My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

TDA15141Aと一緒に、SAA7220Pも /A → /B に換装。

2018-08-18 12:19:21 | CDプレーヤー

昨日のうちに、SAA7220P(Digital filter)もver.Aからver.Bに交換しました。

違いは、フィルターの部分の様です。

TDA1541には"ver.A"を、TDA1541Aには"ver.B"を使うのが正解の様です。

(換装前)

 

(換装後) versionの違いだけです。

 

 

隣りのM4804Aも気になりますが、これはSAA7210P(DECODER)と同等の様です。

換装後の音質は、情報量はそのままで聴きやすくなったと思いますが、、、その差は僅かです。

今日も朝から聴いていますが、それにしても、このSwing Arm CDM-1メカ、TDA151A S1(single Crown) + SAA7220P/Bの組み合わせの音は独特です。

やみつき、虜になる音です。特に低音が分厚くて弾きます。今でもコアなファンが居る理由がわかります。私もその一人ですが。他には無い、今でも世の中にひとつだけの音です。音楽に引き込まれて行きます。

 

これまで改造を施した内容:

・デジタル系のICの電源ラインにファインメット・ビーズと導電性高分子電解コンデンサを追加

・I/V変換のオペアンプをMUSES8920に交換

・アナログ出力のカップリング・コンデンサをS+M(Siemens)製に換装

・それに今回の換装

・DEMリクロックは、良く調査してから取り組みたいと思います。

  あまり弄るとオリジナルの音から離れるので、今のままでも良いかも。

調整した内容:

・CDピックアップからのアイパターン調整(サービスマニュアルに従いフォーカスと出力レベルの調整)

 

しばらくは、久々にCDを楽しみたいと思います。

 

ちなみに、1982年8月17日は世界で初めてCDが製造された日、CDプレーヤーが発売された日は同年の10月1日だそうです。

また、8月21日のBSプレミアムのアナザーストーリーでは、「SONYのCD開発秘話」が放映されるそうです。

ナビゲーターが沢尻エリカ様?。良い番組でよく見てます。

 

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DAC IC TDA1541A-S1(Single Crown)と同時にSAA7220Pも/A→/Bに換装が必要。

2018-08-17 11:59:47 | CDプレーヤー

昨日DAC ICを換装したREVOX B226で本日も朝から久々にCDを聴いていますが、やはりDAC ICの違いは大きいです。

低域のもやもやが晴れてスッキリそれでいて低音は十分に低い所まで豊かに出ています。

全帯域にかけて独特な奥行き広がりが有ります。情報量が増えて細かい所まで表現できています。

ボーカルものは声に存在感があります。これはSACDやハイレゾとはまた違う独特な音です。音が厚く力があります。

やはり、本物のS1王冠(Crown)マークは、価値がある事を実感しました。選別抽出率4~5%程度。

マランツとフィリップスの技術の結集と苦労が伺えるICです。

 

しかし、よくよく聴くと、まだ少し歪っぽいところが気になり始めました。

そして、ジャンク品から取り出した基板をもう一度よく眺めてみると、このDAC ICとコンビになるSAA7220Pのサフィックス(Version)が"/B"となっています。元々のB226には"/A"です。

これは何が違うのだろうと、いつもの「diyAudio」(クリックでリンク)で調べてみると・・・、有りました!

TDA1541Aのペアは、SAA7220P/Bになるそうです。理由は「diyAudio」に詳しく書いてあります。

 

DEMリクロックに取り組む前に、ここをやらなくては。。。

 

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DAC IC TDA1541をTDA1541A-S1(Single Crown)に換装し音質向上!。~こんなに違うものなんだ~

2018-08-16 15:02:59 | CDプレーヤー

計画から約1年越しで、やっとCDプレーヤー REVOX B226のDAC IC交換が出来ました。

私は、近年のCDPやDACの音がどうもデジタル臭くて好きになれず、ずっとマルチビット型のDACを搭載したB226を使ってきましたが、分解能ではどうしても近年のES9018、9038には劣ります。

そこでこのマルチビットDACを、ラダーの精度を上げた(選別した)DAC ICに換装する計画を持ち続けていました。

このB226に搭載されているDAC ICは、かの有名なPhillipsのTDA1541です。

精度を上げた選別品には、TDA1541A-S1、R1、それぞれにSingle Crown、Double Crown品などの種類がありますが、R1、Double Crown(台湾製?)は偽物も有ったりで胡散臭く、リスクは負いたくないので、S1のSingle Crownに換装しようと計画を持っていました。

