「ここに泊まりたい」と思った。
「瀧波」も以前はフツーの温泉宿だったが、今では他とは一線を画す施設とサービスを提供しているときいた。予約したが、自分の目で見て納得しておきたい。米沢でガイドをおねがいしているSさんにお話したら「そこの経営者は同級生ですよ」とおっしゃる。今日の下見にも同行してくださった。
*
07:18に上野から「つばさ号」に乗る。
福島をすぎると雪景色になった。
Sさんが米沢駅で迎えてくださった。米沢は伊達政宗生誕の地。Sさんの家は江戸時代以前から伊達家の家臣で、今も17世紀と同じ場所にお住まいになっている。
※Sさんの家「古民家孫太郎」を訪れた2020年のブログにリンクします
まずは愛宕神社へ向かう。今日八日は偶然にも愛宕神社月一度の「神カフェ」の日なのだそうだ。
標高六百メートルほどの山の入口に位置する愛宕神社。
江戸時代、米沢藩を立て直した上杉鷹山が雨乞いをしたと伝わる山。
春は山頂までの小道が美しいそうだが、三月初めではまだ雪が多くて開いていない。
東京からきた自分は、三月はじめの山形はまだ冬なのだと来てから気付くのだった。
雪道に合わせた靴がよかったかな…。
鳥居の下にある社務所が「神社カフェ」。
Sさんが声をかけると、気さくな宮司さんが普段着で迎えてくださった。
低い天井は寒い土地ではとても有効。
江戸時代からの建物をつどつど改修してきた雰囲気が感じられる。
※米沢市のHPにリンクします
米沢藩中興の祖・上杉鷹山が雨乞いをした話、毎年8月1日に行われる火祭りの話、三十分ほどだったがこの場所の意味を理解できた。今年4月の《手造の旅》では訪れる時間はとれなさそうだが、生かせる機会はあるかもしれない。
「旧道をとおりましょう」
表通りとは雪の量がちがう。
↑リンゴ畑をくねくねぬけてゆく。
昼食に「喜右衛門」というイタリアンレストランを予約してくださっていた。
野中の一軒家のようだが、平日の今日もランチ客がどんどんやってくる。
地元の野菜がずらり↑
野菜だけでなく、庄内湾からの「がざ海老」をつかったパスタはイタリアで出しても人気がでるだろう。
Sさんと協力して「伊達政宗コース」というのも開発された。
※お店のHPにメニューがあります
↑この店は白井貴子さんとつながりがあってコンサートイベントも開催している
※お店のHPにリンクします
**
赤湯温泉「瀧波」へ移動
四百年の歴史ある「藥医門」をくぐると立派な古民家があらわれた。
建物も三百五十年モノだそうだ。
広々とした玄関にヤコプセンの「スワンチェア」が並ぶ↑
こういうセンスで再構築された宿だと、一目で伝わってくる。
薪ストーブも逸品
廊下は「浮(う)づくり」と呼ばれる加工が施された杉板※HPより
靴を脱いでいるからこそ伝わってくる木目の凹凸
ダイニングは午後二時すぎでお掃除の時間
↑このカウンターは和?洋?どんな料理がだされるのか、楽しみ(^^)
↑客室の扉
広くはないがシンプルで使いやすい↑
個人的な意見だが、そこそこ年齢になったら洋室の低いベッドが使いやすい。欧米のように靴のまま部屋に入るのではなく、素足で感じる和の心地よさは残しつつ。
ブラインドを開けると各部屋に岩風呂がある↓
「良い石がでたらすぐ知らせてくれと、石屋さんに言ってあるんですよ」
ひとつひとつちがった石をくりぬいて半露天風呂にしてある。
ちいさな中庭には誰も入れないので安心してはいってください(^^)
玄関にもどってSさんの同級生、自称ワタナベケン似の方に(ほんとに似てます)お話を伺う。
大手旅行会社と提携して大型団体をどんどん受け入れるスタイルでは続けていけないと、部屋もサービスも一新して全19室の現在の「瀧波」になったのだそうだ。
※HPの「クリエーターズ」の項目をじっくり読むと伝わってきます
古い建物は一度壊したら換えがきかない。年月を生かしつつ、この場所でなければ体験できない時間・空間をつくりだすことが老舗の使命。
そして、器以上に重要なのが人。「瀧波」では翌朝午前中、その日の天候・気温に合わせた「ミステリーツアー」を催行しているのだそうな。こういう「確約はできないけれど、その日その時できるだけのおもてなしをいたします」という内容はHPや契約書面に書くことができない。書くことができないことが実はいちばんカギになるのだけれど。
どんな一夜をすごさせてくださるのか、4月楽しみに来させていただきます。
***
日帰り下見の最後に、シンガーソングファーマー須貝智郎さん宅に寄る。
※須貝さんのHPにリンクします
須貝さん夫妻に迎えていただけることが赤湯を訪れる旅を造る理由。
※2016年にはじめてミニコンサートをごいっしょした時の写真をごらんください
奥様の啓子さんは↑ちかごろこんな切り紙をつくるようになられた↑なんでも「おりてきた」のだそうな(^^)
「置賜桜回廊」と呼ばれるほど銘木の多いこのあたり。
今はまだつぼみにもなっていないけれど、
4月23-25にはどんな春を見せてくれるだろう。
