「9月に五島列島へ行きたいのでよろしく」と、古くからの旅倶楽部メンバーにオーダーをいただいたが、小松にはまったく知識がない。ざっと下調べをして、現地の方々にアポをとって、下見にやってきた。調べてみると、島々の連絡はたいへん不便。移動経路を決めるだけで一仕事。9月の本番は飛行機を使うが、今回は福岡から「太古」という船で福江島へ。夜のターミナル↓壹岐の島のゆるきゃら「人面石くん」もいる
23時ごろ出航する船は、明け方からこんな経路で五島列島の島々をまわって、午前8時15分に福江に到着する↓
新しい船だが、通常の船室は昔ながらの雑魚寝。別料金を払うと三段階ぐらいの部屋が選べる。スロットマシンなんかもある 五島のおみやげも売っている↓
若松島と中通島をつなぐ橋をくぐる頃はおだやかな朝をむかえていた↓
五島列島はどの島も景色が美しい
ようやく福江島に到着。ターミナルへの長いブリッジ↓
今回は福江島をゆっくり観光する時間はない。同日13時の「キリシタンクルーズ」観光船で、中通島へ向かうから。
それまでの四時間半で、五島バスの方とコンカナ王国ホテルと、「五島雑学辞典」の著者とお会いすることになっている。
ターミナルで五島バスの方とお話をしたあと、タクシーでコンカナ王国へ向かう。途中、城跡が見えてきてびっくり。タクシーの運転手さんによると、日本でいちばん最後に築かれた城なのだそうだ。それだけに往時の石垣はそのままのこされているのだそうな↓
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コンカナ王国、支配人に案内していただく。ホテルの敷地は広い。コテージ風でゆったりしている…というか一軒家ですね↓
天然温泉も↓
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敷地内にある五島ワイナリーを訪れた↓そういえば、近くにブドウ園がありました
四種類、試飲させていただきました。ナイアガラという品種の白は多くの日本人にきっと気に入ってもらえるだろう。小松はおもったより力強い赤が好きでした。樽熟成のものを一本購入。
クロアチアのワインにクローズアップして販売しておりました。あ、今年のゴールデンウィークで訪れた時にも飲んだディンガッチがある(^.^)
レセプションにもどり、「五島雑学事典」の著者、永治さんにお会いする。開口一番、「五島にはなんでもあるんですよ」というたのもしいお言葉。笑顔もすてき。観光をプロデュースする人間としては、こういう方に案内していただきたい。9月、ぜひお願いいたします。
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港に戻り、13時発のキリシタンクルーズを待つ。世界遺産登録をまちわびているのが伝わってくる。世界遺産になったら、いっきに人がおしよせてくるだろうけれど、今の五島にそれを受け入れきる施設があるかしらん・・・
「キリシタンクルーズ」を利用するのは二つの理由がある。陸路ではなかなか行けない島の教会が見学できること。そして、福江と上五島をむすぶ移動手段として。島と島を結ぶ定期航路はとてもすくないのです。チャーターの漁船がやってきた↓
このルートの目玉のひとつは、重要文化財で世界遺産審査のリストに名を連ねている「旧五輪教会」
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奈留島の江上教会(えがみきょうかい)も「キリシタンクルーズ」で訪れる。港から奈留タクシーで教会まで行き、訪問することができる。現在は修復中だが、今年九月には見学できるはずだ↓
上の地図を見ると、左上の江上教会への道も平たんではない。特にこのトンネルがなかった時代には山越えをしなくてはたどり着けなかったのだそうだ↓
トンネル手前に、以前の山越え道入口があった↓
****ガイドさんとは奈留港で分かれ、中通島と橋でつながった若松島をめざす。ここでの見所は、これこそ海上からしか訪れることが出来ない「キリシタン洞窟」である↓
明治初期のきびしい弾圧から逃れた信徒数家族ががここで隠れて生活していたが、食事をつくる煙を見つかって捕縛されたとされる場所↓後年、白いキリストの像が設置されている↓
雨が、どうどうと落ちる滝を出現させていた↓
すぐ近くには「針のメンド」と呼ばれる岩穴↓
船がぐるりと半島をめぐり、逆側からも見ることができる↓
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若松港で下船、タクシーで中通島の青方バスセンターまで送っていただき、「キリシタンクルーズ」ツアーは終了。
ここで、お約束していた西肥バスの方と、上五島町観光商工課の方とお会いして、少しお話できた。
商工課の方のご厚意で、宿泊のホテル・マルゲリータまで送っていただいた。ここは、小松が上五島でどうしても泊まってみたいと思ったホテルである。