それぞれの精度の違いはDataSheetにも明確に記載されています。

精度を上げるには、その当時トリミングといった技術や設備は無いので、ひたすら測定して選別するしかありません。 S1は選別品で、その中でも更に精度が良い物にSingle Crownの刻印が与えられています。それだけに希少なのです。

では、このICをどうやって手に入れたかですが、IC自体は古く当然廃版品なので単品での入手は困難を極め、オークションでも、滅多にお目にかかる事がなく、出品されても相当な値段が付けられています。また本物かどうかの不安もあります。

そこで、目的のICを搭載したジャンク品を市場で探しました。しかも純正のPhilipsかMarantz、あるいは国産の製品に搭載された物。

それでも、考える事は皆同じで、このDAC ICを搭載したCDプレーヤーはオークションでもあっという間に値が跳ね上がってしまうので、私は、あまり人気のない機種で、このICを搭載した製品を調査し、ジャンク品に巡り合える日をずっと待ち続けていました。兎に角、目的のDAC ICさえ手に入れば良いので、そのほかの部分はどうでも良いのです。

そして、やっと手に入れる事が出来ました。メーカー、機種名は、あえて伏せておきます。

機器本体を分解して基板を取り出しました。重量級の本体なので苦労しました。

目的のDAC ICが載った部分です。間違いなくTDA1541A-S1(Single Crown)でした。見込み通りでひと安心。

片面基板なので、「シュッ太郎」で割と簡単に取り外す事が出来ました。

 

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TDA1541 → TDA151Aに交換するときに気を付けないといけないのが、TDA1541Aはpin16~pin17のOSC用コンデンサが外付けで必要という事です。ICと一緒に取り外しました。

この取り出したコンデンサは680pFでした。Data Sheet上では470pFとなっているのですが、あれ?

この部分について、少し調べてみました。時々参考にしているこのサイト「diyAudio」。

この容量値によっても音質が違う様です。

B226の基板を見ると、すでに470pFが実装されていたので、一旦そのまま使いました。

DAC ICはソケットで実装されていましたので、そのまま挿し換えました。簡単!

ソケットの意味は、B226EがTDA1541A S1(Single Crown)仕様なので挿し換えるためと思います。

 

電源投入し、CDを再生してみると、音が出た瞬間、ナント、こんなに違うんだ!!!と驚きでした。

音抜けも良くキレ良く鳴り、分解能がアップし音の粒立ちがはっきりしています。周波数レンジも広がったと思います。

はやる気持ちを抑えて待ち続けた甲斐が有りました。

夏休みの宿題が出来た感覚です。

これでレコードばかりでなく、またCDを聴いてみようかなと言う気にもなりました。

 

ここまで出来たら、次は最終目標の「DEMリクロック」に挑戦しようと思います。

 

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REVOX製CDP B226のメンテナンス。

2017-01-14 12:16:53 | CDプレーヤー

REVOX(ルボックス)製のCDプレーヤーB226のメンテナンスを行いました。

前の記事にも書きましたが、手を加える事で高音質化がはかれるのではと思い少し弄ってみました。 

WebからダウンロードしたB226のサービス・マニュアルとICのデータシートを頼りに行いました。

独製だけあって、使用されている部品は欧州系が多いです。

サービス・マニュアルに従って、基板を取り出しました。比較的容易でした。

弄った箇所は以下です。

 

1.デジタル処理回路部分に低ESRの導電性高分子電解コンデンサ(Pana製SEPタイプ)を追加

 ・DAC TDA1541のデジタル電源部 100uF/20V + ファインメット・ビーズ追加。

 ・Digital Filter SAA7220電源部 100uF/20V + ファインメット・ビーズ追加。

   ・Decorder SAA7210(M4804A)電源部 100uF/20V追加。 元々フェライトビーズが入ってました。

 ・4 bit DRAM TMS4416電源部 100uF/20V追加。

 電解コンの追加箇所は出来るだけICの近くとしました。ノイズループを小さくするための基本ですね。

 

ICの上の部分の黒い円筒形のものが、ファインメット・ビーズです。

 

