国語屋稼業の戯言

国語の記事、多数あり。国語屋を営むこと三〇余年。趣味記事(手品)多し。

たぶん、熊…。こまります。

2022-07-30 17:16:03 | 戯言

以前、熊のうなり声を聞いたという記事を書いた(もう2年前になりますか)が、そこへ散歩で歩いていたところ、うなり声でない音を聞いてしまった。

●何か、大型の動物が藪の中の植物を踏んでいく音がした。

●ほんとうに同じ場所。

●縄張りなのかなあ。

 町の放送で「町内全域で熊が出没しています」とあったしなあ。

●散歩によいコースだったが、もう、あきらめようかな。

●いっぺいちゃんねる、久々の更新。

【ダイソー】困りますボタン

●散歩コースを変えないといけないので「こまりますボタン」を押しまくっています。

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融合文について 実戦問題編

2022-07-28 10:16:05 | 国語

次の短歌とその鑑賞文を読んで、あとの問いに答えなさい。

   題知らず              紀 貫之

A 初雁のなきこそ渡れ世の中の人の心の秋し憂ければ

   (初雁が【 甲 】ながら秋の空を渡っていくように、私も泣き暮らしている。あの人の心飽きを知らされたのがつらくて)

   題知らず               詠み人知らず

B 時雨つつみづるよりも言の葉の心の秋にあふぞわびしき

   (時雨がきて木々の紅葉する秋もわびしいが、人の心に飽きがきて、あれほどに頼みにさせた言葉が褪(あ)せてゆくのを知るのは【 乙 】わびしい)

 

 同じ「心の秋」を詠み込んでいても、AとBの間には、歌の時空を重層という点での開きがあり、「心の秋」に「言葉の秋」をつないだ工夫は、単なる修辞の例としてではなく、①古今集の歌人が、人の心と言葉との関係にどこまで踏み込んでいたか、その認識のあらわれとして私にはうつる。

 「言葉の心の秋にあふ」という言い方を支えているのは、「言葉の秋」はすなわち「心の秋」のあらわれだというのだという見方、ここで「言葉」と「心」は、前後上下の関係ではなく、対等の関係で見られている。それもきわめて自然に。古今集の【 丙 】に。紀貫之が、「やまと歌は人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれりける」と記してこのかた、心と言葉の関係についての問いは、やまと歌の理論的研究の題目の一つであり続けた。

 歌を、ただのどかに詠み出していればよい時代が過ぎて、歌の歴史や表現の方法、効果などについて考え論じることが、詠むのと同じくらい重要になってきた中世歌壇での「心と詞」についての考究は、藤原俊成、定家、順徳院の歌論の大切な部分を占めている。その上、中世において画期的な分析帰納の進化をみせた。歌学歌論としての「心と詞」の論は、論者の意図をはるかにこえて、日本文学における心と言葉の問題として、後代の文章論、表現論、創作論に末永いかかわりをもつことにもなった。

 現代人として小説や評論を書きながら、何かといえば「心と詞」の論を読み返してきたのは、現代の日本の読み書きが、やまと歌の歴史の外にはなく、先人の「心と詞」についての諸論は、日本語による表現と言う共通の苦楽の現場からの声にほかならず、そこに経験の呻(うめ)きを辿(たど)りたいと思っていたからである。おのずからの示唆、啓発を待つ気持ちも少なくはなかった。

 しかし実際には、理解できない部分も多いし、日本語の歴史の短くも単純でもないことを今更のように思い知らされるだが、それでも反撥(はんぱつ)と共感との間を揺れながら各人各種の経験にひき入れられていくということを繰り返してきた。つまり、いつ読み返し始めても、「心と詞」の論は読まされてしまうのである。

 「心・詞の二つは鳥の左右の翼のごとくになるべきにこそとぞ思うたまへはべりける」と、『毎月抄』に記している定家は、同じ文章の中に「「心を本として詞を取捨せよ」と亡父卿も申し置きはべりし」と父の俊成の姿勢を伝え、自分もどちらかを選べと言われるならば心、「心の欠けたらむよりは、詞のつたなきにこそ侍らめ」とも述べている。

 これは、順徳院の「歌も心を本として、その上詞をもとむれば、自然にやさしきこともあるなり」(『八雲御抄』)とも通じる部分である。

 しかし、「歌の大事は、詞の用捨にて侍るべし」(『毎月抄』)と言っている定家に「詞」は「心」の次にしてよいという考えはあるはずもないので、あくまでも、感じる心のないところに鳥の両翼のような心と詞の緊張関係は望めないという、方便としての強調であったと私は見たい。

