Remains of The Accidents

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【読了】 トワイライト 重松清

2011年03月11日 | 読書

今は過去となった2001年が舞台
過疎となった多摩ニュータウンと思しきところで
ふとしたきっかけから
小学校の校庭に埋めたタイムカプセルをあける
ために同窓会がひらかれた

夜空ノムコウという曲があり、その歌詞に
「あのころの未来にぼくらは立っているのかなぁ
全てが思うほどうまくはいかないみたいだ」
とある

70年代は大阪万博、その象徴は「太陽の塔」
21世紀になった今、太陽の塔は永久保存され
何もなくなった万博の跡地にポツンと立っている

太陽の塔には顔が3つある
背面に黒い「過去の顔」
正面中段に「現在の顔」
塔の頂上に「未来の顔」

岡本太郎は「未来の顔」を金色の丸顔と表現したが
「現在の顔」は苦痛に歪んでいるかのように見える
いつの時代も「輝く未来」は「苦しい現実」になるのだろうか

人類の進歩と調和、そう唱えてから40年前経った
パソコン・インターネット・電気自動車・・・・・
画期的な発明は人類を進歩させたのだろう
ただ、それで幸せになったという実感がないのは
どういうことだろう

久しぶりに高さ65mの巨大なオブジェが見たくなった

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