国語屋稼業の戯言

国語の記事、多数あり。国語屋を営むこと三〇余年。趣味記事(手品)多し。

近代文語文でGO!

2021-03-30 17:09:24 | 国語

●近代文語文と言われるジャンルがある。多くは明治時代に書かれた文章である。

 入試国語の中ではかなりマイナーな分野である。一橋大学など少数の大学でしか出ない。共通点をあげるなら偏差値的に上位の大学に多いくらいか。

●だが、だ。

●現在、『要約問題 夏目漱石「現代日本の開化」(一橋大学過去問より)問題『要約問題 夏目漱石「現代日本の開化」(一橋大学過去問)より解説・解答例」』『北村透谷『人生に相渉るとは何の謂ぞ』より 早稲田大学過去問」』程度しかないが、ここを少々、増やしていこうと思うわけだ。

●なにせ明治文語文はおいしい。

●まず、古文、漢文、評論の三分野に強くなる。特に漢文は縦書き上等! な分野で今まで扱ってこなかったので、良い機会になる。

●ちなみに、自力で翻訳をすると古文、漢文、評論文に加え、小論文の執筆能力もつく。このあたり、英語の翻訳が日本語能力のアップをするのに似ているか。

●さらに「日本の近代化」について多くの具体例を入手できる。「福沢諭吉は『学問之独立』において~~という趣旨のことを(既に)述べている」なんてことを書けるわけだ。かっこいいだろ。

●というわけで、非常にゆっくりとしてペースであろうが、評論、小論文、古文、漢文に強くなるためという大義名分を盾にして連載をしていこうと思う。

●あ。著作権が切れているところも良いねそこが中心だったりして。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『実演販売のル・ポールウォレット 【テンヨー】』のご紹介

2021-03-20 20:35:51 | マジック

●間違えたメアドを入力したためにオンラインのマジックライブを観られませんでした( ノД`)シクシク…

●で、だ。

 以下の動画を見て欲しい。

実演販売のル・ポールウォレット Tenyo magic 【テンヨー】

●若き友人であるいっぺい氏による動画。

●ル・ポールウォレット自体の面白さ、ノーパームでのウォレットの使用法、マジックの導入、マジックの演じ方など多くのことを学べる。お薦め。

●ちなみに私事を書き始めてしまうが、私はル・ポールウォレット派ではなくカップスウォレット派である。

 初心者の頃はパームしまくってカップスウォレットを使いたおしたものである。

 初心者は怖いねえ(しみじみ)。

●今では、この動画で紹介されているノーパームのやり方に関心を持ちつつ、そのやり方に感心している。カップスウォレットを使い倒していた昔の自分に対しては寒心に堪えない。当時は周囲の人々の歓心を買おうとしていたのだろうか。

●いっぺい氏のル・ポールウォレットDVDを購入することにする。

 カップスウォレットを使うときも参考にできるとみた。

●普段使いの財布にしても、マジック専用の財布にしても元気にならないと使えないよね。

 今は一人で出歩くことはほぼないしなあ。

●が、だ。

 元気になった時に、あるいは病人なりにマジックを見せる機会に備えておくのも悪いことではないと思うのであるよ。

 

●いっぺい氏のDVDを見るのが楽しみである。

●動画への高評価、コメント、登録などよろしくお願いいたします。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マジックのリハビリと日記117

