群馬県農林水産業関係機関成果発表会・水産分科会の続きで「利根川遡上サケの年齢組成」・・・
サケは知ってのとおり寒海性魚類で寒流の親潮に乗って北太平洋を回遊して育ち日本に戻ってくる!
利根川のサケは太平洋側で遡上や産卵が見られる南限の河川なんだ!
でも、その歴史は浅く、利根川にサケが遡上し始めたのは江戸時代以降で、それまでは鬼怒川が南限だったんだ。
今でこそ鬼怒川は利根川の支流になっているけど江戸時代以前の利根川は江戸湾に注いでいて暖流の黒潮があってサケは回遊できなかったんだ。
そのころは荒川も利根川も、渡良瀬川や鬼怒川も別々の川だったんだ。
それを江戸時代の初めに新しい流路を開設して渡良瀬川と鬼怒川の流路につなげたんだ・・・それから利根川にサケが遡上するようになったんだね!
銚子まで繋がった利根川は流程が長くなって200km以上もサケが遡上するようになったんだね!
一時期は19,000匹近く遡上していたサケが近年は4,000匹程度に減少してしまった。 その原因は不明・・・その解明のための基礎データ収集なんだ!
調査尾数は違うけど15年ほど前と較べて年齢組成はさほど違わないらしい・・・
体長や体重もあまり変化はないという・・・
放流用に採卵しているのだけど、その機会を利用して今後も継続して調査を行うと云うことだった!
利根川のサケは南限であるがゆえに、200km近い距離を遡上して産卵、そして降河しなければならない。
そのことは、途中で東京湾に迷入してしまうこと、回遊ルートが長くなること、遡上が遅くなること、高い漁獲圧力があることなど多くの試練が考えられるんだよねぇ~
ここでも「利根川のサケはツライよ!」って声が聞こえて来そうだ・・・
二つのブログランキングに参加しています。 (↓)のバナーをクリックして応援よろしくお願いします! (4128話目)
渓流2019 春 2019年 3 月号 [雑誌]: つり人 増刊 | |
クリエーター情報なし | |
つり人社 |