 その著『排蘆小船(あしわけおぶね)』の中で「歌のよしあしは多くは詞にありて情にありて情にあらず」「この故に詞をととのふるが第一といふなり」と言っている本居宣長にも、俊成、定家らの「心と詞」の論は当然考究の素材になっていたと思われる、表現行為の分析帰納としては、定家の穏やかな調和感覚が思いきりよく砕かれて先鋭化している。宣長は「心」を決めるのは「詞」だ、とまでは言っていないが、定家のいう緊張関係は結果として認めざるをえないとして、「心」の分明も不分明も、さし当っては「詞」で探られ、「詞」が定められていくというのが宣長の言いたいところだったとすれば、これはこれで言葉を用いる創作現場の者に耳をかたむかせる説だと言えるだろう。

 この頃になって思うのであるが、「心」と「詞」の論としては、物足りなさもありながら、最もととのったものを残した定家も、威勢よく先人に反抗した宣長も、それほど隔たった次元を発見したのではなかったろう。【 丁 】的でもなければ永続的でもない言葉との関係で成り立つ一回きりの表現について二人の感受と思考の二種の誠実は、その誠実さゆえに今なお後代を刺激し続けている。

 中世と江戸の論者が、分析と帰納の対象にした「心」と「詞」の関係を、論じてではなく、詠み出すことで表現の素材にしているのが古今集の歌人である。「時雨つつもみづるよりも言の葉の心の秋にあふぞわびしき」における「言の葉の秋」と「心の秋」とのなめらかな提携には、相対的で非永続的な言葉と、同じように相対的で非永続的な心との対等視があり、「言の葉の秋」のみをうたうよりも、「心の秋」ひとつをうたうよりも、深く心と言葉の関係に踏み込んだ直観の軌跡をそこに読むことができる。

(竹西寛子『古典を読む 古今和歌集』より)

 

 

問一 Aの和歌にある「渡れ」の活用形を漢字で書きなさい。

問二 (1)Aの和歌の訳文にある【 甲 】に入れるのに最も適当な言葉を二文字で考えて入れなさい。(2)また、(1)を解答する際の根拠となる和歌の表現技法を漢字で書きなさい。

問三 Bの和歌の句切れを指摘しなさい。

問四 【 乙 】に入れるのに最も適当な語を次の中から選び、記号で答えなさい。

 ア 非常に  イ 本当に  ウ やはり  エ もっと  オ とても

問五 【 丙 】に入れるのに適当な語句を漢字三文字で書きなさい。

問六 傍線部①「古今集の歌人が、人の心と言葉の関係にどこまで踏み込んでいると考えていたか」とあるが、筆者は、AとBのどちらが「心と言葉の関係に」より踏み込んでいると考えているか。A・B両方の歌から適当な語句を引用しつつ、理由を付して説明しなさい。

問七 作者の解釈における宣長の主張として妥当なものを次の中から選び、記号で答えなさい。

ア 感動と言う前提があって、その結果として言葉が出てくる。和歌はそれを定型にいれたものである。

イ 普段、使用する言葉は、からごころに汚されたものであるので、和歌に使用する言葉くらいは、いにしえの美しいことばを用いるべきであり、心情をありのままに表現することに注意しなくてよい。

ウ 和歌において、心と言葉は緊張感のあるバランスが必要なものである。だが、和歌を作る者は言葉にこだわりすぎるきらいがあるので、心を中心にして、言葉を取捨選択するのが良い。

エ 和歌は言葉を重視すべきである。ただし、心を明らかにするものは、言葉であり、言葉が心の内容を探求し、決定していくからである。

問八 【 丁 】(二か所ある)に入る単語を自分で考え、二文字の熟語で書きなさい。

 

 

 

※コピペして縦書きで解くのを推奨します。

 

融合文について 実戦問題解答解説編はこちら

 

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koba's メンタル営業ルーティン  一軍シリーズ

2022-07-26 09:15:00 | マジック

koba's メンタル営業ルーティン

●月に一度程度のペースでマジックを趣味とする友人にマジックを見せている。

 まあ、それくらいしか他人様に見せる機会はないのだが。

●私でもできるマジックであるもの、かつ、実戦投入可能にしたくなるマジックをたまに紹介していこうかなと考えている。

●ちなみに実戦投入可能なマジックとは説明書なり、解説DVDなりを見直したらすぐに実際に他人に見せられるマジックである。

●原則として易しいマジックが中心となるので、ご参考までに。

●で、だ。

koba's メンタル営業ルーティン私が購入したショップへリンク)は動画を見ていただくとタネを予想できる方がいらっしゃるやもしれぬが、実際に購入すると、演じやすいポイントがいくつも解説されているので購入がおすすめ。

 意外と予想と違うやもよ。

●マジックを趣味とする友人もひっかかったので、為念。

●さらに「営業」という言葉がポイント。すごく便利な作品だよ。



※一部、文章改変。

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オッドカードミステリー(Odd Card Mystery) By Yuichi Katakura  一軍シリーズ

