前回、王子が邁進している話を書いた直後のこと
朝一番、練習に向かうところでぐずぐずしているのを
父が叱咤した
途端に、王子が実は練習に行きたくないと云いだした
**と**にいつも嫌なことを云われて嫌だ
どうやら、少し悩んでいるらしい
奥さんに聞くと、父も「敵」で、キャッチポールで暴投すると
すぐに叱られるのが嫌だという
結局、その日から練習を欠席している
本人はもうやめたつもりで土曜日も日曜日もまったく
退屈に過ごしている
父は金曜日に午後休をとって少しゆっくり話してみた
父も敵なのだから、しごく話しにくいのだが
色々と聞いてみると、少し納得のいく話だった
今のチームに入ったのは友人の誘いからだったのだが
なかなか受け入れられなかったらしい
キャッチボールの相手、柔軟体操の相手、昼食を広げる相手
いずれも都度都度探さなければならない状況
誰かを誘っても、「約束してる」「無理!」と冷たい声が返ってくる
秋口から上級生チームに移ったのだが、そこでも同級生はあまり
仲間に入れてくれずじまい
コーチに聞いてみたところ、冬場の練習では弁当持参のことが
多かったが、ずっと一人で食べていたので気になっていたという
可哀そうに
子供たちのやることで、いじめや嫌味といった感覚ではないものと
思われ、責める気にはならない
馴染めなかったということなのだろう
一年前、はじめてユニフォームを着て歓び、はじめてヒットを打って
歓び走りまわっていた姿がもう浮かばなくなった
恐らく、上級チームではそう目立たないばかりか、 きちんと投げないと
やはり叱咤され、叱咤されれる回数の方がよほど多い
昔風にいうと、根性がないことになりそうだが、実のところ父はそう
考えていない
ヘタクソに嫌味を言われて我慢する必要はない、かと言って
むやみに喧嘩することもない
チームメイトが頭を下げにくるようならば考えないでもないが
こちらから頭を下げる必要はないと考えている
実は、父もヘタ、あるいは非力なクセにやたらいばる友人や
先輩たちが嫌で野球部というものに入らなかった過去がある
ただ、いまは野球自体に失望している王子だが少し間をおいて
ほかのチームに入れれば入ってみてもよいとも思う
昨日もバッティングセンターに連れて行ったのだが、やはりセンスは
持っているので安心した
昨日、でがけにキャッチボールもしようかと誘ったが
「キャッチボールはいいや」と
やっぱり父も「敵」なのだな
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