91年の伝統校「市立二葉中学校」の校旗が新潟市長に返納された。返納した遠藤校長の想いはいかほどのものだったか。記念碑の除幕もあった。校歌の刻まれた御影石である。
校門のモニュメント付近に設置された。大勢の群衆をかき分け、ようやく写真に収めた。
カメラマンは大変だ。シャッターチャンスは何度も無い。
数百枚撮っても良い写真が無い場合もある。パパラッチの様な度胸も必要だ。臆していたら良い写真は撮れない。来賓として呼ばれている席で、席を立って撮りまくる訳にもいかず、結構苦労する。
編集委員は簡単に切ってすててくれる。いい写真がないね!だ。肖像権だと言って顔を出せず、後ろ姿だけのラジオ体操写真。個人名の出ている卒業名簿。削除の要請も出る。配布されている資料なのになぜ、そこまで。と思う。
個人情報保護法、確かに時代に必要とされる法律だろう。されど、随分この法律は大きな代償を従来の取材手法の変更に影響を及ぼした。
予算を確保する活動、広報する環境整備、取材機材の購入、取材写真の確保、内容説明文、紙面原案の作成、ページ毎の仕様、候補写真の準備、半年分のデータとサンプル写真。
ここまで準備して編集会議を開く。
ここで口を開く編集委員。
若い発想なのだが、辛辣な意見ばかりだ。心が折れる。
現状からの目的を告げないと編集長の意図と異なる「学芸会写真」みたいな方向に行ってしまいそうだ。
一旦取材を終えたテーマの再度のコメント取材など難しいのだ。ああすればいい、こーすればいい。とか言ってくれるが、本人が動く様子では無い。
大黒様の笑顔が欲しい。どかんと居座ってどんな言葉にも動じない器量がほしい。
まだまだ人間ができていないこーちゃん編集長であります。