どんぐり拾いは昔の子供のロマンでしょ~。
この丸まった麦藁帽子みたいなのをかぶってる丸いどんぐりは「クヌギの樹」のどんぐりです。クヌギの花は雌雄が別の風媒花で5月頃に目立たずに咲きます。雄花は黄色っぽい房・・・っていうか落ちてると毛虫のように見える花です。雌花は小さい赤っぽい花。実を付けると翌年の秋に熟するので、どんぐりは2年に一度しかなりません。
ちなみに、クヌギのどんぐりはアクが強いので、そのままでは食べられません。
このどんぐりが2年に一度しか落ちないせいで、どんぐりがなる年が偏っている山ではどんぐりがならない年は動物の食料が不足します。
で、山の動物が食料を求めて人里に下りてくる・・・って事が起きます。
野生動物が人里に出没!っていうニュースを聴いたら「イノシシが出たのか!怖いな。」って考えるのと同時に「山では食料が不足してるんだな。」っていうのも考えてみると、思考の中の風景が広がりますよ。
クヌギやコナラなど、どんぐりがなる樹が大量に伐採されると、当然、山の動物たちの食料は減ってしまいます。
これは地面に落ちて芽が出たどんぐり。
前の写真のようにどんぐりのてっぺんから根が先に出て、その後にどんぐりが割れてその実は双葉になります。
クヌギはこんなに大きな樹になります。こうなるまで50年以上は掛かりますが・・・。
10~20年ぐらいの樹齢の材はシイタケのホダ木(原木)に利用されます。
クヌギは「国の木」が転じた名前だといいます。
里山にたくさん生えていて、昔から親しまれ、利用されてきました。
根の先がちょっとだけ出てるどんぐりをいくつか拾ってきて、こんな感じにプランターに植えてみました!
上手く育った中から、元気のいい株を選んで庭に植え付けます。
こんな趣味も楽しいんですよ♪
育つのが楽しみです!