2022-07-25 10:10:36 | マジック

オッドカードミステリー(Odd Card Mystery) By Yuichi Katakura

(YouTubeで見るの部分をクリックすると動画が見られます。一分程度です。ぜひとも御覧なさってください)

●若くしてお亡くなりになった天才マジシャン片倉雄一氏の作品である。

●片倉氏はトリックスのディーラーをされていらっしゃたのだが、残念ながらお会いしたことはない。

 後にトリックスっ子になったというのに。

●この作品は比較的易しいが、ご本人が演じられていたら、すばらしく美しいんだろうなと夢想する。

●動画でパフォーマンスをされているはやふみ氏もすばらしい。

●私の実演は下手だよ。作品が素晴らしいので演じているけれども。

●以前も書いたやもしれぬが、最後のカードでメッセージを出したり、写真を示したりしていた。

●メッセージだと、ハッピーバースデーなどのメッセージを出している。

●写真は前田敦子さんだったこともあった。

 文化祭のときに複数の高校生たちへ「センターと言えば?」と聞くと、全員が「前田敦子!」と答える。それと同時にカードをひっくり返すと前田敦子さんの写真が出てくるというオチ。

 当時の高校生たちは「おぉー」と歓声を上げたものだ。

●今は昔のお話だけど、

 

●最近は見せていないなあ。

 

 

 

 

 

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爆縮(Implosion) 一軍シリーズ

2022-07-22 20:05:35 | マジック

●今日、うなぎを食べたのは、土用とは無関係やで、誕生日だからや!

 以上、挨拶。

●一軍(解説を一度見ればすぐにできるようになり、私にとって確実な=簡単なマジックである)箱に入っているマジックを紹介していくシリーズ。

爆縮(Implosion )

●動画を見てお分かりの通り奇妙な現象のマジック。

 マンスリーマジックレッスンショッパーズのHPには「ギューンと引っ張って、ジュドーン!」とある。

●ちょっとコツをつかめば、誰でもできるやも。

●一軍箱に入っているだけある(←自画自賛)。

 

 

 

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難しい話やもしれぬ

2022-07-21 19:05:00 | 戯言
●私と同じコースで組んでいる担任と重要な話し合いを行っていたと仮定してほしい。

●ここでクラスの夏期補習について次のような案が出た。

「2クラスに分けるのではなく、1クラスにまとめるか、3クラスに分けるかが良いでしょうね」



●それを聞いて私は言ったね。




「一つか三つか、二つに一つですな」

※2010年6月の記事に加筆。
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父さん

2022-07-14 12:37:00 | 戯言
●目玉おやじ「絶世の美女と言えば誰ぢゃ」

●鬼太郎「父さん、それは楊貴妃だ」



※10/04/22の記事を改変
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意外と言えば意外

2022-07-12 19:18:00 | 戯言
●「リラックマ」と「イラッと悪魔」って似ている。




かな・・・。


10/03/17の記事を改変。
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マジックのリハビリと日記135

2022-07-09 17:37:06 | マジックのリハビリと日記

●『マジックのリハビリと日記』、5月18日以来の更新か。

 ま、それだけ平和と言うか不調と言うか。

●以下、順不同。

●更新する気力がないせいか、過去記事の改変記事が多くなる。

 けど、いつもの更新より面白いのではなかろうか。

 ま、自分を振り返る作業になっている。よくも悪くも。

●ゆうきともLIVEが一つの数少ない生活のイベントとなっている。

 視聴するたびに新しい情報や復習すべきことが手に入る。

●一日中、家にいるせいか、声が出なくなる。妻にも聞き返されることが増えた。

●コミックの『チェザーレ』も机に座らないと読めないし。横たわる時間は長いし。なかなか読み進められなかった。

●暗いな。暗すぎる。

●あ。マジックを趣味とする友人と会ったよ。

●ファンタジアさんの『ミラクル52㏌1カード』、マジックランドさんの『キャベツ・ストーリー』、『メンタルフォトデック』などを見せる。他に何見せたっけ き、記憶が…。

 まあ、とにかく、これらを共有する。

 どれも好評。

●6月に会えなかった分、7月は2回会う予定。土曜日にいつも会うので、次は16日か、23日か。

 んー、7月22日が誕生日だから、23日がいいかねえ。

 個人的には。

7月22日が誕生日。強調してみました。

●方丈記を国語屋としてなんとかしたいなあと企む。

●病院にいくついでに期日前投票をすます。

●日本史に残るであろう一日をベッドで過ごす。多くのことを考える。

 

 

 

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『第35回 ゆうきともLIVE』を拝聴して

2022-07-07 19:21:16 | マジック

●2分間動画へのフィードバック中心のLIVE。

●皆様方の演技に感動。

●問題はマジックでの「情報」の扱い方なんだなあと実感。

●「人は紳士の演技に騙されることを喜ぶ」というマジックの原則があるが、要は「紳士」として情報を観客に提示すればよいのかと勝手に納得。

 

 

 

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