプチンが減少するのです。

その結果グレリンの働きで食欲が増進し、レプチンの減少で代謝も落ちるため肥満につながるのです。もうひとつの要因として、睡眠不足が運動不足を招くことも挙げられます。睡眠不足になると交感神経が活性化されず、昼間でも眠気や疲労感を感じてしまい運動をしなくなります。

その結果肥満がますます進行してしまうのです。肥満のなりやすさには「基礎代謝量」が関わっています。これが睡眠不足が続くと基礎代謝量が下がってしまいます。この基礎代謝には「成長ホルモン」が関わっています。

成長ホルモンが出るのは眠り始めの3時間の深いノンレム睡眠時だとされています。この分泌が不十分となると、新陳代謝がうまく行われず、太りやすくなってしまうのです。

こういったことから熟睡習慣で睡眠中に成長ホルモンを出し、全身の細胞の新陳代謝を活発にして基礎代謝量を増やすことが、太りにくい体質になる秘訣と言えるようです。

以上のように睡眠と肥満の関係を見てきましたが、睡眠不足だと糖尿病の発症リスクが高くなるという話しもあります。単に肥満だけではなく、睡眠が健康に必須と言えるのかもしれません。


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