2.ピックアップ・レーザー出力の調整

 読み込めない(再生できない)ディスクがあったので、ピックアップ・レーザーを疑ってみた。

 サービス・マニュアルには、レーザー出力は550mVpp±50mVと書いてある。

 測定箇所はサービスマニュアルに記載。

 実際にオシロスコープで波形観測してみると、250mVppだった。

 なるほどね、これでは読めなくても仕方ない。

 と言うことで、510mVppになるようにSVR(半固定抵抗)を調整。

 このSVRだけは良い物が使用されている。中央のモーターの右隣の"1K0"と書いてある四角い部品。

 低めに設定した理由は、レーザーの寿命に配慮した。兎に角、壊してしまっては入手できない。

 調整後は、今迄は読めなかったCDもあっさりと読み込む様になった。

 

3.アナログ出力のカップリングコンデンサの交換

 この部分は実際に出てくる音質(特性には表れない雰囲気、音場など)に大きく影響するので、いつも悩まされる。

 オリジナルで使われていた物はBC製100uF/25V(青い部品)。骨太な音だが、もう少し音域と広がりが欲しい。

 以下の順番に3種類ほど交換。

  ①ニチコン製 Muse ES無極性 22uF/25V(緑色)---ドンシャリの音で締まりが無い。

  

  ②BC製(116) 47uF/25V(シルバー)---最初は良かったがエージングが進むにつれ少し籠り気味に。


  ③S+M製(Siemens+Matsushita)GPF 100uF/25V(黒アキシャル)---音場、音域とも広く良い感じ。

    このコンデンサは、以前カソードパスコンで試していて、ある程度はわかっていたが予測通り。 

    今は、この状態で聴いています。

 他にも試してみたいですが、カップリングコンに使えそうな電解コンはあまり手持ちがないので思案中です。

 そもそも、カップリングコンにはフィルム系が良い事はわかっているが、容量的に適当な物がないです。

 今回の電解コンデンサで思ったことは、ボディが大きいほうが音抜けが良さそうだという事。

 また、耐圧の高いものは絶縁層が厚くなるので、その分だけ音抜けが悪くなると言われています。


他にも、TDA1541周りのフィルムコン(0.1uF) 14個の交換も選択肢としてありますが、音質がガラッと変わりそうで止めました。


1.~3.を施した結果、B226のCDM-1(スイングアーム)、TDA1541(マルチビットDAC)の良さが出て、最近のCDプレーヤーでは聴いたことが無い聴くことが出来ない、骨太でしかも音場の広い、高域の小さい音などは壊れて消えそうな音が聴けます。ボーカルものなどは、目の前で自分のために歌ってくれてる様な感じになります(言い過ぎかな)。

とにかく、いつまでも聴いていたくなる音です。

アナログっぽい音というのでしょうか?ストレートな音で聴き疲れしません。

 

新しいCDプレーヤーの購入を検討していましたが、しばらくこのREVOX(Studer) B226で楽しめそうです。

 

 

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デジタル音源再生機器の波形比較(CDP/DVDP/DAC)

2016-12-24 10:57:37 | CDプレーヤー

前回の記事に書きましたが、久々に使用したDENON製DVDプレーヤー+DAC(ES9018)の音が意外にも良いので、実際に波形を調べてみました。

ついでに、廉価版のBDプレーヤーやPC+USB経由DAC(ES9018)の波形とも比較してみました。

まず、それぞれの再生機器のSPDIF信号(Coaxial Digital出力)の信号を比較しました。

オシロの信号を.wfmで保存したため、こんな絵になってしまいました。bmpに変換するのに少し苦労しました。

最初から.bmpで保存すれば良かった(後の祭り)。見難いかも知れませんがお許しを。

     <DENON製DVD-1940 SPDIF信号>       <廉価版BDプレーヤー SPDIF信号>

    

廉価版BDプレーヤーは、波形の立ち上がり、立下りで少し訛りが見られます。

次に、このSPDIF信号をDAC(ES9018)に入力し、RCA出力波形を観測。1KHzの正弦波の再生です。

  <DENON製DVD-1940+DAC >         <廉価版BDプレーヤー+DAC >

    録り忘れましたが比較的良かったと思います。

こちらはノイズの少ない実に綺麗な正弦波です。       

次に、機器から直接のRCA出力を比較します。

  <DENON製DVD-1940 RCA出力>       <廉価版BDプレーヤー RCA出力>

   