2021-03-13 18:39:00 | マジックのリハビリと日記

●某日。

 13日の準備。

●某日。

 山崎怜奈さんの『歴史のじかん』到着。

 国語屋として興味深い部分あり。そのうち、ブログに反映するやも。

 13日の準備。

●某日。

 体調不良で予約していた病院へ行けず。

 病気で病院へ行けないってなんだかなあ。

●某日。

 臥す。

●某日。

 臥せつつも、13日の準備。

●某日。

 13日の準備。

●13日。

 つめこみすぎの一日。

 朝、尊敬する方より、サイン、本などをいただく。いいスタート。

 マジックを趣味とする友人と会う。

 持つべきものは理系の友である。機械仕掛けのマジック道具を分解したところ、初期不良だったり、改造されていなかったりしていたことが判明。

 ショップに電話したところ、誠実な対応をしていただけるみたい。

 工作も得意なのでダイナミックコインケースの加工をしてもらう。

 マジックの撮影もしてもらうが、帰宅後、見たところ、ひどいのでボツに。

 また、撮りなおそうと思う。

 EZ-ダブルショック ルーティンをマジックを趣味とする友人に見てもらう。

 喜んでいただく。というか、これだよ、こういうのを求めていたんだという反応。

 そうかあ、マジックを趣味とする友人はこういうマジックが好みかあ。

 今月はEZ-ダブルショック ルーティンを見せるために、マジックを趣味とする友人と会ったようなものである。

 来月はカードマジックのみを披露するということにしたので、今からがんばろうと思う。

 私のレベルでできるカードマジックを今からこつこつと探していくつもり。

 数理マジックを二つ、友人から習う。持つべきものは理系の友である。

 一つは私が動画を見て全くわからなかったものを友人が解析、再現。

 もう一つは私が解説書を読んでもよくわからなかった作品を目の前で実演することで教えてもらう。

 下↓の動画を見る。マジックを趣味とする友人相手にやればよかった。

 動画の拡散、高評価など、よろしくお願いいたします。

すぐ出来る!スマホ破壊トリック

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

EZ-ダブルショックはEZか

2021-03-11 16:31:34 | マジック

●私は今更言うのもなんだが、ヘタレである。歴が長いわりには手品が下手というより、できないマジックをいったん置いてタイプである。後から拾いなおすことがあるにはあるが。

●指にハンデがあるのか、練習が足りないせいか、はっきりとしないのだが、リフルシャッフルやドリブルが苦手である。そんな私がショートレクチャーシリーズ第6弾であるヒロ・サカイ氏の『EZ-ダブルショック ルーティン』(ショップページへ)に挑戦してみた。

 私ができれば「EZ」である。私が後回しにしなければ「EZ」である。

●とまあ、主観的な基準であるが客観的にもさほど間違っていない基準だと思う。

●まず、セットアップだが、私が知っていたけど、なんとなく避けていたデックを活用する。むろん、自分のデックをちょっといじるだけでできるデックである。それに「ちょっと余分なものを使用」(ショップページより)して、セットすると完了。オープニングに向いているマジックだが、私は「ダブルショック」の威力を考えれば、これだけを、あるいは、エンディングに演じたい。

まずは、相手が選んだ場所から4枚のカードを抜き出すのだが、ここは自分にあったやり方でいいと思う。むろん、ヒロ・サカイ氏のやった通りがベストだろう。単に私は違うやり方を好んだだけである。

 大胆さと図々しささえあれば(これはヘタレのくせに、意外とある)、ダブルショック現象へ行ける。つまり先ほど選んだカードが4枚のキングになってからの4枚のエースになるわけだ。ここの部分が「EZ」なのである。先の準備が活きるところだ。しかし、大胆さと図々しさを必要とするところは好みがわかれるところか。私は好き。なにせ、「ダブルショック」現象が起こせるのだから。一応、ショップページへ行っていない人のために軽く書いておくと、観客の選んだ4枚のカードが4枚のキングになり、その後4枚のエースになるという現象である。なお、大胆さと図々しさに対しても配慮はなされているので念のため。

●続いて「ルーティン」の部分である。具体的には4枚のエースの活用の部分である。出てきた4枚のエースと「前段で利用したタネをエコロジカルに活用する」ことでかなり演じやすい。

●ただ4枚のエースでのツイストの第一段で間違えても現象が起きてしまうのが、私には困った。最初に間違えたせいか、あとあと引きずり混乱した。この第一段を間違えなければすんなりと覚えられると思う。というか、間違えて混乱するのは、私くらいやもしれない。癖になるとなかなか抜けないのでご注意を。

