今日は冬至、こじつけで冬芽の本格的な季節です。・・・と言うことでマンサクの冬芽と葉痕のお話です。
マンサクは早春(3~4月)に花を咲かせる樹木の代表選手・・・そして雌花と雄花が同じ株に咲く雌雄同株の落葉低木(小高木)です。
冬芽は当初は毛が密生した芽鱗に包まれますが、芽鱗が落ちやすく裸出します。
また、芽柄のある有柄芽で頂端部では頂芽の直下に頂生側芽が付き、さらにその側芽に副芽があるので3つもの冬芽が見られることがあります。
葉痕は盛り上がった三角形で茶褐色をし、維管束痕は3個あって、よく見ると怖そうな顔に見えてきます。葉痕の横には托葉痕がはっきりと残って枝をほぼ半周します。
花芽は球形で柄があり、柄の先に2~4個を付けます。先端が割れて鈴のようですね。
(冬芽と葉痕:131種類目)
すぐそばにシナマンサクが有ったのですが、枯葉が落ちにくく春先の展葉まで残ることがあります。そして冬芽を包む芽鱗も落ちずに残っていて裸芽となりません。
花芽はマンサクよりも大きく、開花も一ヶ月ほど早いようです。
(冬芽と葉痕:132種類目)
明日12月22日(土曜日)9時半から11時半まで高崎市染料植物園で自然観察会「冬芽を観察しよう」が開催されます。興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか・・・
1622話目です。何時もご支援ありがとうございます。の文字またはバナーをポチッと一押しお願いします。
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