ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

ジュネーブオープンテニス 錦織急遽参戦

2017-05-26 10:40:41 | テニス
今週からスイスでジュネーブオープンという小さな大会(ATP250)が開催されています。

錦織は参戦する予定はなかったのですが、前回のマドリードで3回戦敗退してしまい、試合の実戦が少なかったということで、急遽参戦することになりました。本来来週からグランドスラムの全仏オープンが始まりますので、もし決勝まで残ると休みなく次の試合をしないといけないという厳しいスケジュールとなります。

それでもこういった大会で調整しようということは、手首のけがはほぼ問題ないということですので、一安心といえます。ただ観戦する方はこういった小さな大会ですとどこのテレビ局も放映してくれませんので、PC動画で見ないといけないのがやや欠点です。

こういった大会ではトップ選手はほとんど出ませんので、昨年優勝したワウリンカが第1シードで、錦織は第2シードとなりました。

1回戦は免除となり、2回戦からでしたがカザフスタンの88位の選手でした。試合開始が午前1時となり、いくら調整のための出場とはいえ、このクラスの選手に負けることは無いだろうと見るのはあきらめました。それでも予想通り6-4,6-3のストレートで勝つことができました。かみさんは観戦していたのですが、錦織はミスが多くあまり良い試合ではなかったと言っていました。

これで昨日は準々決勝でしたが、相手はアンダーソンという203センチの長身のビッグサーバーです。この試合は午後10時過ぎからでしたので、PC動画をテレビから見ました。こういった動画は海外のテレビ放映を流しているようで、休憩の時CMが入りますが、どうも日本のCMに比べてセンスが良くないような気がします。

試合が始まると長身からのサーブは220キロ前後もあり、セカンドサーブでも180キロ以上と錦織のファーストより早いくらいでした。またこの選手はサーブアンドボレーが多く、サービスゲームを破る糸口がありませんでした。逆に錦織にミスが出て1セットはあまり良いところなく2-6で取られてしまいました。

それでもストローク戦になれば錦織やや有利という展開でしたので、2セットは何とかサーブを返しストローク戦に持ち込み6-4で取ることができました。

ファイナルセットは相手のサーブの確率が良くなってきました。220キロを超えるスピードですと、読んでいるところに来ても甘い返球となり、これをボレーでたたかれてしまうというパターンも増え、全くブレークできそうにありませんでした。

むしろ4-5となった錦織のサーブでミスが出て3本のマッチポイントを握られてしまいました。それでも錦織の粘りが出て何とかこのマッチポイントをしのぎ、最後はタイブレークとなりました。これも先にリードされひやひやしましたが、何とか8-6でとり勝利しました。

これでベスト4となりましたが、2時間半近い試合では今後の体力が心配になってきます。

食品の賞味期限と医薬品の使用期限

2017-05-25 10:42:28 | 
医薬品の大鵬薬品工業が、20~50代の男女を対象に薬の使用に関する意識・実態調査を行い発表しました。

この結果によると、「薬の使用期限を気にしているか」の問いに半数が気にしていない(50%)と答え、女性41%、男性60%と男性の方が気にしていないということになりました。

さらに食品の賞味期限は気にする人でも、薬に関しては無頓着になりがちなようで、賞味期限を気にすると答えた人の41%が薬の使用期限を気にしていないと回答しました。また飲み薬と塗り薬では、使用期限を確認しない人が塗り薬では68%にも上ったようです。この理由は飲むのではないから大丈夫だろうがほとんどでした。

この企業は使い切り塗り薬の発売のための調査の様で、塗り薬についていろいろ聞いています。私にしてみると薬の使用期限を気にしている人が(飲み薬を含めて)半数もいることの方が驚きでした。

もともと薬に使用期限が書いてあるのを見たことがありません。今回手元にある薬(吸入薬)を調べたところ、先月貰って来たものに2019.02という表記がありましたので、約2年間ぐらいが使用期限なのかもしれません。

私は医薬品の開発現場にいたわけですが、薬を作る立場からすると、室温ぐらいで少しでも分解するような化合物は薬として開発できません。実験室の戸棚の中から前任者の作ったサンプルが出てきたりしますが、十数年経っても全く分解していることは有りませんでした。

特に製剤の過程を経ますとより安定性が増加する方向になります。この試験の中に長期安定性試験や、加速安定性、過酷安定性試験などがありますが、具体的な温度や湿度条件は分かりませんがこういった試験で分解することは全くありません。特にシートの中に入っていれば、極端に言えば半永久的に持つものと考えています。