●このツイスト現象中に、怠けたい人(俺だ俺)は一技法とばしても現象を起こすのに、問題がない。改めも少し弱まるが、しっかりとできるのでセーフ。

●私の手品を見慣れている、そしていくつかの技法を知ってしまっている妻が「あれ?」と言った部分がツイストの段にある。このあたりマニアをひっかけられるやも。

●ラストはミスディクションの練習になる。最初の演技映像を見ておくと良い。現象としては「裏向きの状態の4枚のエースをデックの中央にカットインして、デックを広げると、なぜか4枚のエースは、裏向きのデックの中央に4枚ともすべて表向きにひっくり返って現れます」なのだが、これが私の好みである。

 というのも、中央の4枚のカード選びで始まり、中央で終わるあたりが対称的で美しいと思ってしまうのである。

●そうなると欠点は時間の短さである。他のカードマジックにつなげていくことも可能だが、せっかくの対称性である。オープナーとしてではなく、私としてはここで終わりたい。しかし、1分30秒程度の演技である。少々観客とのコミュニケーションを取っても2~3分であろう。

 どのタイミングで演じるかである。

●「何か演じてよ」なら問題はない。「EZ-ダブルショック」を一発すれば十分である

●よく言われる「三つ用意して二つ演じる」(言われるよね、たぶん)という場面だと、3つ目か。リクエストがあってのラストにふさわしいだろう。

●が、だ。

●せっかくの良いマジックだから、隙あらば演じたいよね。

 悩ましい。

 

 

 

●結論、『EZ-ダブルショック』はEZに演じられるが、演じるタイミングがEZでない。

なお、リセットだが、観客の前ではできないが、簡単にできる。そこも良い。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『実演販売のダイナミックコイン Tenyo magic』のご紹介

2021-03-07 16:14:44 | マジック

実演販売のダイナミックコイン Tenyo magic【テンヨー】

●若き友人であるいっぺい氏の動画である。

 ゆうきとも師が「流石です!」とコメント欄にお書きになった動画である。

 マジックの実演販売の、いや、マジックの素敵さを教えてくれる動画である。

●以下、個人的感想。

●道具自体について。

 ダイナミックコインの現象自体は動画を見ていただければわかるが、多彩な現象が起こせる道具である。

 出現、消失、移動、貫通、変化が可能である。

 わかりやすい現象を起こす道具なので、デパートでの実演販売はもちろん、ディズニーランドのマジックショップでも演じられている。

 比較的、いや、かなりメジャーな手品道具である。

 というのは、テンヨーのマジックテイメントシリーズのNo.1(番号的には一番古い)であり、「世界最高のコイントリック」と書かれているのである。

 昔からあって世界最高ではメジャーなマジックのはずである。

 知人の子どもがマジックに興味を持ち始めたと言われたときにプレゼントの中に入れた品の一つである。メジャーなだけでなくマジックの楽しさを覚えるきっかけにもふさわしいと考えたからである。

 ちなみに、もう一つはテンヨーの「 マジックワールド」である。

 さらに、ちなみに言うと親御さんにこの動画を紹介したところ、同じマジックには思えない、プロはすごいとのこと。

 いっぺい氏の演技は、片手で美しく、合理的に扱うところがすばらしい。雑味がない演技である。

 真似しようと思ふ。顰にならうことになるやもしれぬが。

 スタートとエンディングのごにょごにょ(タネあかしに通じるので詳しく書けない)するタイミングもわかったし。

●で、だ。

●この動画で学べることは何かということを、端的に、かつ、主観的に言うとマジックを始めるときの導入である。

 会話、YouTuber、小道具がマジック導入三大注意事項といったところか。

●会話、YouTuberについては、この動画を見ればOK。

 自信を持って言えるぞ。

●小道具についても、面白い。かっこいい。導入によい。

 この道具からダイナミックコインを出されると、わくわく感もするのではないか。 

 Real-MagicianであるRYOTAさんも気に入られたらしく、YouTubeのコメント欄を見るかぎり、この小道具を購入されたみたい。

 私? 私も購入しましたよ。友人の分も。会う予定である次の土曜に改造予定。

●さあ、ダイナミックコインをもって街に出よう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小説問題(志賀直哉)

