高校の同級生で、カメラマンのKさん(フォト・ベルケ )から今月上旬に「榛名山へ撮影に行ったときにシシウドに変なものが付いていたので、何なのか教えて欲しい」と一枚目の写真を添付してメールが送られてきました。
「多分、虫えい(虫こぶ)だろうけど、現物を見ないと分からないよ。それとセリ科の植物の虫えい(虫こぶ)は図鑑には載っていないので新しいものかも?」と返事をしておいたら先週初めに現物を採取して仕事場を訪れてきました。
早速、大きな玉を切断してみるとオレンジ色のタマバエの幼虫であろうと思われる虫が出てきました。私には手に負えないので虫えいの大家であるY先生に現物を送って見て貰うことにしました。
そして先日、Y先生からメールが入って「玉の中には幼虫室が1~2室あり、タマバエの終令幼虫が1尾/1室で入っていたこと。脱出口に該当する場所に薄い膜を作っているのでこのまま虫えい内で越冬する可能性があること。虫の属は成虫を得られないと判定できないこと。」などが記されていました。
名前は「シシウド・ミ・フクレフシ」でどうですかと問い合わせると「それで良いだろう」とのことなので「シシウドミフクレフシ(仮称)」としました。
早速、Kさんに詳細を連絡すると「新種の発見者ってなんかうれしいな。わくわくするよね。」と返事が来ました。
彼のように常に自然を相手に観察したり、撮影したり、歩き回ったりしていると新たなものや珍しいものが向こうから来てくれるような気がしますね。
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