空港では動員された小学生が旗を振って評価委員を出迎え、
安倍首相は東京五輪の歌をアカペラで披露し、
猪瀬都知事はさして上手くもないテニスでアピールする。
この光景に、僕は違和感を覚える。
招致合戦を争ってる他国も同じようなことをやってるんだろうが、
評価委員会にそんなにおもねる必要あるのだろうか?
ロビー活動という名目で、
評価委員の妻や子どもの誕生日にバースデイカードを贈ったりしてるという。
へいこらすることが招致への必要十分条件なら、この慣習はバカげてる。
仮に招致に成功したとしても、
勝者の呪いがすべての五輪開催都市に結果として降りかかる、
と憂慮するのはひねくれ過ぎだろうか?
予算超過、プロジェクトの見直し、工期の遅れ、スポンサー収入の見込み違い、
これらを原因とする財政赤字と借金は普遍的なものになっている。
勝者の呪いは、例外ではなく、常態化してるといえる。
開催都市を高額なオークションで決める IOC の意図は何だろう?
招致に成功した都市に呪いがかかり、
素晴らしくはあるが高くつく五輪の開催費用を払う。
このシステムは IOC がその巨大イベントの実際の費用を自分で払わなくて済む
カラクリだと思ってしまうのは、僕の穿った見方なんだろうか。
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