こちらも綺麗な波形です。            高周波ノイズ(デジタルノイズ?)が重畳しています。

 

ついでに、古い名機のREVOX製B226も調べてみました。

  <REVOX製B226 SPDIF信号>          <REVOX製B226 RCA出力>

    

ええっ~~!!! 驚きです! 汚い!の一言です。 見た瞬間にゾッとしました。 何じゃこりゃぁ?って感じです。

SPDIFの信号は汚いし、RCA出力にもノイズが乗っています。

次に、PCからUSB経由でDAC(ES9018)に入れてみます。 同じく1KHzです。

こちらは綺麗ですね。

 

今回の波形観測でわかった事。

 ①DENON製DVDプレーヤー(DVD-1940)は、デジタル出力、RCA波形ともに綺麗。だから音も良い。

  10年位前の製品にしては、ノイズも含めてデジタル処理がきちんとされている。

 ②DAC(ES9018)の性能には問題なさそう。

 ③今回1番の発見は、REVOX製B226の波形の汚さです。

  コンデンサ関係を交換したら多少は良くなるのか?

  年明け早々にでも、修理、改造に手を付けなくては。。。 来年も忙しくなりそうです。。

 

 今回私が使用したCDは、MJのオーディオチェックCDです。音楽とテスト用の信号が入っていて便利です。(2010年ドイツ製)

 

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久々に使ってみたDENON製ユニバーサルプレーヤーDVD-1940 ~意外にも音が良い!~

2016-12-18 13:14:00 | CDプレーヤー

前回の記事で少し触れましたが、オーディオラックが完成したので、デノン製のDVDプレーヤーも8年振りに引っ張り出してきました。

日本ではDVD-1930の様ですが、私が所有しているのは海外仕様モデルでDVD-1940です。

中の仕様も違う様です。DVD-1930から改良されている。(?)

かの有名な「WHAT HI-FI?」でも五つ星(five-star)です。

http://www.whathifi.com/denon/dvd-1940/review

DENON UKの製品紹介ページです。

http://www.denon.co.uk/uk/product/homecinema/DVDPlayers/DVD1940

 

これに、音声の方はデジタル出力をESS9018搭載DAC「GUSTARD X-10」に繋いで聴いていますが、音がクリアーで臨場感があり、情報量も多く、細かい音まで聴こえます。音の定位も映像とぴったりと一致しています。

映像の方も1080p(プログレッシブ)出力があり綺麗です。

同じ様に、安物の(と言っても一流ブランドですが低価格帯)BDプレーヤーをこのDACに繋いでもこの様な音になりませんし、映像の方もDVD-1940の方が綺麗に見えます。勿論、最新技術を導入した高級BDプレーヤーとは違うでしょうけど。

 

久々に引っ張り出してきたDVDプレーヤーの音と画質に感動です。流石、デノンの拘りですね。

最近は私のオーディオシステムで、DVDばかり視聴しています。

 

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スプラグ製118Pを使ってみた。~これも良い!~

2016-10-09 12:17:32 | CDプレーヤー

スプラグの118Pを買っていたことをふと思い出して、CDプレーヤーの出力のカップリング・コンデンサに使ってみました。

SPRAGUE ''118P''はメタライズド コンデンサでメタライズドペーパーとポリエステルフィルムをワックスに浸した構造です。

両端子のリード引き出し部分がハーメチックシールドされています。

とてもしっかりした作りです。外観から一見すると、オイルコンの様ですが、違います。

マジックでバーが入っている方を低インピーダンス側(出力送り出し側)に繋ぎなさいということです言うことです。

所謂、こちらがペーパーの巻きの外側でこの様に接続した方が、周りからの誘導を受けにくということです。

私が購入する店では、毎回、ミリバルで測定して頂き、この様に印を付けてもらっています。親切ですね。


CDPの今までダイナミキャップ(赤い円筒)+WIMA(赤い角型)を使っていた所を置き換えしました。

変更前:


変更後:

