先日、染料植物園の植栽木を調べてほしいとの依頼で自然観察指導員会の先生方6名と調査に行ってきました。前回行った予備調査に引き続き、今回は区域分けを行い、午後は調査手順の確認のため何地区かを実際に調査しました。
午前の区域分けの時に美味しそうなムクノキの実がなっていたので引き寄せて味見をしていた時でした。虫えいにも詳しい小暮先生が「あれ、虫こぶがあるよ・・・」と言うので、同じ枝の葉を見るとハベリマキフシ様の虫えい(虫こぶ)が幾つもついていました。
ムクノキは葉の表面がザラザラしているのですが、それは二酸化ケイ素(シリカ)が付いているからで、昔はサンドペーパー代わりに使われていたほど硬いのです。そのため害虫も葉を食べるのを避けるほどなのですが、その葉に虫こぶが付いているのですから興味を曳かれますよねぇ・・・
そして、家に帰って図鑑を調べると・・・やはり、ムクノキの虫こぶは載っていませんでしたので新種かもしれませんね。葉裏に向かって巻き込んだ虫えいを広げてみるとアブラムシ科かワタムシ科の虫えいのようです。(下の写真)
同じ仲間のエノキも黄葉が始まり、果実も沢山つけていました。
来週の17日も調査に行くのだけどムクノキの虫えい(虫こぶ)残っているだろうか・・・残っていればサンプルを採りたいのだけど。
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