ベルギーの《手造の旅》をはじめて構想した十年前から、ぜひ行程に入れたいと心に秘めていたフォロン財団美術館
フォロンは1934年ブリュッセル近郊に生まれ-2005年モナコにて没
↑1973年の「異邦人」というこの作品が、エルトン・ジョンのデビューレコードジャケットに使われていたのが最初の出会いだった。
※この絵についての個人的な記憶をこちらに書きました
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ブリュッセルの南、公共交通機関ではアクセスできない森の中にある
駐車場からも
未舗装の道をしばらく歩く
秋の盛り
この場所はフォロンが少年時代に訪れていた森の一角。
水鳥あそぶ池や
城館も点在している
六十代になってから彼自身が選んで建設した財団美術館も古い建物を改装している
「コ」の字型をしていて、二つの棟に分かれている
この帽子の男はフォロンがよく描くイメージ。彼自身だとも誰でもが自分を投影できる人だともいわれる。
入口で簡単な手続きをすると、壁にあった巨大な扉がゆっくり開いた↓
ここが入口だったのだ
彼の作品を使った本の表紙↓小松左京のSF作品も、なるほど合います
アメリカで評価されるようになると、時事雑誌の表紙を何度もてがけた。
やさしい・浮世離れした作風だけれども、社会的な問題に対する発言をしない人ではなかったのだ。
はっきりと主張のある、それでいて嫌悪する人はあまりいないように見える作風。
ステンドグラスもデザインしていたのか
その②に続く