旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

グランドキャニオンの底、ハバスパイ村へヘリで降りて、滝まで歩く

2014-05-18 04:15:01 | アメリカ西部
《手造の旅》アメリカ西部絶景の旅、六日目
ハバスパイ村へ降りるヘリの発着所まで、いちばん近いピーチスプリングスから一時間十五分。
分岐点からどん詰まりヘリポートまでは60マイルこの間、キャンプグランド以外にはほとんど建物は、ない。道は以前よりぐっとよくなった…と思っていたら、前方にはもとのつぎはぎロードがまっていた

谷へ下りるすべての人はここで車を乗り捨てる。駐車場ではあるのだが、無料だし誰ひとり管理している人がみあたらないのだから実質「乗り捨てて」いるのでありあります。ここにスーツケースを満載したバンを一晩にしろ停めておくのは心配なので、今朝のホテルを荷物を置くためだけに一部屋とりました。
ヘリに乗るのを希望する人は名前と体重を書く。そこで悩まなくてもよいです(笑)ヘリは村人と彼らの為の物資を運ぶもので観光用ではない「ついでに」観光客も載せているというものなのだ。
歩くひとたちの巨大な荷物もヘリで運ばれるのを待っている歩けば谷底まで四時間ほど、この荷物を先にキャンプグランドまで持っていってくれているだけでどれほど楽かは想像がつきます。

今朝は三十分も待たないで順番がきた。たまたま操縦席のとなり!

褐色の谷が次々に谷が割れてひろがってゆき、ついに眼下に緑のハバスパイムラが見えてきた。ここまでたった四分ほど。

降りる直前に、村の象徴の岩をすぐひだりにかすめるこの谷の先がコロラド川本流村でヘリを待っている人たちが見えてきた
ヘリは一度に五人ほどしか乗れないから、我々たった8人のグループでも二度に分かれなくてはならない。待っているあいだに、下から上にあがるハイカーの荷物を「空輸」しているヘリ

ただ一軒のロッジにチェックインできるまでしばらくあるので村を歩く。車はジープが数台あるだけ、動物はいっぱい。小さな案内所に入ると、ごろんと寝ているショーケースの中にあるT‐シャツを買おうかと思ったら、「EXLサイズのみ」と言われて断念(笑)
荷物を運ぶ馬

午後一時、ようやくロッジにチェックイン荷物を置いて、滝までのハイキングの準備。三十分後にスタート。
道は砂地で歩きやすくない。車は走らないし、時に大水の襲うこのルートでは舗装する意味もないのだろう。むしろ、こういった馬の為に砂地の方がよい。
馬は村から出発するときには誰かが引っ張らなければならないが、帰りは勝手にかえってくる。

数年前の大水でえぐられた崖がまだなまなましい。しかし、川は確実に緑をとりもどし、新たな滝をいくつもつくっている。ここに見えているたくさんの滝はFifty foot falls、およびLittle Navajp fallsと呼ばれている。
鉄砲水がえぐった翌年2009年に同じ場所を訪れた時の写真をこちらからごらんください。

★このたくさんの滝がどんなふうに位置しているのか、こちらに地図と共に載せましたのでご覧ください。

はじめてここを訪れた時にあったOld Navaho fallsは今はほとんどなくなってしまっている。どれだけの鉄砲水がおしよせたのか、このえぐられ方を見てもわかるだろう。上を歩いている人間の大きさとくらべてみてください

村から一時間ほどでハバスの滝へ到着!

この滝がはじめて視界に入ってくるときの驚きは、四回目の今日でも健在であります。すぐ下の青い水を見ると入ってみたくなりますね
砂地を一時間あるいて熱くなっている足を冷たい水につけて、気持ち良いです


ここからキャンプグランドがはじまり、それが終わるとムーニーの滝が現れる。今日はお二人がここでハバスパイ村へ引き返すことにしたので、小松もいっしょに戻るうことにした。ムーニーの滝の写真はこちらからご覧ください。

サボテンの花
村が近づいてくると水路が道沿いにあらわれて涼やかな水音をたてる水路の水でそだった木は大きく枝を広げ、木陰をつくってくれている。いったい何年ものなのだろう。
ようやく村にはいる馬といきかう時には砂ぼこりに注意

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夕飯はロッジでバーベキュー。レストランと呼べる場所は実質ないので、これがいちばんおいしく食べられる食事なのです。肉は良いモノを選びましょ そして、今回は淡路島から来られた方がお米を持参してくださった! これを無駄にはできませぬ。炊飯器も買いました。たった30ドルの炊飯器でもとってもおいしい日本米の炊き上がりほんとうは、淡路島名産の玉ねぎも持参してくださっていたのだけれど、成田空港で持ち出しを断念していただきました。さすがに生の玉ねぎはアメリカの植物検疫を通りませんから。
アメリカ産玉ねぎでも、もちろんおいしくいただきました★注:アルコール類はアメリカ先住民居住区では販売が禁止されている。人前で飲むことも禁止。ただし、ロッジの中で、別のコップに入れて中身がなにかわからないようになっていれば、黙認してくれています。

ヘリコプター、滝までのハイキング、好天にめぐまれてよく運動した一日。とてもおいしいステーキランチ・ライス付きで、ハバスパイ村は夕暮れてゆきます
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