今日は白露・・・朝晩涼しくなってきていよいよ秋らしくなってきましたが、まだ日中は暑い日が続いていますね。さて、玉原の自然観察会で見かけた虫えい(虫こぶ)の第四弾です。今回は背の高いキク科の草で黄色い花を咲かせるハンゴンソウの花や実にできた「ハンゴンソウハナタマフシ」・・・
ハンゴンソウとは「反魂草」と書きますが、「反魂」とは死者を蘇らせることです。花を供花に使ったからとか、花の強い香りが死者を蘇らせたとか、垂れ下がった切れ込みのある葉が幽霊の手の様だからとか、名前の由来の説はいくつもあります。最後のは俗説でしょうね!
さて、ハンゴンソウハナタマフシはハンゴウソウハナタマバエが花や実に寄生してつくられる虫えい(虫こぶ)です。虫えい(虫こぶ)の表面には白毛が生え、花の場合は花弁や苞が残り、実の場合は冠毛が残っていることが多々あります。玉の中は水分が多い漿質で幼虫室が複数あります。時に虫えい(虫こぶ)どうしが癒着して不定形に大きくなったものもあります。
初秋の玉原には何度かきていますが、湿原の入り口付近にたくさん生えているハンゴンソウには毎年この虫えい(虫こぶ)が付いています。そして、ここで何時も虫えい(虫こぶ)の説明になってしまうのです・・・
下の写真の虫えい(虫こぶ)は芽にできているので、別種の「ハンゴンソウメタマフシ」で「ハンゴンソウメタマバエ」によってつくられたものです。
1507話目です。何時もご支援ありがとうございます。の文字またはバナーをポチッと一押しお願いします。
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