実装してみると結構大きいです。


換装後の音は、始めは少し籠った音がしました(この手のコンデンサはいつも)が、エージングが進むにつれて、メリハリの効いた音になってきました。


ここで、エージングについて、気になったことがありましたので、書き留めておきます。

CDPのエージングの間、私は、プリアンプの入力セレクタ切り替えて、レコードを聴いていたのですが、この状態では、このコンデンサの片側(出力側)はほぼオープンになり、無負荷の状態になります。

これでは、コンデンサの片側に電荷が溜まる一方で、抜けていかないので、エージングがあまり進まないのではないかと思いました。

気になる事はやってみて解消したいと言うことで、ダミー負荷として、出力に47kΩの抵抗を接続してエージングを始めました。

この効果があったかどうか?わかりませんが、かなり良くなった様な気がします。


愛聴盤のひとつのテレサ・テンのNHKホールでの「ラスト・コンサート」のCDは、元々録音状態が素晴らしいのですが、これが今迄よりもさらに、臨場感たっぷりに生々しく聴くことが出来ました。

ラスト・コンサート


追記:

このコンデンサ交換前には、2種類のクロック・モジュール回路の電源部分のレギュレーター後に導電性高分子固体電解コンデンサも投入しています。

この効果も情報量アップの部分で寄与していると思われます。写真ではクロック基板の裏側で見えません。



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CDPのDAC周りの電解コンデンサに、導電性高分子固体電解コンデンサを使う

2016-04-10 12:21:16 | CDプレーヤー

DAC周りに、導電性高分子固体電解コンデンサを使って、良い効果が出たので、CDPのDAC周りの電解コンデンサもこのコンデンサに変えてみました。

私のこのCDPのDACには、有名なバーブラウンのPCM1792が、また、アップサンプリングには、これもバーブラウンのSRC4192が使われています。

経路は、ピックアップからのRF信号→フィリップスSAA7327→SRC4192→PCM1792と言った流れです。

私は、これに改造を施し、SRCに入力されるクロック、LRクロック、データに対しバッファを使って波形成型しています。且つ、クロックは低ジッタのクロックを載せています。(これに関しては以前の同カテゴリーの記事を参考にしてください) バッファを挟む事により、ドライブ能力もアップし、音の立ち上がり、立下り応答も良くなります。

このDAC、SRC周りのディカップリングコンデンサに、今迄は三洋製のOSコン(紫色のもの)を使っていましたが、今回はさらにESR(内部等価抵抗)の低い(<10mΩ)の導電性高分子固体電解コンデンサ(パナソニック製)SEPC 470uF/6.3Vを使いました。

レギュレータの出力も、これに交換しました。 (左に見えるのは、三洋製のOSコンです。今では入手難です。、電源ラインにはファインメットビーズも使っています。黒いリング)

 

この導電性高分子固体電解コンデンサの難点は、熱に弱い事とエージングに時間が掛かる事です。

交換直後は、「この音は何??」って感じで、籠った音がします。

エージングする事、約2週間、やっと調子が出てきました。クリヤーな高分解能な音になってきました。

今、約1か月以上経過しましたが、狙い通りの申し分ない音です。繊細でクリヤーな音です。

本当に綺麗でリアルな音がします。音場も広いです。バックグラウンドの静けさも一段と(いやもっと何段も)良くなりました。

静けさの中から、音がスゥーと立ち上がってくる感じは聴いていて、気持ちが良いです。スピーカーからの音離れも良いです。

ライブ演奏とかを聴くと、まさに会場の特等席に座って聴いている感じにもなります。(言い過ぎかも知れませんが、、)

 

 

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CDPピックアップ出力のカップリングコンを交換

2015-12-27 11:23:30 | CDプレーヤー

CDプレーヤーのレーザー・ピックアップの出力からRFアンプに入力される所のカップリング・コンデンサ(セラコン)を交換しました。

RFアンプとしてはフィリップス製のTZA1024が使われています。このTZA1024からSAA7324(フィリップス)へという信号の流れです。

動作原理とか詳しいことは、よく分かりませんが、RFアンプの入力カップリングコンに安物のセラコンが使われていたので、ここも音質に影響するかも知れないと思い、最近のモールド型のセラコンに交換しました。もちろん容量値は同じで。

交換の写真がこちらです。

取り外してあるのが円盤型の安物セラコン。それを青いものへ。温特C0G(最良)、許容差±5%(AVX製)です。

交換前後でRF波形を取っておけば良かったのですが、時間がなくて忘れました。

しかし、交換後の聴感上の音質は、気のせいかもしれませんが、音がより繊細になり澄んでて良くなったと思います。

不要な振動、セラコンの高調ノイズが無くなったのかな?