2021-03-05 17:25:10 | 国語

中学生、高校生初級用なので知識がなくても読めるようにふり仮名と注が多い文章になっている。ただし、古い文章なので読みにくい面もあると思う。注の多さも煩わしいかも。注は読み飛ばしていいよ。

国語が苦手な生徒さんは10点(半分)を目標に。満点を取った人は難問も2問ほどあるので、がんばったと思う。

 

 

【問題】

次の文章は八時半から祖父の法事がある家での出来事である。信太郎は、祖母に起きろ、起きろと何度も言われたので、不快になり、あえて起きなかった。以下の文章は、その場面の直後から始まっている。

 

 

 いつも彼に負けない寝坊の信三(しんぞう)(※1)が、今日は早起きをして、隣の部屋で妹の芳子(よしこ)と騒いでいる。

「お手玉、南京(なんきん)玉、大玉、小玉」とそんな事を一緒に叫んでいる。そして一段声を張り上げて、

「その内大きいのは芳子(よっこ)ちゃんの目玉」と一人が言うと、一人が「信三さんのあたま」と怒鳴(どな)った。二人は何遍(なんべん)も同じことを繰り返していた。

 また、祖母が入って来た。信太郎はまた起きられなくなった。

「もう七時になりましたよ」祖母はこわい顔をしてかえって丁寧(ていねい)に言った。信太郎は七時のはずはないと思った。彼は枕の下に滑り込んでいる懐中(かいちゅう)時計(どけい)を出した。そして、

「まだ二十分ある」と言った。

「どうしてこうやくざだか……」祖母は溜息(ためいき)をついた。

「一時にねて、六時半に起きれば五時間半だ。やくざでなくても五時間半だと眠いでしょう」

「宵(よい)にねろと言っても聞きもしないで……」

1信太郎は黙っていた。

「すぐお起き。おっつけ福吉(ふくよし)町(ちょう)からも誰か来るだろうし、坊さんももうお出でなさる頃だ」

 祖母はこんな事を言いながら、自身の寝床をたたみ始めた。祖母は七十三だ。よせばいいのにと信太郎は思っている。

 祖母は腰の所に敷く羊の皮をたたんでから、大きい敷布団をたたもうとして息をはずませている。祖母は信太郎が【    A     】と思っている。ところが信太郎はその手を食わずに故意に冷ややかな顔をして横になったまま見ていた。とうとう祖母は怒り出した。

「  B  」と言った。

「年寄りの言いなり放題になるのが、孝行なら、そんな孝行は真っ平(まっぴら)だ」彼も負けずに言った。彼はもっと毒々(どくどく)しい事が言いたかったが、しくじった。ぁ文句も長すぎた。しかし祖母をかっとさすにはそれで十二分だった。祖母はたたみかけをそこへほうり出すと、涙を拭(ふ)きながら、烈(はげ)しく唐紙(からかみ)(※2)をあけたてして出て行った。

 彼もむっとした。しかしもう起こしに来まいと思うと楽々と起きる気になれた。

 彼は毎朝のように自身の寝床をたたみ出した。大夜着(おおよぎ)から中の夜着、それから小夜着(こよぎ)(※3)をたたもうとする時、彼は不意に「2ええ」と思って、今祖母がそこにほうったように自分もその小夜着をほうった。

 彼は枕元に揃(そろ)えてあった着物に着かえた。

 3あしたから一つ旅行をしてやろうかしら。諏訪(すわ)(※4)へ氷滑(こおりすべ)りに行ってやろうかしら。諏訪なら、この間三人学生が落ちて死んだ。祖母は新聞で聴(き)いているはずだから、自分が行っている間少なくも心配するだろう。

