森の散歩道

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遺跡の発掘(現地説明会)

2010-06-26 | その他

北陸新幹線の建設に先立ち、小竹貝塚の発掘調査が実施されていることで、県埋蔵文化材調査事務所の現地説明会が行われると言う、新聞記事を見て行って来ました。
小竹貝塚は、呉羽丘陵の北端部に位置し日本海側最大級の貝塚として知られています。
昨年度の調査では、竪穴式住居10棟が見つかっているそうで、今年度はヤマトシジミの貝層が検出され、貝層の上から12体の埋葬人骨が発見されました。
このように大量の人骨が良好な状態で発掘されることは全国的にも珍しいそうで、縄文人の起源や現代人との関係を研究する上で貴重な発見と言えます。(資料より一部抜粋)




多くは手足を曲げた屈葬で生々しい感じがします。
貝の層の中に、埋葬されていた為、カルシューム分が浸みて、このように人骨はあまり形を崩さずに残っているそうです。




他にも、イルカ、イノシシ、埋葬されたイヌの骨などが多く発掘されています。




掘った壁に地層が見えています。
地層の下の、貝の層は一番深い所で2mあるそうです。(人骨は、貝を捨てたその後の時代にお墓として、掘って埋葬したもの)




約6000年前(縄文時代前期)の遺跡に手で触れて体験。
人や犬の歯、植物まで形を崩さず残っていることにも驚きました。




ヤマトシジミ 当時の気候は温暖で、海水が近くまで来ていたようです。シジミをたくさん食して捨てた殻です。




人の歯



木皿



クルミ



土器



麿製石斧



矢尻


テントの中で、土器、石斧、矢尻、耳飾りなど他、出土品がたくさん並べてありました。
古代人の、暮らしぶりに思いを馳せてみました。


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは☆ (tooko36)
2010-06-26 22:25:16
本格的な遺跡調査なんですね。
遺跡好きの皆様に混じって、ずっと立ちっぱなし・・・お疲れさまでした。
人骨は、ちょっと怖いですが、昔は土葬なので
死者の甦りを恐れて、足を折ったりする風習もあったらしいですね。

それにしても骨や、貝殻が残るのは分かるのですが
なぜ、クルミがこんなに綺麗に残っているのか不思議ですね^^
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kogamoさん、こんばんは (polo181)
2010-06-26 22:41:24
紀元前6000年ですか。気の遠くなるような大昔ですね。縄文時代前期だとしたら、簡素な土器が出土してもおかしくないと思いますが。
それにしても、人骨が良い形で出土するのは、貝からしみ出したカルシウムのお陰だとは、偶然ながらラッキーでしたね。当時の人たちはそのようなことは考えもしませんからね。
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tooko36さま (kogamo)
2010-06-26 23:42:57
なんかすごいもののようで、研究者にとっては嬉しい発見のようです。
自由に、好きな時間に見て帰ればよいのですが、面白かったので、時計を見ると1時間も見ていました^^;
怖いものを、見て下さってありがとうございます。
足を折ったりするのは、なお怖いですね(笑)

クルミは、貝が細かく砕けた、破砕貝層で見つかったそうです。他にも小さくなったクリもありました。
古代の遺跡が残っているのは、貝塚と、海岸の砂地だけだそうで、貝や塩分が骨や植物を保存してくれるのだそうです。不思議ですね。
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polo181さま (kogamo)
2010-06-26 23:56:24
こんばんは。
ほんとですね。どれだけ大昔か想像もつきません。
そこに人が住んでいたので、土器や石器もたくさん出土しています。
写真が入れてなかったので、追加をしました。
私も貝が保存したと聞いて、そうなのかと思いました。
人骨の両サイドには仕切りが残っているそうで、お館のようなものに入れてから埋葬されたのではないかとのことでした。
昔も今も死者を敬う気持ちは同じですね。
コメント頂きありがとうございました。

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おはようございます。 ()
2010-06-27 07:23:04
本格的な遺跡調査の現地説明会に行かれて
とても有意義でしたね。
貴重な資料をありがとうございました。
色々な道具や装飾品から、6000年前に思いを馳せられるなんて大ロマンですね~^0^/
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遺跡物の年代 (korekore)
2010-06-27 11:51:36
こういう風に埋蔵物などが出土されたりするときの
その年代がよくわかるものだと、いつも不思議です

地質学者などが見るとたちどころにわかるというのでしょうが、キツネに摘まれたような感じ。

貝の層の中に、埋葬されていた為、カルシューム分が浸みて、人骨はあまり形を崩さずに残っているというのが、へぇ~そういうもんなんだぁと納得させられるところもありますが・・・

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遺跡 (mutu.i)
2010-06-27 15:27:13
 遺跡の説明会に行かれたんですね。私も近くにこんな貴重なものと是非見たかったのですが。県外へ行く用事があり、当日の朝現場へ寄りました。プラスチックのようなものが掛けてあり、見ることができませんでした。
 生々しい写真どうもありがとうございます。
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紅さま (kogamo)
2010-06-27 15:48:03
こんにちは。
野次馬半分で見にいったのですが、いろいろ面白い話が聞かれました。
未知のことをちょっとだけ見させてもらって、想像して見ると(ロマンと言う大げさなものではありませんが)面白いです。
紅さんは、あちこち御旅行をされていらっしゃると、その土地その土地の古い歴史がありますよね。時代を感じるものとかを見て歩くのも楽しいですね。
6000年前のものが形として残っているのは、やっぱりすごいと思いました。
コメント下さってありがとうございました。


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korekoreさま (kogamo)
2010-06-27 16:13:03
あはは… やっぱり、地層で年代を探るのではないでしょうか?
最近はDNA鑑定も進んでいるので、遺品からも年代が調べられるのでしょうね。
いずれにしても、珍しいものが発見されると、考古学者さんたちは大喜びですね。
たちどころと言うのは、ちょっとあやしい?そうですね。^^;
頭の骨格もはっきりしていれば、男女の違いや年齢などもわかるのだそうです。

専門的なことは判りませんが、浸みてというより、化学変化によるものでしょうね。
なんか人骨というと、怖いイメージがありましたが、いくつもゴロゴロしていると、そんなでもありませんでしたよ。
コメントありがとうございました。
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mutu.iさま (kogamo)
2010-06-27 16:31:21
見てくださってありがとうございます。
mutuさんは朝行かれたのですか。午前10:00から始まったのです。見られなくて残念でしたね。
私は昼頃に出かけました。
本当は、骨がいくつもあったのですよ。
掘ったのは、ほんの一部だけで(今は田んぼや住宅になっていますが)周辺一帯が貝塚だったようです。
こんなに珍しいのを初めて見たので、すごいなと思いました。
そのうち、埋蔵文化センターで展示されるのではないでしょうか。
コメントありがとうございました。
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