ようやく1週間経った。身体も本調子に戻ってきた。
最初に高校生の長男が発熱、その日の夕方遅くに発熱外来で検査してもらった。
結果的に、長男以外は陰性で宅内隔離することに。
ひとり閉じ込められた長男が不憫で、面倒を見ていたら自分も少し喉が痛く
わずかながら発熱もあったので、近隣の耳鼻咽喉科で検査して感染が確認された。
いずれの医院もいわゆる「かかりつけ医」ではなく、一見さん。
それでもこころよく診察していただき、保健所にも連絡していただいた。
薬局の方、保健所のコールセンターの方からにも御礼を言いたい。大変世話に
なってしまった。皆さんに頭が下がる思いでいっぱいだ。
無事快復しても報告にいくすべもないので、この場を借りて心から感謝したい。
なにか手伝えることがあるなら・・とも思う。
療養から帰還した誰もがそんな気持ちだろう。
自分は、まったく軽症で済んだのだけれども、10日間も部屋に籠っていた身体は
なんだかふわふわして落ち着かなかった。
そしてなにより精神がおかしいままだった。
閉ざされた空間に居続けたことでいらぬことばかり考えていた。
この後の人生をどうやって過ごしていこうか、体力のあるうちに次の行動に移るのか。
それとも長男が巣立つまではそばにいるべきか。
そんなことばかり考えて、闇に浮かぶ天井を見ていた。