こういう小さい事の積み重ねでも音質改善に繋がります。



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CDプレーヤーのRF波形を綺麗にする

2015-11-22 16:56:32 | CDプレーヤー

久々にCDプレーヤーの話題です。

先日、REVOX B226を押入れから引っ張り出して聴いたところ、その音の良さを再認識しました。

現代のCDプレーヤーやPCオーディオとは違い、デジタル臭さを感じさせませんこれなら長時間でも音楽に浸ることができます。

これは、このCDプレーヤーのフィリップス製スイング・アームとマルチビットDAC TDA1541に依るものだと思います。

そこで、今まで使っていた愛用のCDプレーヤーももう少し改善の余地が残っているのではないかと思い、以前から改善ネタとして持っていたRF波形の改善、RFジッターの低減について、レーザーピックアップ周りを攻めて見ることにしました。

オシロも購入した事ですし、やっと弄ることができます。

ポイントは、RFアイパターンの窓を出来るだけ大きくすること。

そのためには、出力を大きく取ることと、ノイズ、ジッターを無くす事になる。

そこで、今回実施した対策は以下です。

RF出力の調整

 出来るだけ大きくしました。

 あまり大きくすると、トラッキングエラーが出るので、その手前までピックアップの半固定を回して調整しました。

 2Vp-pまで取り出せる様になりました。

タンタルコンデンサの追加

 レーザー・ピックアップ系(サーボ含む)の4箇所の電解コンデンサ47uF/25Vに、

 高周波特性の良いタンタルコン3.3uF/35Vを並列に追加しました。

 ピックアップ周りの制御はよく解りませんので、兎に角、元々ついていた電解コンにパラってみました。

下の写真はメカを降ろしたところ。

メカ部分ですね。スピンドルモーターの下にあるのがレーザー・ピックアップです。(1度交換しています)

ピックアップの制御回路と思われる基板です。 

ニチコンのMUSEが付いています。この裏側にタンタルを並列に追加しました。高さの関係で3.3uFが精一杯です。

タンタルですので、ディレーティングを充分に考えて、35V品を使いました。実印加電圧は、3.3V~5Vくらい。


対策前と対策後のRF波形がこちらです。

この波形はオシロの残像時間を200msに設定して測定しました。

RF出力レベルは調整済みです。

タンタル追加前

 

タンタル追加後

 

僅かですが、ジッター(ノイズ)が減って、窓が少し大きくなっているのがわかると思います。

この状態で実際に音を聴いてみると、確かに、今まであまり気に止まらなかった小さな音や表現がはっきりと聴こえるようなり、音の広がり、空気感も増しました。ボーカルの僅かな揺らぎ(ビブラート?)も感じます。 同時に、音が滑らかになって、デジタル臭さが少し減った様な気がします。長時間でも聴いて居られそうです。

恐らく、デジタル部分を改善していくと、アナログに近づいていくと言う事なのでしょう。

さっそく、REVOX B226と比較してみると、、、、、。 結果は残念。。。

B226には勝てません。しかしながら、かなり近づいては来ました。

 

PS.

このCDプレーヤーは2ヶ月程前に、出力部分の抵抗を換装しています。

<交換前>

普通の金属皮膜が使われています。

写真では、10ΩはすでにVSRに交換済みです。8月のブログで紹介済み。

 

 <交換後>

殆ど部分をDaleのRN55Dに交換し、出力の最終段(送り出し)だけは無誘導巻線抵抗NS-2Bを使いました。

この抵抗交換でも、若干情報量が増えて、音もクリアーになったと思います。

但し、ビシェイVSRに交換の時ほどの変化は無いです。 

ついでに、写真に写っている部品を紹介しておきます。

シルバー(水色)の電解コンデンサはPhilips/BC製の物です。これもオーディオ用に良いですね。

赤や緑のフィルムコンはWimaです。定番ですね。

送り出しのカップリングコンデンサは、ダイナミキャップです。日本では、どの店で買えるのでしょう?

オペアンプは放熱板で見えませんが、OPA627を使用しています。これも定番ですが、入手難と高価ですね。 

 

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