 押入(おしい)れの前で帯を締(し)めながらこんな事をかんがえていると、また祖母が入って来た。祖母はなるべくこっちを見ないようにして乱雑にしてある夜具のまわりを廻(まわ)って押入れを開けに来た。彼は少しどいてやった。そして夜具の山に腰を下ろしてぃ足袋を穿(は)いていた。

  祖母は押入れの中の用(よう)箪笥(だんす)(※5)から小さい筆を二本出した。五六年前信太郎が伊香保(いかほ)(※6)から買ってきた自然木のやくざな筆である。

「これでどうだろう」祖母は今までの事を忘れたような顔をわざとして言った。

「何にするんです」信太郎の方はわざとまだ少しむっとしている。

「坊さんにお塔婆(とうば)(※7)を書いて頂(いただ)くのっさ」

「駄目(だめ)さ。そんな細いので書けるもんですか。お父さんの方に立派なのがありますよ」

「お祖父(じい)さんのも洗ってあったっけが、どこへ入ってしまったか……」そう言いながら祖母はその細い筆を持って部屋を出ていこうとした。

「そんなのを持っていったって駄目ですよ」と彼は言った。

「そうか」祖母は素直に戻って来た。そして丁寧にそれをまた元の所に仕舞(しま)って出て行った。

 信太郎は急におかしくなった。旅行もやめだと思った。彼は笑いながら、そこにくちゃくちゃにしてあった小夜着を取り上げてたたんだ。敷布団も。それから祖母のもたたんでいると彼にはおかしい中(うち)に何だか泣きたいような気持ちが起こって来た。涙が自然に出て来た。物が見えなくなった。それがポロポロ頬(ほお)へ落ちて来た。彼は見えないままに押入れを開けて祖母のも自分のも無闇(むやみ)に押し込んだ。間もなく涙は止まった。彼は胸のすがすがしさを感じた。

 彼は部屋を出た。上の妹と二番目の妹の芳子とが隣の部屋の炬燵(こたつ)にあたっていた。信三だけ炬燵(こたつ)櫓(やぐら)(※8)の上に突っ立(つた)って威張っていた。信三は彼を見ると急に首根を堅くして天井の一方を見上げて、

「銅像だ」と力んで見せた。上の妹が、

「そう言えば信三は頭が大きいから本当に西郷(さいごう)さん(※9)のようだわ」と言った。信三は得意になって、

「偉いな」とひじを張って髭(ひげ)をひねる真似(まね)をした。和(やわ)らいだ、しかし、寂しい笑顔をして立っていた信太郎が、

「西郷隆盛に髭はないよ」と言った。妹二人が「わーい」とはやした。信三は

「しまった!」といやにませた口をきいて、櫓を飛び下りるといきなり一つででんぐり返しをして、おどけた顔をわざと皆の方へ向けて見せた。

 

1 信三・・・信太郎の弟。

2 唐紙・・・いろいろな美しい模様などがついている厚手の紙をはった障子。ふすま。

3 大夜着・夜着・小夜着・・・いずれも寝具の一種。そでのついた布団のようなもの。

4 諏訪・・・長野県南信地方の都市で、諏訪湖に隣接する。

5 用箪笥・・・雑多な手まわりの物を入れておく、小さいたんす。

6 伊香保・・・群馬県渋川市伊香保町のこと。温泉で有名。

7 お塔婆・・・一般に、死者を弔うために墓のうしろに立てる、塔(とう)の形をかたどった薄くて細長い板。

8 炬燵櫓・・・こたつの熱源となるものの上に置くやぐら。

9 西郷さん・・・西郷隆盛のこと。明治維新時の偉人で、東京の上野公園にある銅像が有名。

 

問一 傍線部 あ文句 い足袋 の読みをひらがなで書きなさい。

 