むしろ塗り薬のほうがワックスなど色々な成分が入っていますので、そういったものの分離や不溶物が出たりする可能性があります。それでも薬自身は壊れるわけではありませんが、使う気にはならないでしょう。

私は常備薬的なものがあり(実際飲むことはほとんどないのですが)常に小さな袋の中に入れポケットに携帯しています。たぶん年単位の時間が経つと、シートのほうが破れ薬が見えたりしますが、そうなると新しいものと交換しています。

今回の調査では、1週間で使い切れるような塗り薬の需要も調べていますが、そういったミニサイズの物があれば使うといった意見が多かったようです。塗り薬の場合は患部の大きさ等により、人によって使用量は大きく異なりそうですが、どんな量の塗り薬を出してくるのか使用期限問題とは別な興味もあります。

花粉症を解消する薬は登場するか

2017-05-24 10:41:23 | 健康・医療
花粉症は1980年代から急激に増え、日本では4人に1人が発症すると言われています。

どうもこれは日本だけの傾向ではなく、他の先進国もこの数十年でアレルギー患者が急増しているようです。これは社会が衛生的になり、雑菌などに触れる機会が減ったためという「衛生仮説」が一つの原因と考えられています。

一方免疫系では1995年に「制御性T細胞(Tレグ)」が発見され、この衛生仮説もよりうまく説明できるようになりました。

免疫細胞は、よく軍隊に喩えられるように「パトロール隊」「司令官」、そして攻撃の「実働部隊」などの役割を持っています。例えば傷口から細菌が侵入すると、血管やリンパ腺にいる「パトロール隊」が捕らえ、「司令官」のT細胞に「こんな異物が侵入しました」と報告します。そのときT細胞が有害だと判断すれば、「実働部隊」に攻撃命令を出します。

しかし、スギ花粉など有害でない異物まで「実働部隊」が誤って攻撃してしまうのがアレルギー反応です。花粉症だけでなく、自己免疫疾患と呼ばれる病気も、ほぼ同じ原因で起こります。この時司令官の誤った命令を止めさせる役割を持つ細胞である「Tレグ」が存在します。このTレグの働きが弱った時は、攻撃が止められずアレルギー反応が起こるわけです。

一方社会が衛生的になるに従い、細菌などを攻撃する免疫細胞の力が弱まった結果、それを制御するTレグも強い力が必要でなくなってしまうわけです。この辺りは結核などの感染症のグラフとアレルギー増加のグラフを書くときれいな逆相関を描くようです。

つまりアレルギーの発症を抑えるには、Tレグの量を増やして活性化すればよいことになります。この方法の一つがアレルギーの抗原を少しずつ摂取するスギ花粉の舌下免疫療法や、スギ花粉症治療米も同じメカニズムでTレグを活性化すると考えられます。

さらにTレグを全体的に活性化する薬剤の研究も進んでいるようです。このような薬が開発できれば、従来の対症療法薬とは根本的に異なり、いわゆる根治療法となりうるわけです。

このような薬の開発もある程度進んでおり、具体的なものはよく分かりませんが数年先には実用化まで進むとも言われています。このようなTレグをコントロ-ルできれば、アレルギー疾患以外の病気への応用も期待できるわけです。

例えばガン細胞のTレグ活性を抑えることができれば、新たなガン免疫療法も可能となりそうです。まだまだ免疫系細胞のコントロール方法が確立できるまでには時間がかかりそうですが、こういった制御性T細胞・Tレグの研究が進展すれば、今までにないタイプの薬の開発につながりそうな気がしています。

昔からの仲間との懐かしい家での集い

2017-05-23 10:40:08 | 日記
昨年9月に同じタイトルで、この仲間との集まりのことを書きました。現在空き家となっているもとY医院に集まり、いろいろ話をしたり麻雀をしたりする会です。

この懐かしい家のことは前回詳しく書きましたので、私の高校時代の仲間の集まり(中学時代からもいますが)とだけにしておきます。

今回も幹事をやってくれたY君のおかげで6人が集まる予定でしたが、E君の用事ができて5人になってしまいました。最初は近くのレストランなどから出前を取ったりしていたのですが、前回ぐらいからY君が食事、飲み物などすべて準備してくれるようになりました。

私の家からはかなり離れていますので、このところ車で行っています。Y君が少し荷物を積んでいってほしとのことでしたので、Y君の家により段ボール3箱ほど積み込みました。少し早目に行きましたので、奥さんも交え猫の話などしていました。

2時前に行くと持ち主のM君ともう来ていたS君が庭木の手入れをしていました。行くとしばらく皆で外回りを少しきれいにするというのも恒例となっています。すぐにF君も来ましたが、少し身体を動かしたほうが、中に入ってのビールがうまくなるような気がします。

