旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

ウェストウッドの隠れた観光地とゲティコレクションを見てから

2017-06-07 21:45:02 | アメリカ西部

LA到着。昨年8月のグランドサークル以来 三回目のセコイアの巨木とヨセミテの絶景へ《手造の旅》

「ちょっとおもしろいところが近いので行ってみませんか」

と、LAが本拠のガイドさんがおっしゃる。こう言われたら断れない。ビルの間を曲がると、こんな空間がひろがっていた↓

ちょうどジャカランダの紫の花が芝生に散っているここは

お墓だった。

いきなりあったのはジャック・レモン↓映画 「アパートの鍵貸します」

その監督の・・・

ビリー・ワイルダーは、調べてみるともとはドイツ人でナチス迫害の後アメリカへやってきた人物だった。地下鉄空の風でマリリンのスカートが浮き上がるシーンで有名な「七年目の浮気」も監督している。そしてそのマリリン・モンローの墓もここにある↓

もともとは別の場所にあったのが荒らされてここに改葬されたのだそうだ。

キスマークがいっぱい。彼女のそっくりさんや、彼女を愛するいろんなひとがやってくる。花束は6月1日が彼女の91回目の誕生日だったので贈られたもの↓

左隣の空いているスペースにはすでに予約が入っている。 「PLAY BOY」の創立者、ヒュー・ヘフナーだそうだ。死んでも隣にいたいんですね。 ちかくには、まだ空きがありました(^^)

また別の元美女フェラ・フォーセットの↓

**元祖「御三家」ディーン・マーティンのところにも花がいっぱい。マリリンと同じように今でも?↓よく見たら、今日6月7日が誕生日だったんですね。

「刑事コロンボ」のピーター・フォーク↓

ここは管理が良くハリウッドから遠くないのでこんな方々が眠る場所になっているのだそうな。へぇ、ぜんぜん知りませんでした。

*****さて、もうひとつ、小松の好きな「ゲティ・センター」美術館にちょっとだけ寄っていこう。

石油で財をなした大富豪が丘の上に建設した白亜の大美術館。入場料は無料だが高い駐車料金ではある。車を降りて、専用のトラムで五分 こんな景色の見える立地にある↓

小さな企画展がいつも行われている。今回は18世紀後半にヨーロッパを旅した人々が残した風景画↓ナポリを丘から描いた横二メートルほどもある作品↓「ナポリを見て死ね」と言われた時代の雰囲気を伝えている↓

写真がない時代、細かく描きこまれた人や物は、この虫眼鏡でみてくださいね(^^)↓

 ↓なるほど、細かく描かれております↓

1750年に描かれた「ポジリポの洞窟」と解説された絵↓これを見てすぐに思い出したのは・・・

小松が2011年にナポリ近郊を訪れた時に見た★ヴェルギリウスの洞窟★紀元前一世紀に建設された、ローマのインフラ力を思い知らされるトンネル。そっくりに見えます

⇒※★2011年に訪れた時の写真日記をこちらからごらんください

**

メッサーシュミットという彫刻家については、2009年にヴィーンのベルベデーレ美術館で知った。ゲティセンターが所蔵しているのは昨年の訪問で知っていたが、実際に展示されていて幸運(^^)↓

「キャラクターヘッド」という奇妙な顔ばかりを精密至極に仕上げた作品は、誰の視線をも止めさせる↓

 ⇒※2009年に出会った時の日記をこちらからごらんください

ゲティセンターのすごいところは、この彫刻といっしょにこんな「あくびする男」の絵を展示するところ↓

↑1783年のジョセフ・ルクローという画家の自画像だと解説されていた↑メッサーシュミットがこの胸像を制作していたのとほぼ同時期の作品

****ジュリエット・レカミエ婦人の胸像↓ナポレオン時代のフランスで、ボナパルトの五つ下の弟リュシアンと関係があったとされる。また、プロイセンの皇太子オーギュストとも関係あり。大人気だった美女。この時24,5才であります。制作した人物も彼女のとりまきの一人だったそうな。

ルーブル美術館でパリのガイドさんが「彼女はボナパルトの誘いを断りました」と解説していたっけ。

こうして一時間ほどはあっという間に過ぎる。ゴッホの「アイリス」やら、多くの有名画家の作品はまた今度。大きな美術館の作品を全部見ようとしてはいけません。今度(いつ?)ロサンゼルスを美術散歩する旅を《手造》したとき(ほんとに?)、また見学できる時間をとりたい。

*****さぁ!今日は、明日の為にセコイア国立公園の入り口近くの街エクセターで泊まろう

夕食はガイドのSさんも以前から行ってみたかったというブラック・ベア・ダイナーへ

 

 

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