食事中、娘が「**は嫌い」と云うたびに考え込
んでしまいます。
偏食はダメというのが当家の基本姿勢(当たり前
といえば当たり前)。
知っている方は多いと思いますが私は偏食の塊の
ような人間。食事も、人間も、音楽も。しかも喰
わず嫌い。
小学生の頃、よく5時間目まで食器を片付けられ
ずに嘲笑を浴びていました。時には教室の掃除を
始められてしまうことも・・・。
先生はただただ「好き嫌いはダメ!許しません!」
と云って拷問の如くゲロするまで責め続けます。
最後の最後になって「ひと口だけでも口に運びな
さい」と云うので涙目で飲み込むのですが、大抵
これでゲロッてしまいます。
当時季節に1回は教室でゲロってました。(特に
「小海老のスープ」と「ちくわの磯辺上げ」がど
うしてもダメで、「小海老の**」に関しては、
給食室の近くで臭いがしてきただけでゲロッたこ
とがありました。海老満月は好きなんですけどね。)
いま考えると周りの同級生も食事中に近所でゲロ
ゲロされてしまうわけですから大変だったと思い
ます。
自宅でも父親が同席する夕食でよく叱られました。
父は、わざわざ自分の皿から私の嫌いなものを選
んで私の皿に載せて叱るのですから大変でした。
(実は父親も偏食が激しかったと母に聞いたのは
父親が死んでから)
その頃、担任教諭や父親は必ず説教の中で「偏食
していたら大きくなれない、すぐ病気になる」と
断言していましたが、期待に反して大きくなって
しまいました。偏食がなければ身長2m20cm
くらいになってアジアのエースとてNBAで姚明
と闘っていたかも知れませんが。
しかしながら、偏食はよくないということは事実、偏
食して得したことは絶対といっていいほどありません。
できれば改善すべき事項ですし、大人になって食べら
れる(好きになる)食べ物も多くあったので改善は可
能。
今は「偏食」なのか「わがまま」なのかよく判らない
状況ですが、父や担任教諭のように拷問みたいなやり
方でなくてできる限りやさしく偏食解消に導いてやり
たいものです。褒める教育でいきます。
蛇足ですが、中学校に進学して「弁当持参」となり「
これでようやく給食から開放された」と喜んでいたあ
る日、弁当に嫌いなものが入っていて残して帰ったと
ころを父親に発見されるという不幸に見舞われたこと
がありました。無念。