問二 傍線部1「信太郎は黙っていた」のはなぜか。その理由を説明しているものとして最も適当なものを次のア~エの中から一つ選び、記号で答えなさい。

ア 祖母に正しい反論をされてしまい、言い返せなかったから。

イ 起きないで寝たふりをすることに決めたから。

ウ 懐中時計が気になってしまい、祖母の発言に関心が持てなくなったから。

エ 隣の部屋が信三のせいでうるさく、会話が成り立たなかったから。

 

問三 空欄【  A  】に入るのに適当な内容を一〇字以内で考えて文を完成させなさい。

 

問四 空欄Bに入るのに最も適当な語句を選びなさい。

 ア あまのじゃく  イ ひねくれ者 ウ 不孝者  エ 不幸者

 

問五 傍線部2「ええ」に込められた感情として最も適当なものはなんですか。

 ア 喜び  イ 怒り  ウ 哀しみ  エ 楽しさ オ ためらい

 

問六 傍線部3「あしたから一つ旅行をしてやろうかしら」と思いついた理由を四十字以上五十字以内で書きなさい。

 

問七 信太郎が祖母に配慮する行動を最初に示した一文を探し、その初めの四文字を書きなさい。

 

問八 次の会話は先の小説の読後の感想であるが、内容が不適当なものを次から二つ選び、記号で答えなさい。

 

ア この作品は志賀直哉の最初の作品とされているんだけど、さすが「走れメロス」の作者なだけあって、心情描写が細かいね。

イ 祖母が信太郎の買ってきた筆にこだわっている姿を見て、祖母の愛情を理解して、信太郎も心を変化させていくのをさりげなく書いているのも、魅力的な作品ね。

ウ 僕は信太郎と信三との間の冷たさが気になるな。片方は寝床で片方は遊んでいる。会話などがまったくないよね。

エ 祖母に対して本当は素直に振舞いたかったんだろうね。だから、敷布団をたたむときに泣きたい気持ちになったんだろうね。

オ うん、そこは大事な場面だと思うわ。「祖母のも自分のも無闇に押し込んだ」という短い表現で二人の間のわだかまりがなくなったことも表現しているのね。本当に表現がうまいわね。

カ わだかまりがなくなったから、その直後に「すがすがしさを感じた」んだね。そう考えると信三という幼い子どもは純粋で素直な子どもとして信太郎と対比の関係にあるんだね。

 

 

 

 

 

〈解答と採点基準〉(20点)

問一 あ もんく  い たび(各1点) 

問二  イ (2点) 

問三 起きて手伝うだろう (2点)

問四 ウ (2点)  

問五 イ (2点)

問六 (解答例)(4点)

祖母が新聞で知っているはずである氷滑りの死亡事故があった諏訪に行くことで祖母に心配させるため。

問七 彼は少し (2点)

問八 ア・ウ  (各2点)

 

問三 起きて手伝う・だろう   

「その手」の被指示になっていることと主語が信太郎であることがポイント。

「起きて」か、「手伝う」があれば1点。

推量表現があれば1点。「べき」「しろ」などの命令表現は加算なし。

「てにをは」「誤字」は1点減点。

問六  (祖母が)(新聞で)知っているはずである/(氷滑りの)死亡事故があった/諏訪に行くことで/祖母に心配させるため。

各要素・・・1点加点(4点満点)

誤字・・・1点減点

文末が理由表現でない場合・・・1点減点

「てにをは」のミス・・・1点減点  ※各要素の減点は1点まで。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第19回ゆうきともLIVEを視聴して