家の中はかなりきれいに片付いていましたが、M君の奥さんが月に1,2回来て掃除をしているようです。ビールを飲みながらの話題はF君の連休明けでの体験の話でした。

彼が車で家から出てすぐに激しいめまいに襲われたようです。彼の表現によれば前の景色がワイパーのように左右に動いたとのことでした。そこでちょうどあった銀行の駐車場に入ったのですが、そこの縁石にかなり強くぶつけてしまったようです。

車はラジエータから水が出ており、動かすのは難しいと判断し保険屋に連絡したりして、少し治まったので歩いて自宅に戻ったようです。レッカー車が来る時間に車のところまで行ったとき、またひどいめまいに襲われ今度は吐き気もひどく、倒れこんでしまったようです。近くの人が救急車を呼んでくれて、そのまま病院に行ったのですが、CT検査などをやっても何もわからず、その後耳鼻科や神経内科でも異常は見つからなかったとのことでした。

この後車の処理などの話が続くのですが、省略します。

Y君が夕食の準備をするから麻雀でもやれということになり、久しぶりの手積みの麻雀をやり、一段落したらしいY君と交代したりしてやっていました。

夕食はY君とたぶん奥さんの手作りの夕食で、なかなかおいしいものでした。こうやっていろいろ懐かしい話をしながら、食事をするのは楽しいものです。

ほぼ食べ終わるころE君が自分用の酒とつまみを持ってやってきました。今度はE君も入れて麻雀をやり、かなり遅くなってしまいましたが楽しい一日でした。Y君はまた秋にやろうと言っていましたが、Y君に感謝の一日でもありました。

イタリア国際オープン 予期せぬ結末

2017-05-22 10:44:34 | テニス
イタリア国際オープンテニス(ATP1000 マスターズ)が予想もしなかった結末となりました。

前回錦織がデルポトロに3回戦で敗れた話を書きましたが、次の準々決勝でデルポトロはジョコビッチに挑戦しましたが、あっけなく負けてしまいました。

準々決勝はナダル-ティエム戦をNHKが放映してくれました。クレーでは好調で前大会も優勝しているナダルに、若手筆頭の23歳ティエムがどう挑むか興味深い試合でした。

この試合ティエムは非常に安定しており、ナダルに対等以上の試合をして先にリードしました。1セットはティエムがこのリードを守り、見事ナダルからセットを奪いました。2セットはナダルが巻き返すかと思っていましたが、ティエムの攻めのテニスはミスが出ず、明らかに押していました。ティエムはつなぐテニスは少なく、すぐ鋭いショットで攻めるのですが、それが今回はことごとく決まり、またもや先にリードしこれを守って6-3で勝利してしまいました。

他の準々決勝では錦織世代のチリッチも敗れ、ラオニッチも20歳新鋭のズベレフに敗れてしまいました。ここまでまたもマレーとワウリンカが早期敗退しましたので、ラオニッチが出ると思っていたのですが、予想外の展開となりました。

準決勝のティエム-ジョコビッチは実質的な決勝のようなもので、この勝者が優勝すると思っていました。ナダル戦で素晴らしいテニスをしたティエム有利かと思っていましたが、始まると全く違っていました。

ジョコビッチのショットが鋭いためか、あれほど良かったティエムのショットが微妙に入らないのです。エンドラインいっぱいに入っていたショットがわずかに出たり、ダウンザラインがサイドを切ってしまいました。何と1セットは6-1とジョコビッチの圧勝でした。2セットも全く同じで、ティエムは1ゲームも取ることができず0-6の完敗となりました。

決勝のもう一人は若手のズベレフが初の決勝進出となりましたが、ドロー運が良かったためと思っていました。ところがいざ決勝が始まると、ズベレフがすばらしいテニスをするのです。ジョコビッチの鋭いショットをエンドラインぎりぎりの深い球で返します。これだとジョコビッチも攻めることができないところを、逆にズベレフが攻めしかも良いところに決まるというパターンになりました。

1セットはこの流れのまま6-4でズベレフが取りました。こういった深いショットというのはちょっと変わるとアウトになるのですが、ズベレフは2セットになっても好調を維持していました。ジョコビッチはドロップショットを混ぜたり、ネットに出たりと色々やってきましたが、ズベレフはことごとく処理していました。これではジョコビッチも打つ手がなく、6-3でズベレフが取り何と初優勝となりました。

恐るべき20歳という感じでした。これでズベレフはトップテン入りを果たし、来週からの全仏オープンではまた旋風を巻き起こすかもしれません。