久しぶりに「南方熊楠記念館」(南紀白浜)に足を運び、
こんなものを見つけてきました。「双子椰子」です。
熊楠は珍しい物を集めるのが好きだったそうで、
この椰子もその一つ。インド洋の西にあるセーシェル共和国、
プララン島のヴァレ・ド・メ(巨人の谷)国立公園にしかなく、
世界的にも珍しいそうです。一つ一つに番号が登録されていて、
買ったという証明書がないと、国外に持ち出せないそうです。
ちなみにこの国立公園は「世界遺産」。
あまり聞きなれない国なので、外務省の基礎データを見てみました…。
1976年に英国から独立。115の小さな島からなり、ほぼ種子島大の大きさ。
人口は8万7780人。軍隊もあり、総兵力200人。
主要産業は観光と漁業。「インド洋の真珠」と呼ばれる美しい海を目当てに、
観光客が押しかけるそうです。日本にも冷凍魚などが輸入されています。
セーシェル共和国の国旗。
(南方熊楠記念館の展示資料を参考にさせていただきました)
白浜の観光名所の一つ「円月島」、岩に亀裂が入り、
崩落の恐れがあるため、補強工事中でした。
ヌルデ(ウルシ科)の虫こぶ
ヌルデの葉には「ヌルデシロアブラムシ」が寄生し、このような虫コブを作ります。
虫コブにはアブラムシが入っており、タンニンが多く含まれているところから、
皮なめしや、黒色染料の原料の他、インキ、白髪染め、一昔前にはお歯黒にも…。
五倍子、付子とも呼ばれ、腫物、歯痛の生薬としても利用されていました。
果実も「えんぶし」といい、下痢止め、咳止めとして使われ、
さらに、果実にはカリ塩という塩分が多く含まれており、
塩が手に入りにくい山間部では、塩の代用にもなったそうです。
ヌルデの紅葉
14日の金剛山(AM11・20頃)
AM11・35頃
オトコヨウゾメ(スイカズラ科)の果実。
再び寒波襲来!
年の瀬を控え、体調など崩されませんように…。
(2014・12・14)