2021-03-04 17:41:26 | マジック

●「第19回ゆうきともLIVE」の感想。

●あるマジック道具を通して道具のあらめについて学ぶ。

 主な4つのパターンを示された。

 道具のあらためについて考えさせられる。

●折り紙封筒の作り方を学ぶ。

 これの使い方が次回の課題。頭の中でシミュレーションするが、なかなかどうして、頭の中だけでも無理がある。

 まあ、こういうのはいろいろと手を使って考えるものだからね。

●もう一つの課題が「東京堂出版の『カードマジック』収録作品や技法に関するアイデア」。

 これは選ぶのにセンスが出そう。

 どれも名作なので、私ごときが改案するのは畏れ多い気もするが、改案の演習として適当な課題だなあ。

 今月の読書のは山崎怜奈氏の『歴史のじかん』(幻冬舎)と高木重朗氏の『カードマジック』が主なものになりそうだ。

 ただし、この課題も手を動かさなくては。

 あと、人に試さなきゃだめだな。

●今月紹介されたマジシャンはダロー。

 私とダローのことを勝手に述べてしまうと(ゆうきとも師による詳しいお話は会員さま限定の面もあるからね)、段階的にマジックがうまくなる節目に現れる方である。

 特にエッセンシャルズ・イン・マジックシリーズのリンキングリングにはお世話になったものだ。

 マスターシリーズもカップ&ボールを筆頭にいくつか持っているけど、未見、多し。

 ヘタレの証。

●先月の課題「シカゴ・オープナー」「レッドホットママ」の改案の紹介が行われる。

 ユニークな解答多し。課題の一等賞はお見事。

 どこかのDVDに収録されたら、購入するね。

 他にも公開されているから貼ってしまうけど、かつや@徳島テーブルマジックの会様の作品も素敵♪

 ※不適切な場合は以下を削除します。

 

【マジック・手品】シカゴのゲスワット【オリジナルマジック】徳島のマジック

●ゆうきとも師の審査基準を学べたのも面白い。

 一般の観客の方への情報の与え方が重要だと、私は思った。

 シンプルにしないと。頭ではわかっているんだけどなあ。

●とまあ、非常に有意義な100分でした。

●そうそう、14日の日曜日の15時からYouTubeで「ゆうきともLIVE」の特別編がありますよ。

 会員でなくても見られます。

 お得ですね。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マジックのリハビリと日記116

2021-03-01 17:30:00 | マジックのリハビリと日記

●なんか小一時間かけて書いた記事が消えました。

●なので、簡潔に。もうくじけて詳しくは書けない。

●某日。

 『カップ&ボールのカップ中心にいろいろ紹介』で知った「Presti Cup」を我慢に我慢を重ねた結果、購入を決意。相場の20%オフで入手できることになったから。

 もちろん新品。現在、おそらく海の上。貯めたお金+前借。

 ついでに憧れのビリヤードボールの8番を購入。こちらは中古。

Presti Cup Routine by Edouard Boulanger

 上↑に憧れての購入であります。

 これを演じられるようになるぞ(いつの日か)。

 目標を持つことは大事。

●某日。

 自分がこだわっているカップ&ボールの手順の復習。これをある程度のレベルに持っていきたい。これは完璧を目指したい。

 目標を持つことは大事。

●某日。

 マジックを趣味とする友人と会うのが13日に決まる。

 私のマジックの習得パターンだが、マジックを趣味とする友人のために3つ以上覚える。覚えた手品の中から効果的なものを実戦済一軍箱に入れる。

 一つもない月はがっかり。

 さらに自分のために「ゆうきともオンライン」で手品やら技法を3つ程度こなす。

 武器を貯めるため。

 まあ、実戦済一軍マジックを作るのも武器を増やすのも、どちらも目標なわけだけど、必ずしもうまくいくとは…。

 目標を持つことは大事。

●某日。

 「ゆうきともオンライン」の「基礎講座 18 回目」のマジックを妻に見せる。好評。

 私のマジックを見慣れている妻ならわかるはずなのに、気づかれなかった。

 面白いなあ、マジックは。傑作はいいね。

 今度、マジックを趣味とする友人に試してみよう。

 目標を持つことは大事。

●本日。

 「ゆうきともオンライン」の「基礎講座 20回」を視聴。

 今までの謎が解けた。

 具体的な演技も拝見できた。

 感心する。

 人に見せるのが楽しみなマジック。

 目標を持つことは大事。

 これから『よつばと!』の15巻を読みます。

 息抜きも大事。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする