マジック及び隣接した分野(マネジメント・音楽・演劇)などの原理、原則、要素、フレームワークなどを集めてみました。そうしているうちに小論文にも使える要素がふえてしまい、表題を「マジック、小論文」という表記にしてしまいました。意外と両者は似ているのかもしれません。なお、これらは客観的な基準に基づいて選んだものではありません。私が気になったもの、目にしたものをあげていっているだけです。
本当は各項目について詳しく書くべきなのですが、ここでは項目だけをあげています。
50音順(だいたいですが)に並べてみただけですが、マジシャンや小論文ユーザーでなくても眺めているだけで多くのヒントや刺激が得られると思います。
今回は以前の記事「2021-01-06」の記事に少々加筆したものです。
いっぺい氏のパフォーマンス3原則
・質問し過ぎない
・説明し過ぎない
・嘘をつかない
OODA(ウーダ)
Observe(観察)
Orient(情勢判断)
Decide(意思決定)
Act(行動)
※「みる」「わかる」「きめる」「うごく」の順で循環させていく。PDCAサイクルより早く動ける。
演劇の3(4)要素
俳優
観客
劇場
(台本・戯曲)
AメロBメロサビAメロBメロサビCメロ(大)サビ
※マジックのショーではいくつかのマジックをつないでいくことが多いのですが、そのショーは直線的に盛り上がっていくのではなく、波のように徐々に盛り上がって下がり、それでいて次の波は前の波を越えていき、クライマックスへ向かっていくというというイメージがあります。その際、日本の歌謡曲の構成によくある「Cメロ」が重要な気がして載せました。
Cメロ(厳密には違うのでしょうが)のイメージとしては『天体観測』の2分40秒のあたりから。この項目は『絶対に楽器を弾かないミュージシャン ユータの公式Webサイト』の「Cメロとは?曲の中の役割や特徴・作り方を解説します。」を参考にさせていただきました。今では「Cメロ(Cmero)とは大サビの前にあるもの?曲の中でのAメロBメロとの関係・特徴・作り方を解説」の記事になったようです。
BUMP OF CHICKEN「天体観測」スペシャルMV
オタクの行動特性の3C
Collection(収集)
Creativity(創造)
Community」(コミュニティー)
漢詩の絶句を組み立てる型
起
承
転
結
気賀康夫氏
「奇術の心」(『トランプマジック』)
1「自分が幸福に生きるためには、他人の幸福のためにあらん限りの努力をつくべきだ」
2「奇術とは自然法則に反するがごとく見える技を見せて人を楽しませるものである」
3「一に定石、二に実戦」
4「1、種明かしをしてはいけない。
2、演ずる前に何が起きるかを説明してはいけない。
3、同じ奇術を同時に二度くりかえしてはいけない」(サーストンの3原則)
5「奇術は勝負ではない」
奇術の主要現象
移動 変化 消失 出現 変化
復元 貫通 浮遊 透視 念動
予言
※カップ&ボールの主要現象
変化 交換 消失 出現 移動
クランボルツの「計画された偶発性の理論」(Planned Happenstance Theory)
好奇心:新しい学習機会の模索
持続性:めげない努力
楽観性:新しい機会を「実現可能」と捉える
柔軟性:信念、概念、態度、行動を変える
リスク・テイキング:結果が不確実でも行動する
KPT(反省するときに考えるべき視点)
Keep(維持していくべきこと)
Problem(問題点)
Try(これからやっていきたいこと)
5W1H
Who(誰が)
When(いつ)
Where(どこで)
What(何を)
Why(なぜ)
How(どのように)
指原莉乃(HKT48)から学ぶ、ビジネスマンにも絶対役立つ!組織で勝ちぬく力10個
・1 自分が何をもとめられているかを考える(ポジショニング)
・2 失敗してもそこから立ち直る、メンタルの強さとリカバリー力
・3 後輩を徹底的にフォローする
・4 個人ではなく、組織にとって良いことを優先させる
・5 超コミュニケーション力
・6 環境によってキャラを変える
・7 先輩にも言いたいことは言う、ただし先輩をたてることを忘れない
・8 好きなことを仕事にする
・9 各環境・ステージにおいて結果をだす
・10 礼儀を忘れない
三大音楽行為
「作曲」「演奏」「鑑賞」
三幕構成
設定 (Set-up)
対立 (Confrontation)
解決 (Resolution)
※3つの幕の比は1:2:1
庄司タカヒト氏
クロースアップマジック秘密の心得(『クロースアップマジック秘密のネタ本』より)
「おまじない」は本気で
必ずリハーサルを
極めて謙虚に
セリフに嘘は厳禁
ストーリーの4要素
キャラクター
世界観
ストーリー構成
テーマ
3S主義(原則)
Standardization(標準化)
Simplification(単純化)
Specialization(専門化、差別化)
※チェーンストアの原則
儒教の五徳(五常)
仁(人を思いやること)
義(利欲にとらわれず、なすべきことをすること)(反対語;利)
礼(「仁」を具体的な行動として表したもの)
智(道理をよく知り得ていること。知識豊富なこと)
信(友情に厚く、言明をたがえないこと、真実を告げること、約束を守ること、誠実であること)
※孟子は「仁義礼智」を四徳としている。
西洋音楽の3要素
リズム
メロディー
ハーモニー
ソナタ形式
序奏
提示部
展開部
再現部
結尾部
空・雨・窓
空(事実を確認)
雨(状況を予測)
傘(解決策を選定
ダーウィン・オーティスによる明確化のためのポイント
① 要素を複雑にしない
② 観客の記憶に負担をかけない
③ レイアウトを明確にする
④ 余分な挿入を避ける
TPO
Time(時間)
Place(場所)
Occasion(場合)
※「時と場所、場合に応じた方法・態度・服装等の使い分け」
TNPREP(テンプレップ)の法則
THEME(主題。テーマ。一番伝えたいこと)
NUMBER(伝えたいことはいくつあるか)
POINT(それぞれの要点)
REASON(その要点を伝えたい理由)
EXAMPLE(具体例)
POINT(最後に要点をもう一度言う)
※論文を書くときの順番
南部信昭氏の(個人的に)規定するマジックの三大側面
『マジックカードA.M.A.(復刻版)』より
トリック
パフォーマンス
コミュニケーション
野島伸幸氏のパフォーマンスで意識している三大注意事項(野島伸幸氏のFantiaより)
フレーム=枠を作る
リスクを負う
装飾を活かす
※野島氏のFantiaは刺激が多くおすすめです。
土佐尚子氏京大教授のアート思考のフレームワーク
「発見」
「調査」
「開発」
「創出」
「意味づけ」
舞楽・能楽の構成形式
序 破 急
PDCAサイクル
Plan(計画)
Do(実行)
Check(評価)
Action(改善)
※Planでは数値化が重要
PDDSサイクル
Plan(計画)
Decide(絞り込む)
Do(実行)
See(振り返る)
4P・7P・4C
Product(商品、製品)
Price(価格)
Place(流通)
Promotion(プロモーション、販促活動) 以上4P
People (or Personal)(人)
Process(過程)
Physical Evidence(物的証拠) 計7P
Customer Value(価値)
Customer Cost(負担)
Convenience(利便性)
Communication(コミュニケーション) 以上4C
※4Cは顧客からの視点。
弁証法
正 反 合
※「合」には「正」「反」の両要素が含まれている
松田道弘氏による奇術の一般的原則(『マジック大全』より)
①意外性を大切に
②シンプル・イズ・ベストは鉄則です。
③effect is everything(効果がすべて)です
④十分に練習してから客に見せること。
⑤「追われていないのに逃げてはならない」
⑥客に挑戦してはならない。
⑦奇術の嫌いな人がいることを忘れてはいけません。
⑧自分自身のパーソナリティに忠実であること。
⑨奇術をはじめるとき、奇術をやめるときの判断が大切です。
⑩奇術をやりすぎないこと。
松田道弘氏の「トリックカード作戦要務令」(『トリックカード事典』より)
1 やさしいトリックというのはない
2 トリック・カードで失敗するな
3 追いかけられてもいないのに走りだしてはいけない
4 メソッドにおぼれるな
5 現象を単純化せよ
6 演者が自信をもって演じないと観客に感銘を与えることはできない
7 トリック・カード・ファラシーにご用心
8 パケット・トリックを独立させた方が現象がはっきりする
9 優秀なトリックに手を加えるな
10 イニシアチブは演者の手に
ゆうきとも師によるマジック3原則
1、つまらない種明かしはしない。
2、説明はシンプルに、短めに。
3、お互いの幸せを考える。
ユージン・バーガーの「人々の欲する三つの事柄
1.自分の存在を認めてもらうこと(APPRECIATION)
2.自分が誰であるかわかってもらえること(RECOGNITION)
3.称賛されること(PRAISE)
吉田豪(プロインタビュアー)の「インタビューの極意3か条」
本人より本人に詳しくなる
サプライズを持参する
敵じゃないことを伝える
ロジェ・カイヨワによる遊びの4要素
アゴン(競争)
アレア(偶然)
ミミクリ(模倣)
イリンクス(めまい)
※その他にもこのような要素、原則もの(マジックあるいはマジックに隣接した分野のもの)がありましたら、教えてください。
当ブログの読者の方によるオリジナルのものでも結構です。
※今後も項目をこつこつと増やしていくと思います。