「瀧波」も以前はフツーの温泉宿だったが、今では他とは一線を画す施設とサービスを提供しているときいた。予約したが、自分の目で見て納得しておきたい。米沢でガイドをおねがいしているSさんにお話したら「そこの経営者は同級生ですよ」とおっしゃる。今日の下見にも同行してくださった。
*
07:18に上野から「つばさ号」に乗る。
福島をすぎると雪景色になった。
Sさんが米沢駅で迎えてくださった。米沢は伊達政宗生誕の地。Sさんの家は江戸時代以前から伊達家の家臣で、今も17世紀と同じ場所にお住まいになっている。
※Sさんの家「古民家孫太郎」を訪れた2020年のブログにリンクします
まずは愛宕神社へ向かう。今日八日は偶然にも愛宕神社月一度の「神カフェ」の日なのだそうだ。
標高六百メートルほどの山の入口に位置する愛宕神社。
江戸時代、米沢藩を立て直した上杉鷹山が雨乞いをしたと伝わる山。
春は山頂までの小道が美しいそうだが、三月初めではまだ雪が多くて開いていない。
東京からきた自分は、三月はじめの山形はまだ冬なのだと来てから気付くのだった。
雪道に合わせた靴がよかったかな…。
鳥居の下にある社務所が「神社カフェ」。
Sさんが声をかけると、気さくな宮司さんが普段着で迎えてくださった。
低い天井は寒い土地ではとても有効。
江戸時代からの建物をつどつど改修してきた雰囲気が感じられる。
※米沢市のHPにリンクします
米沢藩中興の祖・上杉鷹山が雨乞いをした話、毎年8月1日に行われる火祭りの話、三十分ほどだったがこの場所の意味を理解できた。今年4月の《手造の旅》では訪れる時間はとれなさそうだが、生かせる機会はあるかもしれない。
「旧道をとおりましょう」
表通りとは雪の量がちがう。
↑リンゴ畑をくねくねぬけてゆく。
昼食に「喜右衛門」というイタリアンレストランを予約してくださっていた。
野中の一軒家のようだが、平日の今日もランチ客がどんどんやってくる。
地元の野菜がずらり↑
野菜だけでなく、庄内湾からの「がざ海老」をつかったパスタはイタリアで出しても人気がでるだろう。
Sさんと協力して「伊達政宗コース」というのも開発された。
※お店のHPにメニューがあります
↑この店は白井貴子さんとつながりがあってコンサートイベントも開催している
※お店のHPにリンクします
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赤湯温泉「瀧波」へ移動
四百年の歴史ある「藥医門」をくぐると立派な古民家があらわれた。
建物も三百五十年モノだそうだ。
広々とした玄関にヤコプセンの「スワンチェア」が並ぶ↑
こういうセンスで再構築された宿だと、一目で伝わってくる。
薪ストーブも逸品
廊下は「浮(う)づくり」と呼ばれる加工が施された杉板※HPより
靴を脱いでいるからこそ伝わってくる木目の凹凸
ダイニングは午後二時すぎでお掃除の時間
↑このカウンターは和?洋?どんな料理がだされるのか、楽しみ(^^)
↑客室の扉
広くはないがシンプルで使いやすい↑
個人的な意見だが、そこそこ年齢になったら洋室の低いベッドが使いやすい。欧米のように靴のまま部屋に入るのではなく、素足で感じる和の心地よさは残しつつ。
ブラインドを開けると各部屋に岩風呂がある↓
「良い石がでたらすぐ知らせてくれと、石屋さんに言ってあるんですよ」
ひとつひとつちがった石をくりぬいて半露天風呂にしてある。
ちいさな中庭には誰も入れないので安心してはいってください(^^)
玄関にもどってSさんの同級生、自称ワタナベケン似の方に(ほんとに似てます)お話を伺う。
大手旅行会社と提携して大型団体をどんどん受け入れるスタイルでは続けていけないと、部屋もサービスも一新して全19室の現在の「瀧波」になったのだそうだ。
※HPの「クリエーターズ」の項目をじっくり読むと伝わってきます
古い建物は一度壊したら換えがきかない。年月を生かしつつ、この場所でなければ体験できない時間・空間をつくりだすことが老舗の使命。
そして、器以上に重要なのが人。「瀧波」では翌朝午前中、その日の天候・気温に合わせた「ミステリーツアー」を催行しているのだそうな。こういう「確約はできないけれど、その日その時できるだけのおもてなしをいたします」という内容はHPや契約書面に書くことができない。書くことができないことが実はいちばんカギになるのだけれど。
どんな一夜をすごさせてくださるのか、4月楽しみに来させていただきます。
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日帰り下見の最後に、シンガーソングファーマー須貝智郎さん宅に寄る。
※須貝さんのHPにリンクします
須貝さん夫妻に迎えていただけることが赤湯を訪れる旅を造る理由。
※2016年にはじめてミニコンサートをごいっしょした時の写真をごらんください
奥様の啓子さんは↑ちかごろこんな切り紙をつくるようになられた↑なんでも「おりてきた」のだそうな(^^)
「置賜桜回廊」と呼ばれるほど銘木の多いこのあたり。
今はまだつぼみにもなっていないけれど、
4月23-25にはどんな春を見せてくれるだろう。